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公開番号2025095892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212279
出願日2023-12-15
発明の名称ハイブリッド車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B60W 20/13 20160101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】ヘジテーションを抑制しつつモータ走行への移行を確保したハイブリッド車両の提供。
【解決手段】クラッチが係合状態でエンジンの動力により走行するハイブリッド走行と、クラッチが解放状態でモータの動力により走行するモータ走行とを切り替える制御装置は、ハイブリッド走行中に、モータによるエンジンの始動が完了した際のバッテリの出力上限値である予測上限値を算出し、予測上限値に基づいて判定値を設定し、ハイブリッド走行中の車速が判定値よりも高い場合にモータ走行への移行の不許可を決定し、車速が判定値以下の場合にモータ走行への移行の許可を決定する。設定部は、充分出力値が予測上限値となる場合での車速を判定値として、必要出力値に車速が低いほど低下する所定のマージン値を加算した値で、必要出力値はエンジンの始動が完了した際にモータ走行を維持できる車速毎のバッテリの単位時間あたりの出力値であり車速が低いほど低下する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンから車輪までの動力伝達経路上に配置されたクラッチと、
前記クラッチから前記車輪までの前記動力伝達経路上に配置され、前記クラッチが係合状態で前記エンジンをクランキングすることにより前記エンジンを始動可能なモータと、
前記モータに電力を出力するバッテリと、
前記クラッチが係合状態で前記エンジンの動力により走行するハイブリッド走行と、前記クラッチが解放状態で前記モータの動力により走行するモータ走行とを切り替える制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記ハイブリッド走行中において、前記モータ走行中に前記モータによる前記エンジンの始動が完了した際の前記バッテリの出力上限値の予測値である予測上限値を算出する算出部と、
前記予測上限値に基づいて判定値を設定する設定部と、
前記ハイブリッド走行中での車速が前記判定値よりも高い場合に前記モータ走行への移行の不許可を決定し、前記ハイブリッド走行中での車速が前記判定値以下の場合に前記モータ走行への移行の許可を決定する決定部と、を含み、
前記設定部は、充分出力値が前記予測上限値となる場合での車速を前記判定値として設定し、
前記充分出力値は、必要出力値に所定のマージン値を加算した値であり、
前記必要出力値は、前記エンジンの始動が完了した際に前記モータにより走行を維持できる車速毎の前記バッテリの単位時間あたりの出力値であり、
前記必要出力値は、車速が低いほど低下し、
前記マージン値は、車速が低いほど低下する、ハイブリッド車両。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記モータから前記車輪までの前記動力伝達経路上に配置された変速機を備え、
前記マージン値は、前記変速機でのギヤ比が高くなるほど低下する、請求項1のハイブリッド車両。
【請求項3】
前記バッテリのSOC(State of Charge)、及び前記モータによる前記エンジンの始動の開始から完了までの前記バッテリの電力消費量に基づいて、前記算出部は前記予測上限値を算出する、請求項1又は2のハイブリッド車両。
【請求項4】
前記ハイブリッド走行中での前記モータの回転数、前記モータの回転数で前記モータ走行に必要な前記モータのトルク、前記モータによる前記エンジンのクランキングに必要なクランキングトルク、及び前記モータによる前記エンジンのクランキングが開始されてから前記エンジンで燃焼が開始されるまでの期間であるクランキング期間に基づいて、前記算出部は前記電力消費量を算出する、請求項3のハイブリッド車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの動力により走行するハイブリッド走行と、モータの動力により走行するモータ走行とを切り替えるハイブリッド車両がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-178038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータ走行からハイブリッド走行への移行の際には、走行動力源であるモータによりエンジンをクランキングさせてエンジンを始動させる。ここで、バッテリの出力上限値によっては、エンジンの始動の際にモータの動力が不足して、ハイブリッド車両の加速が低下するヘジテーションが発生するおそれがある。従って、ハイブリッド走行中でのバッテリの出力上限値が低い場合にはハイブリッド走行からモータ走行への移行を不許可とし、ハイブリッド走行を継続することが考えられる。しかしながらモータ走行への移行が不許可とされる頻度が増大すると、エンジンの駆動時間が長期となり、燃費や排気エミッションが悪化するおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、ヘジテーションを抑制しつつモータ走行への移行を確保したハイブリッド車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、エンジンと、前記エンジンから車輪までの動力伝達経路上に配置されたクラッチと、前記クラッチから前記車輪までの前記動力伝達経路上に配置され、前記クラッチが係合状態で前記エンジンをクランキングすることにより前記エンジンを始動可能なモータと、前記モータに電力を出力するバッテリと、前記クラッチが係合状態で前記エンジンの動力により走行するハイブリッド走行と、前記クラッチが解放状態で前記モータの動力により走行するモータ走行とを切り替える制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記モータ走行中に前記モータによる前記エンジンの始動が完了した際の前記バッテリの出力上限値の予測値である予測上限値を算出する算出部と、前記予測上限値に基づいて判定値を設定する設定部と、前記ハイブリッド走行中での車速が前記判定値よりも高い場合に前記モータ走行への移行の不許可を決定し、前記ハイブリッド走行中での車速が前記判定値以下の場合に前記モータ走行への移行の許可を決定する決定部と、を含み、前記設定部は、充分出力値が前記予測上限値となる場合での車速を前記判定値として設定し、前記充分出力値は、必要出力値に所定のマージン値を加算した値であり、前記必要出力値は、前記エンジンの始動が完了した際に前記モータにより走行を維持できる車速毎の前記バッテリの単位時間あたりの出力値であり、前記必要出力値は、車速が低いほど低下し、前記マージン値は、車速が低いほど低下する、ハイブリッド車両によって達成できる。
【0007】
前記モータから前記車輪までの前記動力伝達経路上に配置された変速機を備え、前記マージン値は、前記変速機でのギヤ比が高くなるほど低下してもよい。
【0008】
前記バッテリのSOC(State of Charge)、及び前記モータによる前記エンジンの始動の開始から完了までの前記バッテリの電力消費量に基づいて、前記算出部は前記予測上限値を算出してもよい。
【0009】
前記ハイブリッド走行中での前記モータの回転数、前記モータの回転数で前記モータ走行に必要な前記モータのトルク、前記モータによる前記エンジンのクランキングに必要なクランキングトルク、及び前記モータによる前記エンジンのクランキングが開始されてから前記エンジンで燃焼が開始されるまでの期間であるクランキング期間に基づいて、前記算出部は前記電力消費量を算出してもよい。
【発明の効果】
【0010】
ヘジテーションを抑制しつつモータ走行への移行を確保したハイブリッド車両を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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