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公開番号2025018337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121941
出願日2023-07-26
発明の名称コントローラ回路、DC/DCコンバータおよび電子機器
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H02M 3/155 20060101AFI20250130BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】設計の負担を軽減なコントローラICを提供する。
【解決手段】モード判定回路210は、第1モードと第2モードを判定する。フィードバックコントローラ220は(i)第1モードにおいて、フィードバックピンFBに発生するフィードバック電圧VFBが第1基準電圧に近づくように、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2の状態を指示する第1制御信号CTRL1と、第3トランジスタM3および第4トランジスタM4の状態を指示する第2制御信号CTRL2と、を生成する。フィードバックコントローラ220は、(ii)第2モードにおいて、フィードバック電圧VFBが第2目標電圧に近づくように、第3トランジスタM3および第4トランジスタM4の状態を指示する第3制御信号CTRL3を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
DC/DCコンバータのコントローラ回路であって、
第1モードと第2モードを判定するモード判定回路と、
前記第1モードに対応する第1アプリケーションおよび前記第2モードに対応する第2アプリケーションにおいて、入力電圧が供給されるべき電源ピンと、
前記第1アプリケーションにおいて、フライングキャパシタの第1端が接続されるべき第1スイッチングピンと、
前記第1アプリケーションにおいて中間キャパシタが接続され、前記第2アプリケーションにおいて前記入力電圧が供給されるべき中間電圧ピンと、
前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションにおいて、前記フライングキャパシタの第2端が接続されるべき第2スイッチングピンと、
前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションにおいて、接地されるべきパワー接地ピンと、
前記電源ピンと前記第1スイッチングピンの間に接続された第1トランジスタと、
前記第1スイッチングピンと前記中間電圧ピンの間に接続された第2トランジスタと、
前記中間電圧ピンと前記第2スイッチングピンの間に接続された第3トランジスタと、
前記第2スイッチングピンと前記パワー接地ピンの間に接続された第4トランジスタと、
前記第1アプリケーションおよび前記第2アプリケーションにおいて、前記DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック電圧を受けるべきフィードバックピンと、
(i)前記第1モードにおいて、前記フィードバックピンに発生する前記フィードバック電圧が第1基準電圧に近づくように、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタの状態を指示する第1制御信号と、前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタの状態を指示する第2制御信号と、を生成し、(ii)前記第2モードにおいて、前記フィードバック電圧が第2基準電圧に近づくように、前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタの状態を指示する第3制御信号を生成するフィードバックコントローラと、
(i)前記第1モードにおいて、前記第1制御信号にもとづいて、前記第1トランジスタのゲートに第1ゲート電圧を発生し、前記第2トランジスタのゲートに第2ゲート電圧を発生する第1ドライバと、
(i)前記第1モードにおいて、前記第2制御信号にもとづいて、前記第3トランジスタのゲートに第3ゲート電圧を発生し、前記第4トランジスタのゲートに第4ゲート電圧を発生し、(ii)前記第2モードにおいて、前記第3制御信号にもとづいて、前記第3トランジスタのゲートに第3ゲート電圧を発生し、前記第4トランジスタのゲートに第4ゲート電圧を発生する第2ドライバと、
を備える、コントローラ回路。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第2モードにおいて、前記入力電圧よりも高い昇圧電圧を生成し、前記第1ドライバに供給するように構成されたチャージポンプ回路をさらに備え、
前記フィードバックコントローラは、前記第2モードにおいて、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタがオンとなるように、前記第1ドライバに供給する第4制御信号を生成する、請求項1に記載のコントローラ回路。
【請求項3】
前記第2アプリケーションにおいて、前記中間電圧ピンは非接続とされる、請求項2に記載のコントローラ回路。
【請求項4】
前記フィードバックコントローラは、前記第2モードにおいて、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタがオフとなるように、前記第1ドライバに供給する第4制御信号を生成する、請求項1に記載のコントローラ回路。
【請求項5】
モード設定ピンをさらに備え、
前記モード判定回路は、前記モード設定ピンの電気的状態にもとづいて、前記モードを判定する、請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ回路。
【請求項6】
前記モードを指定する情報を内部に不揮発的に記録可能である、請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ回路。
【請求項7】
前記モード判定回路は、前記入力電圧に応じてモードを判定する、請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ回路。
【請求項8】
ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ回路。
【請求項9】
請求項1から4のいずれかに記載のコントローラ回路と、
ハイブリッドコンバータまたは降圧コンバータのいずれかのトポロジーを有する周辺回路と、
を備える、DC/DCコンバータ。
【請求項10】
請求項9に記載のDC/DCコンバータを備える、電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、DC/DCコンバータのコントローラ回路に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電源電圧より低い電圧を生成するために、降圧(Buck)コンバータが使用される。降圧コンバータは、入力電圧V
IN
よりも低い範囲で任意の電圧レベルの出力電圧V
OUT
を生成できる。降圧コンバータは、入力電圧V
IN
が高くなるとスイッチング損失が増加し、効率が低下する。
【0003】
降圧コンバータとは別のトポロジーを有するハイブリッドDC/DCコンバータや、スリーレベル(3-level)コンバータ、シリーズキャパシタDC/DCコンバータなどが提案されている。入力電圧V
IN
に応じた振幅を有するスイッチング信号を発生して、インダクタにエネルギーを蓄えるDC/DCコンバータに対して、ハイブリッドDC/DCコンバータは、キャパシタを利用して入力電圧V
IN
の1/2の振幅V
IN
/2を有するスイッチング信号を生成し、インダクタにエネルギーを蓄える。ハイブリッドDC/DCコンバータは、入力電圧V
IN
が高いアプリケーションにおいて、通常の降圧コンバータに比べて効率を改善することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-013283号公報
【0005】
[概要]
ハイブリッドDC/DCコンバータが生成できる出力電圧V
OUT
の範囲は、V
IN
/2以下である。したがってシステムの設計者は、システムで使用される入力電圧と出力電圧の関係にもとづいて、降圧コンバータかハイブリッドコンバータのいずれかを選択し、回路設計を行う必要があった。具体的には、選択したタイプのコンバータのコントローラIC(Integrated Circuit)を選定し、そのコントローラICに適合するプリント基板および周辺回路を設計する必要がある。
【0006】
もし、入力電圧と出力電圧の関係に関わらずに、汎用的に利用可能なコントローラICがあれば、設計者の負担を大幅に軽減することができる。
【0007】
本開示はかかる状況においてなされたものである。
【0008】
本開示のある態様は、DC/DCコンバータを制御するコントローラ回路に関する。コントローラ回路は、第1モードと第2モードを判定するモード判定回路と、第1モードに対応する第1アプリケーションおよび第2モードに対応する第2アプリケーションにおいて、入力電圧が供給されるべき電源ピンと、第1アプリケーションにおいて、フライングキャパシタの第1端が接続されるべき第1スイッチングピンと、第1アプリケーションにおいて中間キャパシタが接続され、第2アプリケーションにおいて入力電圧が供給されるべき中間電圧ピンと、第1アプリケーションおよび第2アプリケーションにおいて、フライングキャパシタの第2端が接続されるべき第2スイッチングピンと、第1アプリケーションおよび第2アプリケーションにおいて、接地されるべきパワー接地ピンと、電源ピンと第1スイッチングピンの間に接続された第1トランジスタと、第1スイッチングピンと中間電圧ピンの間に接続された第2トランジスタと、中間電圧ピンと第2スイッチングピンの間に接続された第3トランジスタと、第2スイッチングピンとパワー接地ピンの間に接続された第4トランジスタと、第1アプリケーションおよび第2アプリケーションにおいて、DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック電圧を受けるべきフィードバックピンと、(i)第1モードにおいて、フィードバックピンに発生するフィードバック電圧が第1基準電圧に近づくように、第1トランジスタおよび第2トランジスタの状態を指示する第1制御信号と、第3トランジスタおよび第4トランジスタの状態を指示する第2制御信号と、を生成し、(ii)第2モードにおいて、フィードバック電圧が第2基準電圧に近づくように、第3トランジスタおよび第4トランジスタの状態を指示する第3制御信号を生成するフィードバックコントローラと、第1モードにおいて、第1制御信号にもとづいて、第1トランジスタのゲートに第1ゲート電圧を発生し、第2トランジスタのゲートに第2ゲート電圧を発生する第1ドライバと、(i)第1モードにおいて、第2制御信号にもとづいて、第3トランジスタのゲートに第3ゲート電圧を発生し、第4トランジスタのゲートに第4ゲート電圧を発生し、(ii)第2モードにおいて、第3制御信号にもとづいて、第3トランジスタのゲートに第3ゲート電圧を発生し、第4トランジスタのゲートに第4ゲート電圧を発生する第2ドライバと、を備える。
【0009】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係るコントローラ回路を備える第1アプリケーションに係るDC/DCコンバータの回路図である。
図2は、モード判定回路の構成例を示す回路図である。
図3は、モード判定回路の構成例を示す回路図である。
図4は、モード判定回路の構成例を示す回路図である。
図5は、モード判定回路の構成例を示す回路図である。
図6は、第1アプリケーションに係るDC/DCコンバータの動作を説明する図である。
図7は、実施形態1に係るコントローラ回路を備える第2アプリケーションに係るDC/DCコンバータの回路図である。
図8は、実施形態2に係るコントローラ回路を備える第1アプリケーションに係るDC/DCコンバータの回路図である。
図9は、実施形態2に係るコントローラ回路を備える第2アプリケーションに係るDC/DCコンバータの回路図である。
図10は、図9のDC/DCコンバータの変形例の回路図である。
図11は、DC/DCコンバータを備える電子機器の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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