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公開番号2025008135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110047
出願日2023-07-04
発明の名称長微細アラミド単繊維及びその製造方法並びに長微細アラミド単繊維を含む複合材料及びシート
出願人特種東海製紙株式会社
代理人個人
主分類D01F 6/60 20060101AFI20250109BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】非常に細く、長く、そして、結晶化度の高いアラミド単繊維を提供すること。
【解決手段】最大繊維径が2000nm未満であり、最小繊維長が10μm超である、長微細アラミド単繊維であって、式:x=(1-ΔQx/ΔQ0)×100(%)(式中 ΔQxは前記長微細アラミド単繊維のガラス転移点前後での熱容量変化量であり、ΔQ0は非晶質アラミドのガラス転移点前後での熱容量変化量である)により決定される結晶化度xが60%以上である、長微細アラミド単繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
最大繊維径が2000nm未満であり、
最小繊維長が10μm超である、長微細アラミド単繊維であって、
下記式
x=(1-ΔQ

/ΔQ

)×100(%)
(式中
ΔQ

は前記長微細アラミド単繊維のガラス転移点前後での熱容量変化量であり、
ΔQ

は非晶質アラミドのガラス転移点前後での熱容量変化量である)により決定される結晶化度xが60%以上である、長微細アラミド単繊維。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
平均繊維径が1000nm未満である、請求項1記載の長微細アラミド単繊維。
【請求項3】
平均アスペクト比が100以上である、請求項1記載の長微細アラミド単繊維。
【請求項4】
ガラス転移点が300℃超である、請求項1記載の長微細アラミド単繊維。
【請求項5】
前記アラミドがメタアラミドである、請求項1記載の長微細アラミド単繊維。
【請求項6】
ジメチルスルホキシドへの可溶分が10質量%以上である原料アラミド繊維を、非プロトン性溶媒を含む膨潤用液体に接触させて、膨潤させる膨潤工程、
機械解繊により前記原料アラミド繊維を微細化する機械解繊工程、及び、
前記微細化された前記原料アラミド繊維から繊維径が2000nm未満であり、且つ、繊維長が10μm超の長微細アラミド単繊維を分離する分離工程
を含む、請求項1記載の長微細アラミド単繊維の製造方法。
【請求項7】
前記非プロトン性溶媒がジメチルスルホキシド及び/又はジメチルアセトアミドである、請求項6記載の製造方法。
【請求項8】
前記長微細アラミド単繊維のガラス転移点が前記原料アラミド繊維のガラス転移点より30℃以上高い、請求項6記載の製造方法。
【請求項9】
請求項1記載の長微細アラミド単繊維及びマトリックス樹脂を含む複合材料。
【請求項10】
前記長微細アラミド単繊維が前記マトリックス樹脂中に分散して存在する、請求項9記載の複合材料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非常に細く、且つ、長い、アラミド単繊維、並びに、その製造及び利用に関する。
続きを表示(約 960 文字)【背景技術】
【0002】
芳香族ポリアミド(アラミド)には、ポリパラフェニレンテレフタルアミド等のパラ系芳香族ポリアミド、及びポリメタフェニレンイソフタルアミド等のメタ系芳香族ポリアミドがあり、ともに繊維として実用化されている。
【0003】
また、芳香族ポリアミドからなる、非常に細い(微細な)繊維も製造されており、例えば、特許文献1には、アラミドの強塩基ジメチルスルホキシド溶液を水中に吐出して紡糸することで平均繊維径が20nmのアラミドナノファイバーを製造することが記載(特許文献1[0051]~[0053]参照)されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-2089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1記載の手法によって得られるアラミドナノファイバーは比較的短く、また、結晶性が低い。
【0006】
本発明は、非常に細く、長く、そして、結晶化度の高いアラミド単繊維を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、
最大繊維径が2000nm未満であり、
最小繊維長が10μm超である、長微細アラミド単繊維であって、
下記式
x=(1-ΔQx/ΔQ

)×100(%)
(式中
ΔQxは前記長微細アラミド単繊維のガラス転移点前後での熱容量変化量であり、
ΔQ

は非晶質アラミドのガラス転移点前後での熱容量変化量である)により決定される結晶化度xが60%以上である、長微細アラミド単繊維である。
【0008】
上記長微細アラミド単繊維の平均繊維径は1000nm未満であることが好ましい。
【0009】
上記長微細アラミド単繊維の平均アスペクト比が100以上であることが好ましい。
【0010】
上記長微細アラミド単繊維のガラス転移点が300℃超であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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