TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025118906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025082485,2021173111
出願日
2025-05-16,2021-10-22
発明の名称
シリコーン変性プルラン、該変性プルランを含む組成物、並びに化粧料
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08B
37/00 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】安定性を改善したシリコーン変性プルラン、シリコーン変性プルラン含有組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】下記(a)成分及び(b)成分の付加反応物であるシリコーン変性プルランであって、(a)水分含有量が1.0質量%以下であり、かつカルシウム含有量が100ppm未満であるプルラン、(b)式(1)で表されるイソシアネート基含有シリコーン
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025118906000013.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">24</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
前記シリコーン変性プルラン中のカルシウム含有量が100ppm未満であり、下記式(2)で表されるウレア基含有シリコーンの含有量が2,000ppm未満である、前記シリコーン変性プルラン。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025118906000014.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(a)成分及び(b)成分の付加反応物であることを特徴とするシリコーン変性プルランであって、
(a)水分含有量が1.0質量%以下であり、かつカルシウム含有量が100ppm未満であるプルラン
(b)下記式(1)で表されるイソシアネート基含有シリコーン
JPEG
2025118906000009.jpg
24
170
(式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~8のシクロアルキル基、炭素数1~8のフッ素置換アルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選択される基であり、R
2
は炭素数1~4のアルキル基またはフェニル基であり、nは1~10の整数であり、aは0~3の整数である)
前記シリコーン変性プルラン中の、カルシウム含有量が100ppm未満であり、
かつ、下記式(2)
JPEG
2025118906000010.jpg
25
170
(式中、R
1
、R
2
、n、及びaは上述の通り)
で表されるウレア基含有シリコーンの含有量が2,000ppm未満である、
前記シリコーン変性プルラン。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
動的粘弾性測定により測定されるガラス転移点100~150℃を有する、請求項1記載のシリコーン変性プルラン。
【請求項3】
前記シリコーン変性プルラン中の、前記式(1)で表されるイソシアネート基含有シリコーンの残存量が2,000ppm未満である、請求項1又は2記載のシリコーン変性プルラン。
【請求項4】
(A)請求項1~3のいずれか1項記載のシリコーン変性プルラン:20~50質量%、及び
(B)シリコーンオイル、炭化水素油、及びエステル油から選ばれる1つ以上の油剤:50~80質量%
を含む、組成物。
【請求項5】
JIS K7117-1:1999に準拠して測定される25℃での粘度50~200,000mPa・sを有する、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
請求項4又は5記載の組成物を含む化粧料。
【請求項7】
シリコーン変性プルランの製造方法であって、
(a)水分含有量が1.0質量%以下であり、かつカルシウム含有量が100ppm未満であるプルランと
(b)下記式(1)で表されるイソシアネート基含有シリコーン
JPEG
2025118906000011.jpg
23
170
(式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~8のシクロアルキル基、炭素数1~8のフッ素置換アルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選択される基であり、R
2
は炭素数1~4のアルキル基またはフェニル基であり、nは1~10の整数であり、aは0~3の整数である)
とを付加反応させることにより前記シリコーン変性プルランを得る工程を含み、
該シリコーン変性プルラン中の、カルシウム含有量が100ppm未満であり、かつ、下記式(2)
JPEG
2025118906000012.jpg
26
170
(式中、R
1
、R
2
、n、及びaは上述の通り)
で表されるウレア基含有シリコーンの含有量が2,000ppm未満である、前記製造方法。
【請求項8】
前記付加反応を有機金属化合物存在下で行う、請求項7記載の製造方法。
【請求項9】
前記有機金属化合物が、アセチルアセトン金属錯体、又は、カルボン酸ビスマスである、請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
前記(a)成分100質量部に対する(b)成分の配合量が500~700質量部である、請求項7~9のいずれか1項記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーン変性プルラン、該変性プルランを含む組成物、並びに化粧料に関する。より詳細には不純物量の低減されたシリコーン変性プルラン、及び該シリコーン変性プルランの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から多糖類に対してシリコーンを変性させたシリコーン変性多糖類が検討されてきた(特許文献1、2)。例えば、特許文献1には、セルロースとシリコーンの両方の性質を具備した、シロキサン含有セルロース誘導体が記載されている。特許文献2には、プルランとシリコーン化合物の両方の性質を兼備したシロキサン含有プルランが記載されている。また、シリコーン変性多糖類を化粧品に配合することも検討されてきている(特許文献3-6)。特許文献3には、特定のシリコーン化多糖化合物を有機紫外線吸収剤と共に併用することを特徴とする日焼け止め化粧料が記載されている。特許文献4にはシリコーン化多糖化合物含有の油中水型乳化化粧料が記載されている。特許文献6には、シリコーン化プルランを含む目元用化粧料組成物が記載されている。特許文献3~6に記載されているように、シリコーン変性多糖類を含む化粧料は耐水性、耐油性が高く、使用感にも優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-145201号公報
特開平8-134103号公報
特開平10-29921号公報
特開2001-278729号公報
国際公開第2012/133293号
特開2017-218413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシリコーン変性多糖類は有機油に溶解させた場合の保存安定性に問題があった。より詳細には、外観が濁っていたり、針状の結晶が析出したりすることがあった。この原因は、イオン性金属塩の残存や、未反応モノマーの2量化体の析出によると考えられている。それゆえに、組成物とした際に安定しているシリコーン変性プルランが求められてきた。また、未反応モノマーはイソシアネート基を持つため、残存量が多い場合に皮膚への刺激性が懸念される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、シリコーン変性プルラン、及び油剤を含む組成物であって、安定性を改善したシリコーン変性プルラン含有組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。特には、不純物量が少ないシリコーン変性プルランを含む組成物であって、保存安定性が高く、化粧料に配合した際の使用感の悪化を引き起こさない組成物を提供することを目的とする。このようなシリコーン変性プルラン含有組成物は、安全性が高く、透明性の高い組成物を提供することができる。
【0006】
プルランは一般的にプルランの生産菌を培養して生産され、その際の培地にイオン性の無機塩が使用される。本発明者は、従来の問題に対して鋭意検討を行った結果、プルランがカルシウム等の無機塩を有している場合、シリコーン変性プルランを含む組成物が濁ってしまうこと、プルランをシリコーン変性する際に副反応が優先してしまうことを見出した。また、プルランは水酸基を持っているため経時で吸湿する。その水分による副反応でシリコーン変性プルラン製造時にウレア基含有シリコーンが生成し、該ウレア基含有シリコーンは洗浄工程を経ても除去が困難である。そこで、プルランを予め脱水することで、シリコーン変性プルラン製造時のウレア基含有シリコーンの生成を抑制できることを見出した。
【0007】
さらに、プルランとシリコーン変性イソシアネートとの反応触媒として、従来より有機スズやアミンが用いられてきた。しかし、有機スズは安全性に問題があり、アミン触媒は触媒活性が低い問題があった。そこで、本発明の製造方法では、特定の触媒を用いることによって、シリコーンの付加率を向上し、ガラス転移点100~150℃を有するシリコーン変性プルランを提供できることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、下記(a)成分及び(b)成分の付加反応物であることを特徴とするシリコーン変性プルランであって、
(a)水分含有量が1.0質量%以下であり、かつカルシウム含有量が100ppm未満であるプルラン
(b)下記式(1)で表されるイソシアネート基含有シリコーン
JPEG
2025118906000001.jpg
24
170
(式中、R
1
は互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~8のシクロアルキル基、炭素数1~8のフッ素置換アルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数7~12のアラルキル基から選択される基であり、R
2
は炭素数1~4のアルキル基またはフェニル基であり、nは1~10の整数であり、aは0~3の整数である)
前記シリコーン変性プルラン中の、カルシウム含有量が100ppm未満であり、
かつ、下記式(2)
JPEG
2025118906000002.jpg
25
170
(式中、R
1
、R
2
、n、及びaは上述の通り)
で表されるウレア基含有シリコーンの含有量が2,000ppm未満である、
前記シリコーン変性プルランを提供する。
さらに、当該シリコーン変性プルランを含む組成物、及び該組成物を含む化粧料、並びに上記シリコーン変性プルランの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のシリコーン変性プルランは副生成物などの不純物量が少ない。本発明のシリコーン変性プルラン含有組成物は、不純物量が少ないことで保存安定性が改善され、化粧料に配合した際、使用感の悪化を引き起こさない。また、安全性、透明性が高く、コーティング剤や塗料への添加を好適に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をより詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
信越化学工業株式会社
磁気ドメイン構造体
20日前
信越化学工業株式会社
熱軟化性熱伝導性組成物
14日前
信越化学工業株式会社
繊維質基材用の耐水性接着剤
15日前
信越化学工業株式会社
負極活物質及びその製造方法
1日前
信越化学工業株式会社
静電吸着機能を有する加熱装置
13日前
信越化学工業株式会社
パターン形成方法、及び積層体
15日前
信越化学工業株式会社
レジスト組成物及びパターン形成方法
15日前
信越化学工業株式会社
密着膜形成用組成物、パターン形成方法
24日前
信越化学工業株式会社
金属含有膜形成用組成物、パターン形成方法
24日前
信越化学工業株式会社
アモルファス金属酸化物膜とその成膜方法及び積層体
16日前
信越化学工業株式会社
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物並びに物品
3日前
信越化学工業株式会社
樹脂改質用シリコーン添加剤及びそれを含む硬化性樹脂組成物
6日前
信越化学工業株式会社
紫外線硬化型シリコーン組成物、硬化物、積層体及び積層体の製造方法
8日前
信越化学工業株式会社
好気硬化型液状シリコーン組成物の製造方法及び一液保存性の改善方法
10日前
信越化学工業株式会社
ペリクルフレーム及びペリクル
15日前
信越化学工業株式会社
感光性樹脂組成物、感光性樹脂皮膜、感光性ドライフィルム、パターン形成方法
13日前
信越化学工業株式会社
オニウム塩型モノマー、ポリマー、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法
15日前
信越化学工業株式会社
オニウム塩型モノマー、ポリマー、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法
15日前
信越化学工業株式会社
酸化物半導体膜および、半導体装置
21日前
信越化学工業株式会社
非水系電解質及び非水電解質二次電池
2日前
信越化学工業株式会社
単結晶シリコンの製造方法及び評価方法
13日前
信越化学工業株式会社
シリコーン変性プルラン、該変性プルランを含む組成物、並びに化粧料
15日前
信越化学工業株式会社
素子供給基板の製造方法、電気機器の製造方法、電子機器の製造方法、及び3次元実装方法
6日前
住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
害虫防除用組成物
14日前
コニシ株式会社
集成材の製造方法
2日前
東ソー株式会社
摺動部材
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
6日前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
2か月前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
10日前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
3日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
2か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
27日前
続きを見る
他の特許を見る