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公開番号
2025116264
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025094507,2021084964
出願日
2025-06-05,2021-05-19
発明の名称
無機質結合材および無機質被覆材
出願人
太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類
C04B
28/26 20060101AFI20250731BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】養生過程で発生する針状結晶の析出を抑制することができる技術、即ち、無機質結合材および無機質被覆材を提供すること。
【手段】特定の無機質結合材と無機繊維とを主成分とし、無機質結合材に含まれる成分との含有割合を特定の範囲とする。珪酸アルカリと、石膏と、セメント及び珪酸アルカリ以外のSiO
2
含有無機質粉末と、水とを含有し、含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が特定範囲である無機質結合材。当該無機質結合材と、無機繊維とを主成分とする無機質被覆材。上記無機繊維がロックウールであると好適である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
珪酸アルカリと、石膏と、セメント及び珪酸アルカリ以外のSiO
2
含有無機質粉末と、水とを含有し、
含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が0.1~4.0である無機質結合材。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が0.2~2.0である請求項1記載の無機質結合材。
【請求項3】
請求項1又は2記載の無機質結合材と、無機繊維とを主成分とする無機質被覆材。
【請求項4】
上記無機繊維がロックウールである請求項3記載の無機質被覆材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無機質結合材に関する。詳しくは、養生過程における針状結晶の生成を抑制できる無機質結合材に関する。また、本発明は、無機質被覆材に関する。詳しくは、養生過程における針状結晶の生成を抑制できる無機質被覆材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
構造物の部材に耐火性、防火性、吸音性又は断熱性等を付与する目的で、ロックウール等の繊維、及びセメントペースト等の結合材からなるロックウール吹付け材等の吹付け材が吹付けられている。この吹付け材の代表的なものであるロックウール吹付け材は、ロックウール、セメント及び水からなり、耐火性、施工性等の点で優れていることから広く使用されている(例えば特許文献1参照)。セメントは安価で優れた無機質結合材であるが、原料の石灰岩を高温で分解し更に二酸化珪素原料、酸化アルミニウム原料、酸化鉄原料等と高温で反応させ製造するため、製造時に温室効果ガスの代表である二酸化炭素を多く発生させてしまう。このため、セメントを主成分としない無機質結合材を用いた吹付け材及びそのための無機質結合材が望まれる。
【0003】
特定組成の岩綿繊維(ロックウール)の結合材として、リンケイ酸塩、アルカリケイ酸塩(例えば、水ガラス)、ジオポリマー類、コロイドシリカ又はコロイドアルミナを用いることができることの開示がされている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
ところで、結合材を繊維に噴射し合流させ吹付け材として吹付け材層を形成するときに、結合材を加圧した空気とともに噴射させる技術がある(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-348978号公報
特表2012-532830号公報
実公昭55-054755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
セメント以外の無機質結合材として珪酸アルカリに加えてセメント及び珪酸アルカリ以外のSiO
2
含有無機質粉末を配合する無機質結合材を、ロックウールとともに吹付け、ロックウール組成物からなる吹付け材層(被覆材層)を形成し種々検討したところ、吹付け材層を養生する過程で吹付け材層の表面に針状結晶が目視で確認できる程度に析出してしまう場合があることが判明した。本発明は、養生過程で発生する針状結晶の析出を抑制することができる技術、即ち、無機質結合材および無機質被覆材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、特定の無機質結合材と無機繊維とを主成分とし、無機質結合材に含まれる成分との含有割合を特定の範囲とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、次の(1)~(4)を提供するものである。
(1)珪酸アルカリと、石膏と、セメント及び珪酸アルカリ以外のSiO
2
含有無機質粉末と、水とを含有し、含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が0.1~4.0である無機質結合材。
(2)含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が0.2~2.0である上記(1)の無機質結合材。
(3)上記(1)又は(2)の無機質結合材と、無機繊維とを主成分とする無機質被覆材。
(4)上記無機繊維がロックウールである上記(3)の無機質被覆材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、セメントを主成分としない無機質結合材と無機繊維とを主成分とする吹付け材層(被覆被覆材層)の養生過程において、当該吹付け材層の表面に針状結晶が目視で確認できる程度に生成・析出することを抑制できる無機質結合材が得られる。
本発明によれば、養生過程において、吹付け材層(被覆材層)の表面に針状結晶が目視で確認できる程度に生成・析出することを抑制できるセメントを主成分としない無機質結合材と無機繊維とを主成分とする無機質被覆材が得られる。
また、本発明に用いる結合材及び無機繊維には主成分としてセメントが含まれていないことから、原材料の製造において排出される二酸化炭素の排出量が、結合材の原材料としてセメントを用いた場合に比べて少ない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の無機質結合材は、珪酸アルカリと、石膏と、「セメント及び珪酸アルカリ以外のSiO
2
含有無機質粉末」と、水とを含有し、含有するアルカリの酸化物換算の質量(M
2
O)に対する石膏の質量(G)の比率(G/M
2
O)が0.1~4.0であることを特徴とする。ここで、珪酸アルカリ以外の成分中に含まれるアルカリの含有率が少ない場合(2質量%以下)は、珪酸アルカリ中のアルカリの質量に比べて極めて少ないことから当該成分に含まれるアルカリの質量は無視することができる。
【0010】
本発明に用いる石膏としては、無水石膏が無機質結合材の流動性及び可使時間を得易いことから好ましい。また、用いる石膏としては、粒径0.5mm以下の粉末であればよく、好ましくはブレーン比表面積が2000cm
2
/g以上のものが、反応性が高いことから好ましく、更には、ブレーン比表面積が3000~20000cm
2
/gのものがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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