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公開番号
2025002210
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023102229
出願日
2023-06-22
発明の名称
ガス絶縁開閉装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
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個人
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個人
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個人
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個人
主分類
H02B
13/045 20060101AFI20241226BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】絶縁スペーサ周りにて、最大電界強度を緩和しつつ三重点近傍の電界強度の上昇を抑制すること。
【解決手段】ガス絶縁開閉装置(10)は、密封容器(12)と、記密封容器の内部に固定された絶縁スペーサ(13)と、絶縁スペーサの中心の両側に配置された高圧導体(14)とを備えている。絶縁スペーサは、高圧導体に接続される中心導体(21)と、中心導体の周囲に設けられるスペーサ本体(22)とを備えている。高圧導体は、長手方向に延出する導体本体(24)と、導体本体におけるスペーサ本体の外周面近傍に形成される膨らみ部(25)とを備えている。導体本体及び膨らみ部は、同一中心軸上に設けられて該中心軸に直交する断面が円形状にそれぞれ形成される。膨らみ部は、導体本体の径方向に膨らみ距離(d)分突出し、導体本体の半径(r)に対する膨らみ距離の割合が、5.1%以上20%以下に設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
密封容器と、
前記密封容器の内部に固定された絶縁スペーサと、
前記絶縁スペーサの中心の両側に配置された高圧導体とを備えたガス絶縁開閉装置であって、
前記絶縁スペーサは、前記高圧導体に接続される中心導体と、該中心導体の周囲に設けられるスペーサ本体とを備え、
前記高圧導体は、長手方向に延出する導体本体と、
前記導体本体における前記スペーサ本体の外周面近傍に形成される膨らみ部とを備え、
前記導体本体及び前記膨らみ部は、同一中心軸上に設けられて該中心軸に直交する断面が円形状にそれぞれ形成され、
前記膨らみ部は、前記導体本体の径方向に膨らみ距離分突出し、
前記導体本体の半径に対する前記膨らみ距離の割合が、5.1%以上20%以下に設定されていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記膨らみ部は、前記スペーサ本体に近い側の第1側面と、
前記スペーサ本体から遠い側の第2側面と、
前記第1側面と前記第2側面との間を繋ぐ外周面とを有し、
前記第1側面及び前記第2側面と前記外周面との間が、凸曲面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
前記膨らみ部の前記第1側面、前記第2側面及び前記外周面には放熱塗料が塗布されていることを特徴とする請求項2に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項4】
前記スペーサ本体は、前記中心導体と軸方向が同一のコーン形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス絶縁開閉装置に関し、特に、絶縁スペーサを用いたガス絶縁開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、接地金属容器と高電圧側導体の接続に絶縁スペーサが用いられ、高電圧側導体よりも直径の大きなシールド電極が用いられているガス絶縁開閉装置を開示している。シールド電極は最大電界を含む比較的高い電界部分に設けられ、電界強度緩和のため比較的大きな直径に設定されている一方、高電圧側導体は比較的低い電界部分に設けられ、比較的小さな直径に設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-320156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように形成されるシールド電極は、絶縁スぺーサと、高電圧側導体と、容器内に封入される絶縁性ガスとの三重点(トリプルジャンクション)での電界集中を緩和することを重要視して比較的大きな直径に設けられる。一方、大径化したシールド電極は絶縁スペーサの絶縁部分との距離が小さくなり、シールド電極における最大電界点の電界強度が大きくなる。そこで、本発明者は、種々の解析及び検討を行い、シールド電極の最大電界強度と、三重点の電界強度との両方を良好に緩和できる構成を知見した。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、絶縁スペーサ周りにて、最大電界強度を緩和しつつ、三重点近傍の電界強度の上昇を抑制することができるガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様のガス絶縁開閉装置は、密封容器と、前記密封容器の内部に固定された絶縁スペーサと、前記絶縁スペーサの中心の両側に配置された高圧導体とを備えたガス絶縁開閉装置であって、前記絶縁スペーサは、前記高圧導体に接続される中心導体と、該中心導体の周囲に設けられるスペーサ本体とを備え、前記高圧導体は、長手方向に延出する導体本体と、前記導体本体における前記スペーサ本体の外周面近傍に形成される膨らみ部とを備え、前記導体本体及び前記膨らみ部は、同一中心軸上に設けられて該中心軸に直交する断面が円形状にそれぞれ形成され、前記膨らみ部は、前記導体本体の径方向に膨らみ距離分突出し、前記導体本体の半径に対する前記膨らみ距離の割合が、5.1%以上20%以下に設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高圧導体にて、導体本体の半径に対し膨らみ部の膨らみ距離の割合が20%以下に設定されるので、従来に比べて膨らみ部を小径として膨らみ部における最大電界点の電界強度を緩和できる。しかも、導体本体の半径に対し膨らみ部の膨らみ距離の割合が5.1%以上に設定されるので、三重点近傍の電界強度の上昇を抑制することができる。これにより、膨らみ部の最大電界強度と、三重点の電界強度との両方を良好に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の断面図である。
膨らみ距離の割合に対する三重点の最大電界強度の解析結果を示すグラフである。
膨らみ距離の割合に対する最大電界点の電界強度の解析結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る絶縁スペーサが用いられるガス絶縁開閉装置(以下、単に「開閉装置」という)について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
【0010】
図1は、実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の断面図である。図1に示すように、開閉装置10は、密封容器12と、密封容器12の内部に固定された絶縁スペーサ13と、絶縁スペーサ13の中心の両側に配置された高圧導体14と備えている。密封容器12には、絶縁性ガスGとして乾燥空気やSF
6
ガスが充填されている。
(【0011】以降は省略されています)
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