TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025108077
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001732
出願日2024-01-10
発明の名称セメントキルン用バーナ装置
出願人太平洋セメント株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類F23D 1/00 20060101AFI20250715BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】可燃性廃棄物の燃焼を促進しつつ、可燃性廃棄物の着地燃焼の発生を抑制することを可能にした、セメントキルン用バーナ装置を提供する。
【解決手段】セメントキルン用バーナ装置は、複数の同心円筒状部材に仕切られた複数の流路を備えるセメントキルン用バーナ装置であって、固体粉末燃料を通流させる固体粉末燃料用流路と、可燃性廃棄物燃料を通流させる可燃性廃棄物燃料用流路と、最外殻に位置する第一空気流路とを備える。第一空気流路は、第一開口部と、第一開口部よりも開口面積が相対的に大きい第二開口部とが、周方向に離間した状態で交互に配列されて構成されており、第二開口部の開口面積が、第一開口部の開口面積に対して、1倍より大きく4倍以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の同心円筒状部材に仕切られた複数の流路を備えるセメントキルン用バーナ装置であって、
固体粉末燃料を通流させる固体粉末燃料用流路と、
可燃性廃棄物燃料を通流させる可燃性廃棄物燃料用流路と、
前記固体粉末燃料用流路及び前記可燃性廃棄物燃料用流路よりも外側の、最外殻に位置する第一空気流路とを備え、
前記第一空気流路は、第一開口部と、前記第一開口部よりも開口面積が相対的に大きい第二開口部とが、周方向に離間した状態で交互に配列されて構成され、
前記第二開口部の開口面積が、前記第一開口部の開口面積に対して、1倍より大きく4倍以下であることを特徴とする、セメントキルン用バーナ装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記第一開口部及び前記第二開口部は、共に、同一の仮想円上に中心が実質的に位置する円形状を呈し、
前記仮想円の円周長さに対する、前記第一開口部及び前記第二開口部を通過する長さの合計値の比率である開口率が、10%~40%であることを特徴とする、請求項1に記載のセメントキルン用バーナ装置。
【請求項3】
前記可燃性廃棄物燃料用流路は、最内殻に位置することを特徴とする、請求項1又は2に記載のセメントキルン用バーナ装置。
【請求項4】
前記可燃性廃棄物燃料用流路の外側で、且つ、前記固体粉末燃料用流路の内側に位置する、円環状の第二空気流路と、
前記固体粉末燃料用流路の外側で、且つ、前記第一空気流路の内側に位置する、円環状の第三空気流路とを備えたことを特徴とする、請求項3に記載のセメントキルン用バーナ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントキルン用バーナ装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
廃プラスチック、木屑、自動車シュレッダーダスト(ASR)等の可燃性廃棄物は、焼成用の燃料として利用可能な程度の熱量を有している。そこで、セメントクリンカの焼成に利用されるロータリーキルン(以下、「セメントキルン」と称する。)において、微粉炭の補助燃料又は代替燃料として、可燃性廃棄物の有効利用が推進されている。
【0003】
従来、可燃性廃棄物をセメントキルンに投入するに際しては、セメントクリンカの品質への影響が小さいことや、破砕等の前処理が簡便であること等の理由により、窯尻及び仮焼炉での利用が進められていた。しかし、窯尻及び仮焼炉から廃棄物を投入する際には、廃棄物の後燃えによって後段のガス温度が上昇するため、後段に配置されている設備保護の観点から、散水処理を行って適正温度まで低下させている。この結果、熱量原単位が低下することから、更に可燃性廃棄物をセメントキルンに受け入れるに当たっては、窯前での処理が必要となる。
【0004】
本出願人は、これまで微粉炭をセメントキルンに吹き込むバーナにおいて、主燃料用の流路の内側に、廃プラ等の可燃性廃棄物の流路を設けたバーナを開発している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2009/034626号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
窯前側に設置されたバーナから可燃性廃棄物を吹き込んだ場合、可燃性廃棄物がキルン内のセメントクリンカ上に着地し、そのまま燃焼し続ける場合がある(以下、「着地燃焼」と称する。)。着地燃焼が生じると、可燃性廃棄物が着地した周辺のクリンカが還元焼成され、クリンカの白色化やクリンカリング反応の異常が生じる。
【0007】
このような可燃性廃棄物の着地燃焼を回避するための方法として、例えば着地までの浮遊時間を長く確保する方法や可燃性廃棄物の燃焼速度を増加させる方法がある。前者は、微粉炭を主燃料として利用している中で少量の可燃性廃棄物を利用する場合は問題ないが、多量の可燃性廃棄物を使用する場合は、可燃性廃棄物の燃焼不良に起因して微粉炭を主燃料とした場合と比べて火炎形状が著しく変化し、クリンカの色調異常やクリンカリング異常が発生する。一方、後者の場合は、可燃性廃棄物の投入量が多くても燃焼不良が発生しづらく、クリンカ品質悪化のリスクが小さい。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑み、微粉炭等の固体粉末燃料と共に可燃性廃棄物をセメントキルンに投入する場合において、可燃性廃棄物の燃焼を促進しつつ、可燃性廃棄物の着地燃焼の発生を抑制することを可能にした、セメントキルン用バーナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るセメントキルン用バーナ装置は、複数の同心円筒状部材に仕切られた複数の流路を備えるセメントキルン用バーナ装置であって、
固体粉末燃料を通流させる固体粉末燃料用流路と、
可燃性廃棄物燃料を通流させる可燃性廃棄物燃料用流路と、
前記固体粉末燃料用流路及び前記可燃性廃棄物燃料用流路よりも外側の、最外殻に位置する第一空気流路とを備え、
前記第一空気流路は、第一開口部と、前記第一開口部よりも開口面積が相対的に大きい第二開口部とが、周方向に離間した状態で交互に配列されて構成され、
前記第二開口部の開口面積が、前記第一開口部の開口面積に対して、1倍より大きく4倍以下であることを特徴とする。
【0010】
本発明者の鋭意研究により、上記構成を採用することにより、可燃性廃棄物の燃焼を促進しつつ、可燃性廃棄物の着地燃焼を抑制することができることが確認された。詳細は、「発明を実施するための形態」の項で後述される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
煙突煤払い掃除機
10日前
株式会社パロマ
燃焼装置
24日前
株式会社トヨトミ
固体燃料燃焼器
2か月前
株式会社オメガ
熱風発生装置
2か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
1か月前
個人
回転キルンを利用した燻炭製造方法
1か月前
株式会社フクハラ
充填物処理方法
1か月前
東京パイプ株式会社
着火器具
7日前
株式会社タクマ
付着物除去システム
1か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
2か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
2か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
3か月前
個人
可燃性ガス燃焼装置
1か月前
株式会社日本サーモエナー
ガスバーナ
28日前
中外炉工業株式会社
リジェネバーナ装置
27日前
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
1か月前
トヨタ自動車株式会社
燃焼ノズル
3日前
株式会社日本サーモエナー
ボイラシステム
1か月前
株式会社ノーリツ
温水装置
1か月前
京セラ株式会社
ヒータ
4か月前
リンナイ株式会社
全一次燃焼式バーナ
3か月前
三浦工業株式会社
ボイラ、ボイラの制御方法
1か月前
株式会社クボタ
溶融炉及びその運転方法
28日前
株式会社山辰組
可燃物焼却用設備及び焼却工法
1か月前
川崎重工業株式会社
燃料供給設備
25日前
株式会社荏原製作所
排ガス処理装置
1か月前
三浦工業株式会社
バーナ及びアンモニア混焼ボイラ
1か月前
株式会社タクマ
固体炭素製造装置、及び固体炭素製造方法
3か月前
リンナイ株式会社
親子バーナ並びにガスコンロ
2か月前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
2か月前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
2か月前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
3日前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
1か月前
続きを見る