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公開番号2025115129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009487
出願日2024-01-25
発明の名称モータおよび圧縮機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02K 3/46 20060101AFI20250730BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】インシュレータの軸方向の高さを小さくする。
【解決手段】モータのステータ22は、各相に設けられる4つのスリットからなる複数のスリット48が形成される外周壁部35と、各相に設けられる4つの巻き線からなる複数の巻き線24と、各相に設けられる2つの渡り線からなる複数の渡り線42とを備え、ある相の2つの渡り線のうちの第1渡り線は、その相の4つの巻き線のうちの2つの巻き線を接続し、第1渡り線の一部が外周壁部35の外周側に配置されるように、その相の4つのスリットのうちの2つのスリットを通過し、その相の2つの渡り線のうちの第2渡り線は、その相の4つの巻き線のうちの他の2つの巻き線を接続し、第2渡り線の一部が外周壁部35の外周側に配置されるように、その相の4つのスリットのうちの他の2つのスリットを通過し、各相の4つのスリットのうちの2つのスリットの深さは、所定深さである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ロータと、
回転軸まわりに前記ロータを回転させる磁界を生成するステータと、を備え、
前記ステータは、
前記ロータの外周側を囲む環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から前記ロータに向かって突出して周方向に並ぶ複数のティースである第1ティースから第12ティースと、を有するステータコアと、
前記回転軸に平行である軸方向における前記ステータコアの一端に配置される筒状のインシュレータと、
前記インシュレータを介して前記複数のティースのそれぞれに導線が巻回されて形成された複数の巻き線と、を有し、
前記複数の巻き線は、4つのU相巻き線と、4つのV相巻き線と、4つのW相巻き線と、を有するとともに、前記ステータコアの周方向で隣り合う2つの前記巻き線が互いに異なる相の巻き線となるように配列され、
前記ステータは、3相の各相について、
同相である4つの巻き線のうち2つの巻き線同士を接続する渡り線である第1渡り線と、
同相である前記4つの巻き線のうち他の2つの巻き線同士を接続する渡り線である第2渡り線と、をさらに有し、
前記インシュレータには、前記渡り線に接続された前記巻き線の巻き終わりから引き出される複数の引出側スリットと、前記渡り線に接続された前記巻き線の巻き始めに引き込まれる複数の引込側スリットと、を含む複数のスリットが形成され、
複数の前記渡り線の各々は、前記インシュレータに形成された前記引出側スリットと前記引込側スリットの2つのスリットを通過することで同相の2つの前記巻き線同士を接続しており、
3相の各相において、前記第1渡り線の前記引出側スリットと前記第1渡り線の前記引込側スリットと前記第2渡り線の前記引出側スリットと前記第2渡り線の前記引込側スリットの4つのスリットのうち、少なくとも2つのスリットの深さが同じ深さである、
モータ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記渡り線において前記インシュレータの外周側に配置される部分は、前記スリットの底部により軸方向に位置決めされている、
請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記ロータは、極数が8極である、
請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
3相のうち1つの相の複数の前記巻き線を形成する前記導線は、4つの前記巻き線のうちの2つが直列接続された第1直列接続部と、4つの前記巻き線のうちの他の2つが直列接続された第2直列接続部とを有し、
前記第1直列接続部と前記第2直列接続部が並列接続されている、
請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記渡り線のそれぞれが接続される2つの巻き線は、前記渡り線に接続されていない側が、電源線または中性線のいずれかに接続されている、
請求項1に記載のモータ。
【請求項6】
3相の各相について、前記4つのスリットの深さの組合せが共通である、
請求項1に記載のモータ。
【請求項7】
U相、V相、W相のうちのいずれか1つの相をX相とし、
X相の4つの前記巻き線を周方向に並ぶ順に第1X相巻き線、第2X相巻き線、第3X相巻き線、第4X相巻き線としたとき、
X相の2つの前記渡り線のうちの一方である第1X相渡り線は、第1X相巻き線と第2X相巻き線とを接続し、
X相の2つの前記渡り線のうちの他方である第2X相渡り線は、第3X相巻き線と第4X相巻き線とを接続している、
請求項1に記載のモータ。
【請求項8】
1つの相の前記4つのスリットを前記回転軸を中心とした周方向に仮想的に所定角度だけ回転させたときに、前記1つの相の前記4つのスリットの形状と、他の相の前記4つのスリットの形状とが一致する、
請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記1つの相の前記4つのスリットを前記周方向に仮想的に回転させる所定角度は、120度と240度である、
請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
3相の各相において、前記第1渡り線の引出側スリットと前記第1渡り線の引込側スリットと前記第2渡り線の引出側スリットと前記第2渡り線の引込側スリットの4つのスリットのうち、2つのスリットの深さがいずれも第1の深さであり、残りの2つのスリットの深さがいずれも前記第1の深さよりも浅い第2の深さである、
請求項9に記載のモータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、モータおよび圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
モータと、モータにより生成される回転動力を用いて冷媒を圧縮する圧縮部とが容器の内部に格納される圧縮機が知られている。モータは、ロータの外周側に配置される環状のステータ(ステータコア)を有し、ステータは、ステータコアの環状のヨーク部の内周側からロータに向かって突出する複数のティース部と、複数のティース部のそれぞれに導線が巻回されることで形成された複数の巻き線(コイル)と、ステータコアの軸方向における一端に配置される筒状のインシュレータとを備えている。ステータが12個のティース部(12個の巻き線)を備え、ロータが8極である場合において、同相の2つの巻き線同士が、渡り線を介して接続されていることがある。各渡り線は、筒状部に形成される2つのスリットを通り、筒状のインシュレータの外周面側に配置されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-119885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなモータは、回転軸に平行である軸方向に複数の渡り線が並ぶときに、異相の渡り線が互いに電気的に接触しないように、筒状のインシュレータの軸方向での高さを高くする必要があり、その結果モータが軸方向に大型化することがある。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、筒状のインシュレータの軸方向の高さを小さくできるモータおよび圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によるモータは、ロータと、回転軸まわりに前記ロータを回転させる磁界を生成するステータと、を備え、前記ステータは、前記ロータの外周側を囲む環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から前記ロータに向かって突出して周方向に並ぶ複数のティースである第1ティースから第12ティースと、を有するステータコアと、前記回転軸に平行である軸方向における前記ステータコアの一端に配置される筒状のインシュレータと、前記インシュレータを介して前記複数のティースのそれぞれに導線が巻回されて形成された複数の巻き線と、を有し、前記複数の巻き線は、4つのU相巻き線と、4つのV相巻き線と、4つのW相巻き線と、を有するとともに、前記ステータコアの周方向で隣り合う2つの前記巻き線が互いに異なる相の巻き線となるように配列され、前記ステータは、3相の各相について、同相である4つの巻き線のうち2つの巻き線同士を接続する渡り線である第1渡り線と、同相である前記4つの巻き線のうち他の2つの巻き線同士を接続する渡り線である第2渡り線と、をさらに有し、前記インシュレータには、前記渡り線に接続された前記巻き線の巻き終わりから引き出される複数の引出側スリットと、前記渡り線に接続された前記巻き線の巻き始めに引き込まれる複数の引込側スリットと、を含む複数のスリットが形成され、複数の前記渡り線の各々は、前記インシュレータに形成された前記引出側スリットと前記引込側スリットの2つのスリットを通過することで同相の2つの前記巻き線同士を接続しており、3相の各相において、前記第1渡り線の前記引出側スリットと前記第1渡り線の前記引込側スリットと前記第2渡り線の前記引出側スリットと前記第2渡り線の前記引込側スリットの4つのスリットのうち、少なくとも2つのスリットの深さが同じ深さである。
【発明の効果】
【0007】
開示のモータおよび圧縮機は、筒状のインシュレータの軸方向の高さを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1のモータが設けられる圧縮機を示す縦断面図である。
図2は、ステータコアを示す平面図である。
図3は、モータを示す平面図である。
図4は、複数の巻き線の結線状態を示す結線図である。
図5は、ステータを示す展開図である。
図6は、比較例1のモータのステータを示す展開図である。
図7は、比較例2のモータのステータを示す展開図である。
図8は、比較例3のモータのステータを示す展開図である。
図9は、実施例2のモータの複数の巻き線の結線状態を示す結線図である。
図10は、実施例2のモータのステータを示す展開図である。
図11は、実施例3のモータの複数の巻き線の結線状態を示す結線図である。
図12は、実施例3のモータのステータを示す展開図である。
図13は、実施例4のモータの複数の巻き線の結線状態を示す結線図である。
図14は、実施例4のモータのステータを示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願が開示する実施形態にかかるモータおよび圧縮機について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【実施例】
【0010】
実施例1のモータ5は、図1に示されているように、圧縮機1に設けられている。図1は、実施例1のモータ5が設けられる圧縮機1を示す縦断面図である。圧縮機1は、筐体2とシャフト3とモータ5と圧縮部6とを備えている。筐体2の内部には、筐体2の外部から仕切られた内部空間7が形成されている。内部空間7は、概ね円柱状に形成されている。筐体2は、水平である設置面に縦置きされたときに、内部空間7が形成する円柱の中心軸が鉛直方向に平行になるように、形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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