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公開番号2025102263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219600
出願日2023-12-26
発明の名称読取装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250701BHJP(電気通信技術)
要約【課題】適切なユーザに、スキャンのキャンセルを実行させることができる読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】MFP10のコントローラ11は、プルスキャンを開始した後、ユーザIF16を介してスキャンジョブをキャンセルするキャンセル指示を受け付けた際に、ユーザIF16を介してユーザ認証情報を受け付ける(S134)。コントローラ11は、受け付けたユーザ認証情報が、プルスキャンの実行指示と共に受信したユーザ認証情報と一致するならば(S136:YES)、プルスキャンをキャンセルし(S137)、一致しないならばキャンセルしない(S136:NO)。これにより、プルスキャンの実行を指示したユーザが、ユーザIF16を介してキャンセルを指示した場合に、キャンセルさせることができる。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項１】
ユーザインタフェースと、
スキャナと、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
外部機器からの実行指示により前記スキャナに原稿を読取らせるプルスキャンを実行することが可能であり、
前記コントローラは、
前記プルスキャンの実行指示をユーザ認証情報と共に受信したことに応じて、前記プルスキャンを開始することが可能であり、
前記コントローラは、
前記プルスキャンを開始した後、前記ユーザインタフェースを介してキャンセル指示を受け付ける際に、前記ユーザインタフェースを介して、ユーザ認証情報を受け付け、前記ユーザインタフェースを介して受け付けたユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている、読取装置。
続きを表示（約 3,600 文字）【請求項２】
前記コントローラは、
前記プルスキャンを開始した後、ログインされていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付けたことに応じて、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付け、
前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付ける際に、前記ユーザインタフェースを介して受け付けた前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている、請求項１に記載の読取装置。
【請求項３】
前記コントローラは、
ログインされていない状態で、前記プルスキャンの実行指示を前記ユーザ認証情報と共に受信したことに応じて、前記プルスキャンを開始する、ように構成されており、
ログインされていない状態で、前記プルスキャンの実行指示を前記ユーザ認証情報と共に受信したことによって前記プルスキャンを開始した後、ログインされていないままの状態で、前記ユーザインタフェースにて、前記キャンセル指示を受け付けたことに応じて、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付け、
受け付けた前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている、請求項２に記載の読取装置。
【請求項４】
前記コントローラは、
ログインされている状態で、前記プルスキャンの実行指示を前記ユーザ認証情報と共に受信したことに応じて、ログインユーザの前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンを開始し、対応しないならば開始しない、ように構成されており、
前記コントローラは、
ログインユーザの前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応したことによって前記プルスキャンを開始した後、前記プルスキャンを終了又はキャンセルするまで、前記ユーザインタフェースを介したログインユーザの変更を受け付けない、ように構成されている、請求項３に記載の読取装置。
【請求項５】
前記コントローラは、
前記プルスキャンを開始した後、ログインされていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付けたことに応じて、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付け、
前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付ける際に、前記ユーザインタフェースを介して受け付けた前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されており、
前記コントローラは、
前記プルスキャンを開始した後、ログインされている状態で、前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付けた場合、前記ユーザインタフェースを介したログイン操作によって予め受け付けていた、ログインユーザのユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている、請求項１又は請求項２に記載の読取装置。
【請求項６】
前記コントローラは、
ログインされている状態で、前記プルスキャンの実行指示を前記ユーザ認証情報と共に受信したことに応じて、ログインユーザの前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンを開始し、対応しないならば開始しない、ように構成されており、
前記コントローラは、
ログインユーザのユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応したことによって前記プルスキャンを開始した後、ログインされたままの状態で、前記ユーザインタフェースにて、キャンセル指示を受け付けた場合、ログインユーザのユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている、請求項５に記載の読取装置。
【請求項７】
前記コントローラは、
ログインユーザの前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応したことによって前記プルスキャンを開始した後、前記プルスキャンを終了又はキャンセルするまで、前記ユーザインタフェースを介したログアウト操作を受け付けない、ように構成されている、請求項６に記載の読取装置。
【請求項８】
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースに対する操作に応じた実行指示により前記スキャナに原稿を読取らせるプッシュスキャンを実行することが可能であり、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して前記プッシュスキャンの実行指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャンを開始することが可能であり、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付けた場合、
前記ユーザインタフェースを介した前記キャンセル指示を、前記プルスキャンの開始後に受け付けたならば、前記キャンセル指示を受け付けた際に前記ユーザインタフェースを介して受け付けたユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されており、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介した前記キャンセル指示を、前記プッシュスキャンの開始後に受け付けたならば、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付ける必要なく、前記プッシュスキャンをキャンセルする、ように構成されている、請求項１又は請求項２に記載の読取装置。
【請求項９】
前記コントローラは、
ログインされていない状態で、前記ユーザインタフェースを介して前記プッシュスキャンの実行指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャンを開始する、ことも可能に構成されており、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して前記キャンセル指示を受け付けた場合、
ログインされていない状態で、前記プルスキャンの実行指示を前記ユーザ認証情報と共に受信したことによって前記プルスキャンを開始した後、ログインされていないままの状態で受け付けたならば、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付け、受け付けた前記ユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応すれば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しなければキャンセルせず、
前記プッシュスキャンを開始した後、ログインされていないままの状態で受け付けたならば、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付ける必要なく、前記プッシュスキャンをキャンセルする、ように構成されている、請求項８に記載の読取装置。
【請求項１０】
前記コントローラは、
前記プルスキャンの実行指示の送信元から前記キャンセル指示を受け付ける、ことも可能に構成されており、
前記コントローラは、
前記プルスキャンの開始後、前記キャンセル指示を受け付けた場合、
前記キャンセル指示を、前記ユーザインタフェースを介して受け付けたならば、前記キャンセル指示を受け付けた際に前記ユーザインタフェースを介して受け付けたユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応すれば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しなければキャンセルせず、
前記キャンセル指示を、前記プルスキャンの実行指示の送信元から受け付けたならば、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザ認証情報を受け付ける必要なく、前記プルスキャンをキャンセルする、ように構成されている、請求項１又は請求項２に記載の読取装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、スキャナにより原稿を読取る読取装置に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、外部機器からの実行指示によりスキャナに原稿を読取らせるプルスキャンを実行可能な読取装置が記載されている。読取装置では、事前に、プルスキャンの実行を許可するユーザの一覧を登録しておき、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、実行指示を行ったユーザが、登録済みのユーザと一致するか否かを認証する。そして、読取装置は、認証が成功すれば、プルスキャンを開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４―０３０１８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
読取装置を用いたスキャンでは、スキャンの実行を指示した後に、実行をキャンセルしたい場合がある。特許文献１の読取装置は、キャンセルの実行をどのユーザに許可すべきか、といった観点において、改善の余地がある。
【０００５】
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、適切なユーザに、スキャンのキャンセルを実行させることができる読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために本実施形態に開示された読取装置は、ユーザインタフェースと、スキャナと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、外部機器からの実行指示により前記スキャナに原稿を読取らせるプルスキャンを実行することが可能であり、前記コントローラは、前記プルスキャンの実行指示をユーザ認証情報と共に受信したことに応じて、前記プルスキャンを開始することが可能であり、前記コントローラは、前記プルスキャンを開始した後、前記ユーザインタフェースを介してキャンセル指示を受け付ける際に、前記ユーザインタフェースを介して、ユーザ認証情報を受け付け、前記ユーザインタフェースを介して受け付けたユーザ認証情報が、前記プルスキャンの実行指示と共に受信した前記ユーザ認証情報に対応するならば、前記プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない、ように構成されている。
【０００７】
上記構成では、コントローラは、プルスキャンを開始した後、ユーザインタフェースを介してキャンセル指示を受け付ける際に、ユーザ認証情報を受け付ける。コントローラは、受け付けたユーザ認証情報が、プルスキャンの実行指示と共に受信したユーザ認証情報に対応するならば、プルスキャンをキャンセルし、対応しないならばキャンセルしない。これにより、プルスキャンの実行を指示したユーザが、ユーザインタフェースを介してキャンセルを指示した場合には、キャンセルを許可し、他のユーザがキャンセルを指示した場合には、キャンセルさせないようにできる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、適切なユーザに、スキャンのキャンセルを実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
ＭＦＰの構成図である。
制限設定画面を示す図である。
ＭＦＰのコントローラが実行するスキャン制御処理を示すフローチャートである。
図３のＳ２で実行される処理を示すフローチャートである。
図４のS１１で実行される処理を示すフローチャートである。
図４のS１２で実行される処理を示すフローチャートである。
図６のS３２で実行される処理を示すフローチャートである。
図６のS３６で実行される処理を示すフローチャートである。
図６のS３８で実行される処理を示すフローチャートである。
図３のS４で実行される処理を示すフローチャートである。
図３のＳ６で実行される処理を示すフローチャートである。
図１１のＳ８８、図１３のＳ９６、及び図１４のＳ１０４で実行される処理を示すフローチャートである。
図１１のＳ８７で実行される処理を示すフローチャートである。
図１３のＳ９５で実行される処理を示すフローチャートである。
図１４のＳ１０１で実行される処理を示すフローチャートである。
図１５のＳ１１７で実行される処理を示すフローチャートである。
図１５のＳ１１６で実行される処理を示すフローチャートである。
ユーザＩＦに表示される画面であって、待機画面からログイン操作を行いプルスキャンの実行を開始するまでの画面遷移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
読取装置の実施形態をＭＦP（Multi Function Peripheralの略称）を用いて説明する。図１に示すように、ＭＦＰ１０は、コントローラ１１、メモリ１２、プリンタ１３、ＦＡＸＩＦ１４、スキャナ１５、ユーザＩＦ１６、ＵＳＢＩＦ１７、通信ＩＦ１８を備えている。これらの構成要素は、バス１を介して互いに通信可能に接続されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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