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公開番号2025124307
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020264
出願日2024-02-14
発明の名称プログラム、および、画像処理装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人鳳国際弁理士法人
主分類G06T 7/33 20170101AFI20250819BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の画像の間の位置合わせを行う。
【解決手段】
読取画像中の特徴点と参照画像中の特徴点とのペアである候補特徴点ペアを複数取得する。複数の候補特徴点ペアのうちの複数の対象特徴点ペアを決定する。複数の対象特徴点ペアを使用して、読取画像上の座標と参照画像上の座標との間の対応関係を決定する。複数の対象特徴点ペアを決定する処理は、複数の候補特徴点ペアのセットを使用して、セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理を含む。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
プログラムであって、
読取画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量と参照画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量とを使用して、前記読取画像中の特徴点と前記参照画像中の特徴点とのペアである候補特徴点ペアを複数取得する候補取得機能と、
複数の候補特徴点ペアのうちの複数の対象特徴点ペアを決定するペア決定機能であって、
前記複数の対象特徴点ペアの決定の特定の段階での前記候補特徴点ペアの総数が第１数である場合に、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第１絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第１絞込処理は、Ｎ個（Ｎは２以上の整数）の候補特徴点ペアのセットである第１種セットを使用して、前記第１種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、第１ペア決定機能と、
前記候補特徴点ペアの前記総数が前記第１数よりも多い第２数である第１の特定の場合に、前記第１絞込処理を実行せずに、前記複数の対象特徴点ペアを決定する第２ペア決定機能と、
を含む、前記ペア決定機能と、
前記複数の対象特徴点ペアを使用して、前記読取画像上の座標と前記参照画像上の座標との間の対応関係を決定する対応決定機能と、
をコンピュータに実現させる、プログラム。
続きを表示（約 2,600 文字）【請求項２】
請求項１に記載のプログラムであって、
前記第２ペア決定機能は、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第２絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第２絞込処理は、Ｕ個（Ｕは、１以上、Ｎ未満の整数）の候補特徴点ペアのセットである第２種セットを使用して、前記第２種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、機能を含む、
プログラム。
【請求項３】
請求項２に記載のプログラムであって、
前記ペア決定機能は、さらに、
前記候補特徴点ペアの前記総数が前記第２数である第２の特定の場合であって、前記読取画像または前記参照画像である第１画像の色数を示す指標値が基準よりも小さい前記第２の特定の場合に、前記第２絞込処理により前記複数の対象特徴点ペアの候補となった複数の候補特徴点ペアから、前記複数の対象特徴点ペアの候補をさらに絞り込む第３絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する第３ペア決定機能を含む、
プログラム。
【請求項４】
請求項３に記載のプログラムであって、
前記第３絞込処理は、Ｌ個（Ｌは、Ｕより大きい整数）の候補特徴点ペアのセットである第３種セットを使用して、前記第３種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理を含む、
プログラム。
【請求項５】
請求項２または３に記載のプログラムであって、
前記第１絞込処理または前記第２絞込処理である第１特定絞込処理は、前記第１種セットまたは前記第２種セットとして２個の候補特徴点ペアのセットを使用し、
前記第１特定絞込処理によって前記２個の候補特徴点ペアを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするための条件は、前記２個の候補特徴点ペアにそれぞれ対応付けられる第１特徴点と第２特徴点とを結ぶ線分と前記第１特徴点に対応付けられる方向とのなす第１角度、または、前記線分と前記第２特徴点に対応付けられる方向とのなす第２角度と前記第１角度との両方、を使用して定められている、
プログラム。
【請求項６】
請求項１または２に記載のプログラムであって、
前記第１種セットの候補特徴点ペアの数Ｎは、３であり、
前記第１絞込処理によって前記第１種セットを前記複数の対象特徴点ペアの前記候補とするための条件は、前記第１種セットの３個の候補特徴点ペアにそれぞれ対応付けられる３個の特徴点のなす三角形の２本の辺の長さの比率と、前記三角形の辺の長さと、前記三角形の内角と、前記３個の特徴点のうちの２個の特徴点を結ぶ線分と前記２個の特徴点のうちの１つの特徴点に対応付けられる方向とのなす角度と、の４種類のパラメータのうちの１種類以上のパラメータを使用して定められている、
プログラム。
【請求項７】
請求項２または３に記載のプログラムであって、
前記第１絞込処理によって前記第１種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするための条件と、前記第２絞込処理によって前記第２種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするための条件と、のうちの一方、または、両方は、前記第１種セットと前記第２種セットのうちの対応するセットの複数の特徴点の順番であって特徴点を含む部分領域の明るさの順番を使用して定められている、
プログラム。
【請求項８】
プログラムであって、
読取画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量と参照画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量とを使用して、前記読取画像中の特徴点と前記参照画像中の特徴点とのペアである候補特徴点ペアを複数取得する候補取得機能と、
複数の候補特徴点ペアのうちの複数の対象特徴点ペアを決定するペア決定機能であって、
前記読取画像または前記参照画像である第２画像の色数を示す指標値が第３値である場合に、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第４絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第４絞込処理は、Ｐ個（Ｐは２以上の整数）の候補特徴点ペアのセットである第４種セットを使用して、前記第４種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、第４ペア決定機能と、
前記指標値が第３値よりも大きい第４値である場合に、前記第４絞込処理を実行せずに、前記複数の対象特徴点ペアを決定する第５ペア決定機能と、
を含む、前記ペア決定機能と、
前記複数の対象特徴点ペアを使用して、前記読取画像上の座標と前記参照画像上の座標との間の対応関係を決定する対応決定機能と、
をコンピュータに実現させる、プログラム。
【請求項９】
請求項８に記載のプログラムであって、
前記第５ペア決定機能は、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第５絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第５絞込処理は、Ｑ個（Ｑは、１以上、Ｐ未満の整数）の候補特徴点ペアのセットである第５種セットを使用して、前記第５種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、機能を含む、
プログラム。
【請求項１０】
請求項９に記載のプログラムであって、
前記第４絞込処理または前記第５絞込処理である第２特定絞込処理は、前記第４種セットまたは前記第５種セットとして２個の候補特徴点ペアのセットを使用し、
前記第２特定絞込処理によって前記２個の候補特徴点ペアを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするための条件は、前記２個の候補特徴点ペアにそれぞれ対応付けられる第３特徴点と第４特徴点とを結ぶ線分と前記第３特徴点に対応付けられる方向とのなす第３角度、または、前記線分と前記第４特徴点に対応付けられる方向とのなす第４角度と前記第３角度との両方、を使用して定められている、
プログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書は、複数の画像の間の位置合わせに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
種々の処理において、複数の画像の間の位置合わせが行われ得る。特許文献１は、プリンターや複写機等の画像形成装置により用紙上に形成した画像の欠陥を検出する技術を開示している。この技術では、ユーザにより印刷指示されたジョブ画像とともに、位置決定用のマーカー画像が、同じ用紙上に形成される。画像読取部は、用紙面を読み取って、読取画像を生成する。検査部は、検査対象の読取画像から抽出したジョブ画像及びマーカー画像の各特徴点と、参照画像から抽出したジョブ画像及びマーカー画像の各特徴点とを元に、参照画像と対応する読取画像の位置を決定する。検査部は、位置合わせ後の参照画像と読取画像を比較し、画素値の差が閾値以上に大きい画像領域を欠陥として検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１１２４４０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
複数の画像の間の位置合わせは、容易ではなく、工夫の余地があった。
【０００５】
本明細書は、複数の画像の間の位置合わせを行う技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
【０００７】
［適用例１］プログラムであって、読取画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量と参照画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量とを使用して、前記読取画像中の特徴点と前記参照画像中の特徴点とのペアである候補特徴点ペアを複数取得する候補取得機能と、複数の候補特徴点ペアのうちの複数の対象特徴点ペアを決定するペア決定機能であって、前記複数の対象特徴点ペアの決定の特定の段階での前記候補特徴点ペアの総数が第１数である場合に、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第１絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第１絞込処理は、Ｎ個（Ｎは２以上の整数）の候補特徴点ペアのセットである第１種セットを使用して、前記第１種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、第１ペア決定機能と、前記候補特徴点ペアの前記総数が前記第１数よりも多い第２数である第１の特定の場合に、前記第１絞込処理を実行せずに、前記複数の対象特徴点ペアを決定する第２ペア決定機能と、を含む、前記ペア決定機能と、前記複数の対象特徴点ペアを使用して、前記読取画像上の座標と前記参照画像上の座標との間の対応関係を決定する対応決定機能と、をコンピュータに実現させる、プログラム。
【０００８】
この構成によれば、複数の対象特徴点ペアが候補特徴点ペアの総数に応じて決定されるので、読取画像と参照画像との間の位置合わせを適切に行うことができる。
【０００９】
［適用例２］プログラムであって、読取画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量と参照画像中の複数の特徴点のそれぞれの特徴量とを使用して、前記読取画像中の特徴点と前記参照画像中の特徴点とのペアである候補特徴点ペアを複数取得する候補取得機能と、複数の候補特徴点ペアのうちの複数の対象特徴点ペアを決定するペア決定機能であって、前記読取画像または前記参照画像である第２画像の色数を示す指標値が第３値である場合に、前記複数の対象特徴点ペアの候補を絞り込む第４絞込処理を含む処理を実行することによって前記複数の対象特徴点ペアを決定する機能であって、前記第４絞込処理は、Ｐ個（Ｐは２以上の整数）の候補特徴点ペアのセットである第４種セットを使用して、前記第４種セットを前記複数の対象特徴点ペアの候補とするか否かを判断する処理である、第４ペア決定機能と、前記指標値が第３値よりも大きい第４値である場合に、前記第４絞込処理を実行せずに、前記複数の対象特徴点ペアを決定する第５ペア決定機能と、を含む、前記ペア決定機能と、前記複数の対象特徴点ペアを使用して、前記読取画像上の座標と前記参照画像上の座標との間の対応関係を決定する対応決定機能と、をコンピュータに実現させる、プログラム。
【００１０】
この構成によれば、複数の対象特徴点ペアが色数を示す指標値に応じて決定されるので、読取画像と参照画像との間の位置合わせを適切に行うことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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