TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025110386
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2025002750
出願日
2025-01-08
発明の名称
熱可塑性エラストマーに基づくHVDCケーブル付属品
出願人
エヌケーティー エイチブイ ケーブルズ エービー
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
H02G
15/064 20060101AFI20250718BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】現場で組み立てられる高電圧直流(HVDC)ケーブルシステムの絶縁破壊強度を改善する方法及びHVDCケーブル付属品を提供する。
【解決手段】一位置においてHVDCケーブル(4)に接続されるように構成された電気ストレス抑制層(3)を備えているHVDCケーブル付属品(HVDCケーブルジョイント1)は、予め製造されており、電気ストレス抑制層(3)は、熱可塑性エラストマーを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一位置において高電圧直流(HVDC)ケーブル(4)に接続されるように構成された電気ストレス抑制層(3)を備えているHVDCケーブル付属品(1、2)であって、
予め製造されており、前記電気ストレス抑制層(3)は、熱可塑性エラストマーを含む、HVDCケーブル付属品(1、2)。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記電気ストレス抑制層(3)は、ストレスコーンを備える、請求項1に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項3】
ケーブルジョイント(1)またはケーブル終端具(2)である、請求項1または2に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項4】
前記電気ストレス抑制層(3)は、前記電気ストレス抑制層(3)の総乾燥重量に基づいて少なくとも80重量%の熱可塑性エラストマーを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項5】
前記熱可塑性エラストマーは、ISO11357-1:2023に従って決定される100~180℃の範囲内のピーク融点、および/または5kgで190℃において測定され、ASTM D1238-23aに従って決定される場合の0.05~30g/10分の範囲内のメルトインデックスを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項6】
前記熱可塑性エラストマーは、オレフィン共重合体であり、好ましくはオレフィンブロック共重合体である、請求項1~5のいずれか一項に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項7】
前記オレフィン共重合体は、エチレン共重合体であり、好ましくはエチレンブロック共重合体である、請求項6に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項8】
前記エチレン共重合体は、エチレン/1-オレフィン共重合体であり、好ましくはエチレン/1-オレフィンブロック共重合体である、請求項7に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項9】
前記エチレン/1-オレフィン共重合体は、エチレン/1-オクテン共重合体であり、好ましくはエチレン/1-オクテンブロック共重合体である、請求項8に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
【請求項10】
前記電気ストレス抑制層(3)は、前記熱可塑性エラストマーを含む少なくとも1つの電界勾配材料層(3”)を備え、前記電界勾配材料層は、一位置において、HVDCケーブル(4)に接続されるように構成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のHVDCケーブル付属品(1、2)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、高電圧直流(HVDC)ケーブル付属品の分野に関し、とくには、HVDCケーブル付属品とHVDCケーブルとの間の界面に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
高電圧直流(HVDC)ケーブルは、大容量の電力を長距離にわたって伝送する能力を有しつつ、交流電力ケーブルと比べて、電力損失が少なく、安定性が高いため、好都合に使用されている。
【0003】
HVDCケーブルの設置は、ケーブル終端具によるケーブルの終端処理を必要とし、多くの場合、例えば長距離ゆえのケーブルジョイントを介した複数のケーブルの接続も必要とする。
【0004】
HVDCケーブルをケーブルジョイントまたはケーブル終端具などのケーブル付属品に接続する際に、半導電スクリーンを含むHVDCケーブルの外側層が、典型的には、接続を容易にするために、ケーブルの接合または終端の位置(ケーブルと付属品との間の界面)において除去される。半導電スクリーンは、導体が発生させる電界が、HVDCケーブルの導体絶縁体の内側に封じ込まれることを保証する。半導電スクリーンが除去されると、スクリーンのエッジに強い電界が形成される。電界が緩和されない場合、HVDCケーブルの絶縁層に損傷が生じ、絶縁破壊につながる可能性がある。電界によって引き起こされ得る損傷を防止するために、ケーブルジョイントおよび終端具は、例えばゴム体などのストレス抑制層を備える。ストレス抑制層は、ケーブルと付属品との間の界面における電界ストレスを許容レベルまで低減し、したがって部分放電および絶縁の問題を防止する。
【0005】
HVDCケーブルシステムが、工場ではなく実地の現場で組み立てられる場合、ストレス抑制層は、典型的には、シリコーンゴム、EPDM、またはEPRなどのエラストマーで構成される。したがって、これらのHVDCケーブルシステムは、HVDCケーブルとその付属品との間の良好な誘電界面を得るために、充分な圧力が達成されることのみに依存する。したがって、これらの界面は、HVDCケーブルシステムにおける潜在的な弱いリンクである。
【発明の概要】
【0006】
既存のHVDCケーブルシステムにおける上述の問題に直面して、本発明の発明者は、工場ではなく現場で組み立てられるHVDCケーブルシステムの絶縁破壊強度を改善する必要があると認識した。さらに、本発明の発明者は、HVDCケーブルとその付属品との間の界面を改善することによってシステムの絶縁破壊強度を高めることができるという仮説を立てた。
【0007】
したがって、第1の態様によれば、一位置においてHVDCケーブルに接続されるように構成された電気ストレス抑制層を備えているHVDCケーブル付属品が提供され、HVDCケーブル付属品は、予め製造されており、電気ストレス抑制層は、熱可塑性エラストマーを含む。
【0008】
HVDCケーブルは、導体および絶縁層を備えることができ、電気ストレス抑制層は、HVDCケーブルの絶縁層に接続される。
【0009】
予め製造されるHVDCケーブル付属品の電気ストレス抑制層にエラストマーの代わりにTPEを使用することにより、HVDCケーブルとHVDCケーブル付属品との間の誘電界面を、機械的な力の使用に加え、界面を熱処理することによって改善することが可能である。熱処理は、TPEがHVDCケーブルの絶縁と共に融解することを可能にする。したがって、誘電界面が、適切な圧力の達成だけでなく、電気ストレス抑制層内のTPE内およびHVDCケーブルの絶縁層内のポリマー鎖間の絡み合いにも依存する。改善された誘電界面は、HVDCケーブルシステムの絶縁破壊強度の向上をもたらす。HVDCケーブル付属品は、予め製造される。これにより、HVDCケーブルシステムが工場ではなく現場で設置されるときに付属品を使用することが可能になる。
【0010】
電気ストレス抑制層は、ストレスコーンを備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
充電制御システム
4日前
ニデック株式会社
モータ
18日前
個人
発電装置
12日前
個人
電流制御形AC-DC電源
11日前
株式会社ナユタ
電源装置
4日前
個人
ステッピングモータ実習装置
25日前
キヤノン株式会社
電源装置
12日前
キヤノン株式会社
電源装置
1か月前
株式会社竹中工務店
避雷設備
1か月前
スズキ株式会社
移動システム
4日前
サンデン株式会社
電力変換装置
19日前
サンデン株式会社
電力変換装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
14日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
7日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
充電方法
1か月前
個人
回転力発生装置
10日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
3日前
株式会社ダイヘン
給電装置
5日前
株式会社エスイー
上載物の支持装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
17日前
ミツミ電機株式会社
電源回路
13日前
新電元工業株式会社
充電装置
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
日産自動車株式会社
回転電機
14日前
ダイハツ工業株式会社
充電システム
13日前
富士電機株式会社
電力変換装置
7日前
シャープ株式会社
冷蔵庫
19日前
住友金属鉱山株式会社
遮熱装置
1か月前
株式会社デンソー
携帯機
3日前
三菱電機株式会社
回転子および電動機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
17日前
日産自動車株式会社
光電変換装置
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
25日前
トヨタ自動車株式会社
電力管理システム
17日前
株式会社日立製作所
回転電機
25日前
続きを見る
他の特許を見る