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公開番号2025072978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183488
出願日2023-10-25
発明の名称電池の温度調節装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H01M 10/659 20140101AFI20250501BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】潜熱蓄熱材の大半が液化した後であっても、電池の温度を調節できるようにする。
【解決手段】セル5aと熱交換可能であり、電池5の温度を調節するための流体媒体が通る流路10と、セル5aの周囲に配置され、セル5aと熱的に接続された潜熱蓄熱材20と、を備え、潜熱蓄熱材20は、セル5aの温度が所定温度以上の高温であるときに液化して、セル5aから離れるように移動し、潜熱蓄熱材20が移動した後の空間に流体媒体が案内される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセルで構成される電池の温度調節装置であって、
前記セルと熱交換可能であり、前記電池の温度を調節するための流体媒体が通る流路と、
前記セルの周囲に配置され、前記セルと熱的に接続された潜熱蓄熱材と、を備え、
前記潜熱蓄熱材は、前記セルの温度が所定温度以上の高温であるときに液化して、前記セルから離れるように移動し、
前記潜熱蓄熱材が移動した後の空間に前記流体媒体が案内されることを特徴とする電池の温度調節装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電池の温度調節装置において、
液化した前記潜熱蓄熱材を捕集する捕集空間部を更に備え、
液化した前記潜熱蓄熱材が前記捕集空間部に移動することで、前記流体媒体が案内される空間が形成されることを特徴とする電池の温度調節装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電池の温度調節装置において、
前記流路は、前記流体媒体が常に流れる主流路と、主流路に連通する副流路とを含み、
前記副流路は、
前記主流路から前記流体媒体が流入する流入路と、
前記流入路から流入した前記流体媒体を前記主流路に戻すリターン路と、
前記流入路と前記リターン路とを連通させる連通路と、
を有し、
前記潜熱蓄熱材は、少なくとも前記流入路内に配置され、
前記捕集空間部は、少なくとも前記流入路と連通することを特徴とする電池の温度調節装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電池の温度調節装置において、
前記捕集空間部は、前記流入路の下側に配置されかつ前記流入路の下側部分と連通することを特徴とする電池の温度調節装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電池の温度調節装置において、
前記複数のセルは、水平方向に積層され、
前記主流路は、前記各セルの上面に隣接して配置されかつ前記各セルの積層方向に延びており、
前記副流路は、前記各セルの間にそれぞれ配置されることを特徴とする電池の温度調節装置。
【請求項6】
請求項4に記載の電池の温度調節装置において、
前記複数のセルは、水平方向に積層され、
前記主流路は、前記各セルの下面に隣接して配置されかつ前記各セルの積層方向に沿って延びており、
前記流入路は、前記各セルの下面に隣接してそれぞれ配置されかつ前記各セルの下面に沿ってそれぞれ延びており、
前記連通路は、前記各セルの下面に隣接して配置されかつ前記各セルの積層方向に沿って延びていることを特徴とする電池の温度調節装置。
【請求項7】
請求項4~6のいずれか1つに記載の電池の温度調節装置において、
前記潜熱蓄熱材と前記捕集空間部との間に配置され、融点が前記潜熱蓄熱材よりも高い仕切り部材を更に備え、
前記セルの温度が前記仕切り部材の融点以上のときに、前記仕切り部材が融解して前記潜熱蓄熱材が前記捕集空間部に移動することを特徴とする電池の温度調節装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、電池の温度調節装置に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、潜熱蓄熱材を利用して電池の温度を調節する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、給湯システムにおいて、冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプと、未加熱の水が下方に供給され、放熱器を流れる冷媒の熱を利用して下方の水を加熱することで得られる温水を上方で蓄える貯湯タンクと、蓄電池と、蒸発器を流れる冷媒の冷熱を用いて冷熱を蓄え、蓄えた冷熱を用いて蓄電池の温度を調節する冷熱蓄熱温調手段(潜熱蓄熱材)と、を備えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-194318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、潜熱蓄熱材による温度調節は、固体から液体に相転移する際の潜熱を利用する。潜熱蓄熱材の大半が液体に相転移した後は、潜熱蓄熱材の温度が上昇するため、潜熱蓄熱材を利用した温度の調節ができない。
【0006】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、潜熱蓄熱材の大半が液化した後であっても、電池の温度を調節できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、複数のセルで構成される電池の温度調節装置を対象として、前記セルと熱交換可能であり、前記電池の温度を調節するための流体媒体が通る流路と、前記セルの周囲に配置され、前記セルと熱的に接続された潜熱蓄熱材と、を備え、前記潜熱蓄熱材は、前記セルの温度が所定温度以上の高温であるときに液化して、前記セルから離れるように移動し、前記潜熱蓄熱材が移動した後の空間に前記流体媒体が案内される、という構成とした。
【0008】
第1の態様では、潜熱蓄熱材が液化すると、潜熱蓄熱材が電池のセルから離れるように移動して、潜熱蓄熱材が移動した後の空間に流体媒体が案内されるため、潜熱蓄熱材が液化した後には、流体媒体により電池の温度調節を継続することができる。
【0009】
ここに開示された技術の第2の態様は、第1の態様において、液化した前記潜熱蓄熱材を捕集する捕集空間部を更に備え、液化した前記潜熱蓄熱材が前記捕集空間部に移動することで、前記流体媒体が案内される空間が形成される。
【0010】
第2の態様では、移動した潜熱蓄熱材により流路が狭くなることをできる限り抑制することができる。これにより、電池の温度調節の効率を高くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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