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公開番号
2025034861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141522
出願日
2023-08-31
発明の名称
ノイズフィルタ
出願人
北川工業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
H01F
27/08 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】従来品よりも排熱性能が高く、導体を含む各部を小型化した場合でも温度上昇を抑制可能なノイズフィルタを提供する。
【解決手段】ノイズフィルタは、磁性体コアと、導体と、モールド部と、熱伝導部と、を備える。モールド部は、第1熱伝導性材料によって構成される。熱伝導部は、第1熱伝導性材料よりも熱伝導率が高い第2熱伝導性材料によって構成され、ノイズフィルタの使用時には、排熱先となる外部部材に接する位置に配置される。モールド部には、モールド部を貫通して磁性体コアの外周面に達する開口箇所が形成される。熱伝導部は、開口箇所へと入り込む入込部を有し、入込部で磁性体コアに接するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ノイズフィルタであって、
環状又は筒状に構成される磁性体である磁性体コアと、
前記磁性体コアの内周側を貫通する位置に配置される導体と、
第1熱伝導性材料によって構成され、前記磁性体コアの一部及び前記導体の一部をモールドするモールド部と、
前記第1熱伝導性材料よりも熱伝導率が高い第2熱伝導性材料によって構成され、前記磁性体コアの一部及び前記モールド部の一部に接する位置に配置されており、前記ノイズフィルタの使用時には、排熱先となる外部部材に接する位置に配置されて前記磁性体コア及び前記モールド部の熱を前記外部部材へと伝導する熱伝導部と、
を備え、
前記モールド部には、前記モールド部を貫通して前記磁性体コアの外周面に達する開口箇所が形成され、
前記熱伝導部は、前記開口箇所へと入り込む入込部を有し、前記入込部で前記磁性体コアに接するように構成されている、
ノイズフィルタ。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のノイズフィルタであって、
前記熱伝導部は、前記開口箇所の内周面に接するように構成されている、
ノイズフィルタ。
【請求項3】
請求項1に記載のノイズフィルタであって、
前記熱伝導部は、前記開口箇所の内周面との間に空隙をなすように構成されている、
ノイズフィルタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のノイズフィルタであって、
前記第1熱伝導性材料は、熱伝導率が1W/m・K以上1.4W/m・K未満であり、
前記第2熱伝導性材料は、熱伝導率が1.4W/m・K以上5W/m・K以下である、
ノイズフィルタ。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のノイズフィルタであって、
前記熱伝導部は、前記ノイズフィルタの使用時に、前記磁性体コア及び前記モールド部と前記外部部材との間に挟まれて圧縮荷重を受けた際に、前記熱伝導部が変形することによって前記外部部材に対して密着するように構成されている、
ノイズフィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ノイズフィルタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されているようなノイズフィルタが提案されている。下記特許文献1に記載のノイズフィルタは、磁性体コア及び導体(下記特許文献1でいう導電バー。)を備え、これら磁性体コア及び導体の一部が樹脂材料によってモールドされた構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-5043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなノイズフィルタは、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等において、動力源となるモーターへの給電経路の一部を構成する。このような用途においては、導体に大電流が流され、導体が相応に発熱する。導体の発熱に伴って磁性体コアが過剰に高温になれば、ノイズフィルタの性能に悪影響を及ぼすおそれがある。また、ノイズフィルタが過剰に高温になれば、ノイズフィルタの近傍に電子部品等が存在する場合、電子部品等の性能に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、ノイズフィルタの発熱を適切に抑制することが重要となる。
【0005】
導体の発熱を抑制するための一手法としては、例えば導体を太くするといった対策を考え得る。しかし、この場合は、ノイズフィルタの大型化を招き、ノイズフィルタを狭小な場所へ配置することが困難になる。また、ノイズフィルタが大型化すれば、ノイズフィルタを備える機器の重量増を招くことにもなる。また、熱対策のために空冷機構や水冷機構を追加することはできるが、これも空冷機構や水冷機構を配置するためのスペースが必要となるので、狭小な場所へ配置することが困難になり、重量増を招くことにもなる。
【0006】
本開示の一局面においては、従来品よりも排熱性能が高く、導体を含む各部を小型化した場合でも温度上昇を抑制可能なノイズフィルタを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の一態様は、ノイズフィルタであって、磁性体コアと、導体と、モールド部と、熱伝導部と、を備える。磁性体コアは、環状又は筒状に構成される磁性体である。導体は、磁性体コアの内周側を貫通する位置に配置される。モールド部は、第1熱伝導性材料によって構成され、磁性体コアの一部及び導体の一部をモールドする。熱伝導部は、第1熱伝導性材料よりも熱伝導率が高い第2熱伝導性材料によって構成され、磁性体コアの一部及びモールド部の一部に接する位置に配置されており、ノイズフィルタの使用時には、排熱先となる外部部材に接する位置に配置されて磁性体コア及びモールド部の熱を外部部材へと伝導する。モールド部には、モールド部を貫通して磁性体コアの外周面に達する開口箇所が形成される。熱伝導部は、開口箇所へと入り込む入込部を有し、入込部で磁性体コアに接するように構成されている。
【0008】
このように構成されたノイズフィルタによれば、モールド部が第1熱伝導性材料によって構成され、更に熱伝導部が第2熱伝導性材料によって構成されている。そのため、磁性体コア及び導体の温度が上昇した際には、磁性体コア及び導体の熱をモールド部及び熱伝導部へと逃がすことができ、磁性体コア及び導体の温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。
【0009】
特に、熱伝導部が有する入込部は、モールド部に形成された開口箇所へと張り込んで、磁性体コアに接している。そのため、磁性体コアの熱を直接的に熱伝導部へと伝えることができ、磁性体コアと熱伝導部との間にモールド部が介在する箇所に比べ、排熱先となる外部部材への熱伝導効率を向上させることができる。
【0010】
したがって、ノイズフィルタの排熱性能が高くなる分だけ、従来品よりも導体が発熱することを許容できるので、従来品よりも細くて発熱しやすい導体を採用することが可能となり、これにより、ノイズフィルタの小型化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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