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公開番号
2025108980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002572
出願日
2024-01-11
発明の名称
二次電池用バインダー、電極合剤、電極及び非水電解質二次電池
出願人
株式会社クレハ
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
H01M
4/62 20060101AFI20250716BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】集電体との接着性を維持しつつ、スラリーの増粘を抑制できる二次電池用バインダーを提供する。
【解決手段】フッ化ビニリデンに由来する構成単位と、RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位とを含むフッ化ビニリデン系重合体を含有し、RXは、-SO
2
-Ra基を含有する原子団であり、Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である、二次電池用バインダー。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フッ化ビニリデンに由来する構成単位と、RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位とを含むフッ化ビニリデン系重合体を含有し、
RXは、-SO
2
-Raを含有する原子団であり、
Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である、
二次電池用バインダー。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記RXで表される原子団を有する化合物は、下記式(1)で表される化合物である、
請求項1に記載の二次電池用バインダー。
TIFF
2025108980000012.tif
36
124
(式(1)中、
R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ独立に水素原子、塩素原子、フッ素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素原子1~6のフッ素置換アルキル基であり、
RXは、-SO
2
-Raを含有する原子団であり、
Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である。)
【請求項3】
前記RXで表される原子団を有する化合物が、下記式(2)で表される化合物である、
請求項1に記載の二次電池用バインダー。
TIFF
2025108980000013.tif
36
125
(式(2)中、
R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ独立に水素原子、塩素原子、フッ素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素原子1~6のフッ素置換アルキル基であり、
R
4
は、-SO
2
-Raを含有する基であり、
Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である。)
【請求項4】
R
4
は、-(CH
2
)n-SO
2
-Raを含有する基であり、
Raは、アルキル基であり、
前記アルキル基と-(CH
2
)n-の炭素原子とが結合して環を形成していてもよく、
nは、1以上の整数である、
請求項3に記載の二次電池用バインダー。
【請求項5】
前記RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位の含有量は、前記フッ化ビニリデンに由来する構成単位と前記RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位の総量100質量部に対して0.5質量部以上2質量部以下である、
請求項1に記載の二次電池用バインダー。
【請求項6】
活物質と、導電助剤と、請求項1~5のいずれか一項に記載の二次電池用バインダーとを含む、
電極合剤。
【請求項7】
前記活物質は、正極活物質である、
請求項6に記載の電極合剤。
【請求項8】
前記正極活物質は、下記式(3)で表される化合物を含む、
請求項7に記載の電極合剤。
LiMxO
2
・・・(3)
(式(3)中、
Mは、Niを含む少なくとも1種の金属元素を表し、且つMで表される金属元素の合計を100モル%としたとき、Niの含有割合は55モル%以上であり、
0.5≦x≦1.5である)
【請求項9】
集電体と、
前記集電体上に保持された、請求項6に記載の電極合剤を含む電極合剤層と、
を含む、
電極。
【請求項10】
請求項9に記載の電極を備える、
非水電解質二次電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池用バインダー、電極合剤、電極及び非水電解質二次電池に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
高いエネルギー密度を有する電池として、リチウムイオン二次電池等に代表される非水電解質二次電池が広く使用されている。
【0003】
リチウムイオン二次電池の電極は、通常、活物質、導電助剤及びバインダー(結着剤)を溶剤に分散させたスラリー状の電極合剤を、集電体上に塗布した後、乾燥させて製造される。そして、正極のバインダーとしては、フッ化ビニリデン系重合体を含むバインダーが使用されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、リチウム電池等に使用されるイオン伝導性材料として、フッ化ビニリデン単量体に由来する構成単位と、CF
2
=CF(CF
2
CF
2
)nSO
2
に由来する構成単位とを含むフッ化ビニリデン系重合体が開示されている。
【0005】
また、特許文献2では、フッ化ビニリデンに由来する構成単位中の水素原子が、スルホン酸基(-SO
3
H基)で置換されたフッ化ビニリデン系重合体を含むバインダーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2002-528433号公報
特開平10-298386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、リチウム二次電池の正極活物質としては、主にコバルト系正極活物質が用いられているが、更なる高容量化等の観点から、ニッケルを多く含むハイニッケル系正極活物質等の高容量活物質が用いられることがある。しかしながら、このような高容量活物質と、従来のフッ化ビニリデン系重合体を含むバインダーとを含むスラリーは、電極の製造工程において粘度が経時的に増加(ゲル化)しやすく、塗工性が低下しやすいという問題があった。
【0008】
これに対し、本発明者らは、バインダーであるフッ化ビニリデン系重合体の共重合モノマーの種類等を変えてスラリーの増粘を抑制することを試みた。その結果、スラリーの増粘を抑制できても、電極合剤層の集電体に対する接着性が低下する場合があることが新たに見出された。従って、集電体との接着性を維持しつつ、スラリーの増粘を抑制できるバインダーが求められている。
【0009】
本発明の目的は、集電体との接着性を維持しつつ、スラリーの増粘を抑制できる二次電池用バインダー、電極合剤、電極及び非水電解質二次電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1] フッ化ビニリデンに由来する構成単位と、RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位とを含むフッ化ビニリデン系重合体を含有し、RXは、-SO
2
-Raを含有する原子団であり、Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である、二次電池用バインダー。
[2] 前記RXで表される原子団を有する化合物は、下記式(1)で表される化合物である、[1]に記載の二次電池用バインダー。
TIFF
2025108980000002.tif
34
140
(式(1)中、
R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ独立に水素原子、塩素原子、フッ素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素原子1~6のフッ素置換アルキル基であり、
RXは、-SO
2
-Raを含有する原子団であり、
Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である。)
[3] 前記RXで表される原子団を有する化合物が、下記式(2)で表される化合物である、[1]又は[2]に記載の二次電池用バインダー。
TIFF
2025108980000003.tif
34
140
(式(2)中、
R
1
、R
2
、R
3
は、それぞれ独立に水素原子、塩素原子、フッ素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素原子1~6のフッ素置換アルキル基であり、
R
4
は、-SO
2
-Raを含有する基であり、
Raは、少なくとも一つの炭素原子を含む原子団である。)
[4] R
4
は、-(CH
2
)n-SO
2
-Raを含有する基であり、Raは、アルキル基であり、前記アルキル基と-(CH
2
)n-の炭素原子とが結合して環を形成していてもよく、nは、1以上の整数である、[3]に記載の二次電池用バインダー。
[5] 前記RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位の含有量は、前記フッ化ビニリデンに由来する構成単位と前記RXで表される原子団を有する化合物に由来する構成単位の総量100質量部に対して0.5質量部以上2質量部以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の二次電池用バインダー。
[6] 活物質と、導電助剤と、[1]~[5]のいずれかに記載の二次電池用バインダーとを含む、電極合剤。
[7] 前記活物質は、正極活物質である、[6]に記載の電極合剤。
[8] 前記正極活物質は、下記式(3)で表される化合物を含む、[7]に記載の電極合剤。
LiMxO
2
・・・(3)
(式(3)中、
Mは、Niを含む少なくとも1種の金属元素を表し、且つMで表される金属元素の合計を100モル%としたとき、Niの含有割合は55モル%以上であり、
0.5≦x≦1.5である)
[9] 集電体と、前記集電体上に保持された、[6]~[8]のいずれかに記載の電極合剤を含む電極合剤層と、を含む、電極。
[10] [9]に記載の電極を備える、非水電解質二次電池。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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