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公開番号2025036881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143503
出願日2023-09-05
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人トヨタ自動車東日本株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01D 11/24 20060101AFI20250310BHJP(測定;試験)
要約【課題】凹面鏡の固有振動数が調整されたHUD装置を提供する。
【解決手段】HUD装置12は、車体に固定される筐体20と、筐体20の中に収容されており、表示装置からの表示光を反射させてフロントウィンドシールドガラスに導く凹面鏡30を備える。凹面鏡30は、一対の軸34を有する。筐体20は、凹面鏡30の軸34をそれぞれ回動可能に保持する保持部40を有する。2つの保持部40のうちの少なくとも1つに関し、保持部40は2つの側壁42を含む。2つの側壁42の間の底部には軸受46が設けられており、凹面鏡30の軸34の下面35は軸受46に支持されている。2つの側壁42の上には、キャップ60が取り付けられている。キャップ60の天井72と、軸34の上面37との間には圧縮ばね62が配置されている。圧縮ばね62の下端80と軸34の上面37との間には、2つの側壁42の間に配置された平板64が介在している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体に固定される筐体と、
前記筐体の中に収容されており、表示装置からの表示光を反射させてフロントウィンドシールドガラスに導く凹面鏡と、を備え、
前記凹面鏡は、一対の軸を有し、それらの軸を中心に回動可能に構成されており、
前記筐体は、前記凹面鏡の前記軸をそれぞれ回動可能に保持する保持部を有し、
2つの前記保持部のうちの少なくとも1つにおいて、
前記保持部は、前記凹面鏡の前記軸と直交する方向に間隔をあけて設けられた2つの側壁を含み、
前記2つの側壁の間の底部には軸受が設けられており、
前記凹面鏡の前記軸の下面は、前記軸受に支持されており、
前記2つの側壁の上にはキャップが取り付けられており、
前記キャップの天井と、前記軸の上面との間には圧縮ばねが配置されており、
前記圧縮ばねの下端と前記軸の上面との間には、前記2つの側壁の間に配置された平板が介在している、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記平板は、前記2つの側壁の両方の内面に接する長さを有する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記平板は、前記2つの側壁のうち少なとも一方の内面との間に隙間を生じさせる長さを有する、
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のヘッドアップディスプレイ装置に関し、特に、その装置の凹面鏡の保持構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置から出射された表示光を凹面鏡において反射し、凹面鏡が反射した表示光をフロントウィンドシールドガラスに投影することで、運転者に虚像を視認させるものである。表示光は、例えば車両速度やエンジン回転数などの車両情報等を表す。
【0003】
ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と称す)は、着座状態の運転者の視線高さに合わせて、フロントウィンドシールドガラスに表示光を投影する位置を調整できるように構成される。これは、HUD装置の筐体に対して凹面鏡が回動可能に保持されることで実現される。特許文献1には、HUD装置のミラー(凹面鏡に相当)の一例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-130094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
HUD装置の凹面鏡が振動すると、フロントウィンドシールドガラスにおける虚像に像ブレが発生してしまう。凹面鏡は、筐体の中に収容されており、その筐体は車体構造物(例えばインパネリインフォースメント等)に連結されている。車体構造物の固有振動数と、凹面鏡の固有振動数が一致または近接している場合には、共振が発生すると、凹面鏡に大きな振動が現れてしまう。また、車両のアイドリング中、或いは、一般的な走行状態等で発生する車体構造物の振動数が、凹面鏡の固有振動数に一致または近接している場合には、長い時間にわたって凹面鏡が共振した状態になり得、像ブレが視認されやすくなってしまう。
【0006】
そこで、凹面鏡の共振を抑制するために、凹面鏡の固有振動数(共振周波数)を簡易に調整できるHUD装置が望まれているとともに、凹面鏡の固有振動数が調整されたHUD装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、車体に固定される筐体と、前記筐体の中に収容されており、表示装置からの表示光を反射させてフロントウィンドシールドガラスに導く凹面鏡とを備える。前記凹面鏡は、一対の軸を有し、それらの軸を中心に回動可能に構成されている。前記筐体は、前記凹面鏡の前記軸をそれぞれ回動可能に保持する保持部を有する。2つの前記保持部のうちの少なくとも1つにおいて、前記保持部は、前記凹面鏡の前記軸と直交する方向に間隔をあけて設けられた2つの側壁を含み、前記2つの側壁の間の底部には軸受が設けられており、前記凹面鏡の前記軸の下面は、前記軸受に支持されており、前記2つの側壁の上にはキャップが取り付けられており、前記キャップの天井と、前記軸の上面との間には圧縮ばねが配置されており、前記圧縮ばねの下端と前記軸の上面との間には、前記2つの側壁の間に配置された平板が介在している。
【0008】
また、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置において、前記平板は、前記2つの側壁の両方の内面に接する長さを有する、としてもよい。
【0009】
また、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置において、前記平板は、前記2つの側壁のうち少なとも一方の内面との間に隙間を生じさせる長さを有する、としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、凹面鏡の2つの軸のうちの少なくとも1つにおいて、軸の上に圧縮ばねが設けられた形態でその軸が筐体に保持される保持構造であり、軸の上面と圧縮ばねの下端との間にある平板は、凹面鏡の固有振動数(共振周波数)の調整部材として機能する。平板が省かれている場合に比べて、平板がある場合には、凹面鏡の固有振動数が比較的高くなり、凹面鏡の固有振動数を、車体構造物の固有振動数、或いはそれに長時間発生し得る振動数から離すことができるので、凹面鏡の共振を抑制することができる。また、平板の長さを調整することで、凹面鏡の固有振動数を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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