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公開番号
2025127111
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023634
出願日
2024-02-20
発明の名称
慣性力センサおよび慣性力センサの製造方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H01L
23/02 20060101AFI20250825BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】リークパスの生成を抑制可能なパッケージを備える慣性力センサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】慣性力センサであるジャイロセンサ1は、矩形形状の開口枠103aを備えるパッケージ100と、パッケージ100の内部に配置されているセンサ部と、平板形状を有する金属製の蓋部であって、開口枠の全体を覆っているとともに複数のコーナを有しているリッド130と、開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、開口枠と蓋部とを接合している接合枠120と、を備える。蓋部の上面において、複数のコーナの各々に対応する領域には、第1、第2突起部P1、P2が形成されており、第1、第2突起部は、接合枠に沿って延びている。第1突起部は、第2突起部に対して、リング形状の径方向の外側に配置されている。電極面60eを蓋部の上面に接触させた場合に、電極面が、第1、第2突起部のみに接触する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
矩形形状の開口枠を備えるパッケージと、
前記パッケージの内部に配置されているセンサ部と、
平板形状を有する金属製の蓋部であって、前記開口枠の全体を覆っているとともに複数のコーナを有している前記蓋部と、
前記開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、前記開口枠と前記蓋部とを接合している接合枠と、
を備える慣性力センサであって、
前記蓋部の上面において、複数の前記コーナの各々に対応する領域には、第1突起部および第2突起部が形成されており、
前記第1突起部および前記第2突起部は、前記接合枠に沿って延びており、
前記第1突起部は、前記第2突起部に対して、前記リング形状の径方向の外側に配置されており、
電極面を前記蓋部の上面に接触させた場合に、前記電極面が、前記第1突起部および前記第2突起部のみに接触することが可能に構成されている、
慣性力センサ。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第1突起部の頂部は、前記第2突起部の頂部よりも下方側に位置している、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項3】
前記蓋部の上面に対する垂直上方位置から見たときに、前記第1突起部および前記第2突起部は、前記コーナに沿って円弧状に曲がっている曲線領域を備えている、請求項2に記載の慣性力センサ。
【請求項4】
前記接合枠は、複数の前記コーナの各々に対応する第1区間と、隣接する前記第1区間の間に配置されている第2区間と、を備えており、
前記第1区間における前記接合枠の前記径方向の幅が、前記第2区間における前記接合枠の前記径方向の幅よりも大きい、請求項1-3の何れか1項に記載の慣性力センサ。
【請求項5】
前記接合枠は、複数の前記コーナの各々に対応する第1区間を備えており、
前記第1区間では、前記接合枠に、前記リング形状の周方向に延びている空隙が形成されており、
前記空隙は、前記径方向において、前記第1突起部と前記第2突起部との間の領域に位置している、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項6】
前記接合枠の延びる方向に垂直な断面における、前記空隙の断面形状は、略円形である、請求項5に記載の慣性力センサ。
【請求項7】
前記蓋部の上面において、4つの前記コーナの間には、4つの辺が位置しており、
前記4つの辺には、前記第1突起部および前記第2突起部が形成されている、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項8】
前記蓋部の上面に対する垂直上方位置から見たときに、前記第1突起部は、前記開口枠の外側の輪郭線よりも内側に位置している、請求項1に記載の慣性力センサ。
【請求項9】
矩形形状の開口枠を備えるパッケージと、
前記パッケージの内部に配置されているセンサ部と、
平板形状を有する金属製の蓋部であって、前記開口枠の全体を覆っているとともに複数のコーナを有している前記蓋部と、
前記開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、前記開口枠と前記蓋部とを接合している接合枠と、
を備える慣性力センサの製造方法であって、
前記蓋部の上面において、複数の前記コーナの各々に対応する領域には、第1突起部および第2突起部が形成されており、
前記第1突起部および前記第2突起部は、前記接合枠に沿って延びており、
前記第1突起部は、前記第2突起部に対して、前記リング形状の径方向の外側に配置されており、
ローラ電極の電極面を前記蓋部の上面に接触させた場合に、前記電極面が、前記第1突起部および前記第2突起部のみに接触することが可能に構成されており、
前記慣性力センサの製造方法は、
前記パッケージの内部に前記センサ部を固定する工程と、
前記開口枠の上に、前記接合枠を配置する工程と、
前記接合枠の上に、前記蓋部を配置する工程と、
真空雰囲気中において、前記開口枠と前記蓋部とを、前記ローラ電極によってシーム溶接する溶接工程と、
を備えており、
前記溶接工程では、前記電極面を前記第1突起部および前記第2突起部に同時に接触させて溶接が行われる、または、前記電極面を前記第1突起部に接触させて第1の溶接が行われた後に前記電極面を前記第2突起部に接触させて第2の溶接が行われる、
慣性力センサの製造方法。
【請求項10】
前記第1突起部の頂部と前記第2突起部の頂部を含む平面は、前記蓋部の上面に対して第1の角度を有しており、
前記電極面は、前記蓋部の上面に対して第2の角度を有しており、
前記第1の角度と前記第2の角度とは、略一致している、請求項9に記載の慣性力センサの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、慣性力センサおよび慣性力センサの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、セラミックパッケージ内に、電子部品素子(慣性力センサなど)を収容し、金属製蓋体を封止した電子部品が開示されている。具体的には、一面が開口した筺体状セラミックパッケージ内に、電子部品素子を収容する。セラミックパッケージの開口周囲に配置したシールリングを介して、矩形状金属製蓋体を被覆する。そして、金属製蓋体とセラミックパッケージとを溶接する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-22013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶接では、急激な温度上昇および下降により大きな残留応力が発生する。特に、矩形状の金属製蓋体のコーナでは、応力が集中する。この応力集中により、溶接の接合枠に亀裂が発生してしまう場合がある。発生した亀裂が広がると、外部とのリークパスが生成されてしまい、パッケージ内部を高真空状態に維持することが困難となってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する慣性力センサは、矩形形状の開口枠を備えるパッケージと、パッケージの内部に配置されているセンサ部と、平板形状を有する金属製の蓋部であって、開口枠の全体を覆っているとともに複数のコーナを有している蓋部と、開口枠に沿って配置されており、閉じたリング形状を備えており、開口枠と蓋部とを接合している接合枠と、を備える。蓋部の上面において、複数のコーナの各々に対応する領域には、第1突起部および第2突起部が形成されている。第1突起部および第2突起部は、接合枠に沿って延びている。第1突起部は、第2突起部に対して、リング形状の径方向の外側に配置されている。電極面を蓋部の上面に接触させた場合に、電極面が、第1突起部および第2突起部のみに接触することが可能に構成されている。
【0006】
溶接では、蓋部の上面と電極面との接触点が発熱することで、接合枠が溶融し、溶接部が形成される。上記の構造によると、コーナの各々に対応する領域に、第1突起部および第2突起部が配置されている。そして電極面を蓋部の上面に接触させた場合に、電極面が、第1突起部および第2突起部のみに接触することが可能に構成されている。これにより、リング形状の径方向に沿って、2つの発熱点を配置することができる。よって、1つの発熱点を用いる場合に比して、溶接部の径方向の幅を拡大することができる。溶接部の幅を拡大することにより、応力を分散することができるため、亀裂発生を防止することが可能となる。、外部と内部を結ぶ気体のリークパスの形成を、抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ジャイロセンサ1の上面図である。
ジャイロセンサ1の上面図である。
ジャイロセンサ1の断面図である。
ジャイロセンサ1の断面図である。
接合枠120の上面図である。
シーム溶接を説明する断面図である。
シーム溶接を説明する断面図である。
ジャイロセンサ1の製造工程の概略を示すフローチャートである。
ジャイロセンサ1の製造工程の概略図である。
実施例2におけるジャイロセンサ1の上面図である。
実施例2における接合枠120の上面図である。
実施例3におけるジャイロセンサ1の断面図である。
実施例3における接合枠120の上面図である。
変形例におけるジャイロセンサ1の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0008】
図1に、本実施例に係るジャイロセンサ1の上面図を示す。図1では、見やすさのために、リッド130を取り除いた状態を示している。図2に、リッド130を備えたジャイロセンサ1の上面図を示す。図2では、下側に隠れている接合枠120を点線で示している。また図3に、図1および図2のIII-III線における断面図を示す。図3は、中心軸CAを通る、x-z平面による断面図である。すなわち図3は、後述する第1突起部P1および第2突起部P2を通らない断面図である。また図4に、IV-IV線における断面図を示す。図4は、後述するコーナ領域CRを通る、x-z平面による断面図である。すなわち図4は、第1突起部P1および第2突起部P2を通る断面図である。
【0009】
ジャイロセンサ1は、センサ素子10、パッケージ100、リッド130を主に備えている。センサ素子10は、パッケージ100内に真空気密封止されている。
【0010】
(センサ素子10の構成)
センサ素子10は、台座電極20、ガラス振動子30、ペースト40、を主に備えている。台座電極20は、ガラス基板21上にシリコン基板22が積層された構造を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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