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公開番号2024115411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023021091
出願日2023-02-14
発明の名称移動体の運行管理装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G01C 21/26 20060101AFI20240819BHJP(測定;試験)
要約【課題】車両等の移動体においてVRコンテンツに従うVRサービスを享受する際に、移動体の適切な運行管理を担保する。
【解決手段】移動体の運行管理装置12は、移動体の乗員にAV情報を提供するAV機器52と、移動体の振動に係る荷重を発生するSUSアクチュエータ54と、AV機器52及びSUSアクチュエータ54の制御を行うVR制御部51と、を備え、停止状態にある移動体を利用してVRコンテンツに従うVRサービスを享受するに際し、AV機器52及びSUSアクチュエータ54の駆動によって仮想空間での乗員の疑似体験を演出する仮想空間演出装置11に備わっている。VR制御部67は、VRコンテンツに従うVRサービスの享受に先立って、VRサービス享受後のバッテリ47の残容量及び航続可能距離に係る運行管理情報をLCD35に提示させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
移動体の乗員にオーディオビジュアル(AV)情報を提示するAV機器と、前記移動体の振動に係る荷重を発生するアクチュエータと、前記AV機器及び前記アクチュエータの制御を行う制御部と、を備え、停止状態にある当該移動体を利用してバーチャルリアリティ(VR)コンテンツに従うVRサービスを享受するに際し、前記AV機器及び前記アクチュエータの駆動によって仮想空間での前記乗員の疑似体験を演出する仮想空間演出装置が備わる移動体の運行管理装置であって、
当該移動体は、充放電可能なバッテリの電力を動力源とするものであり、
前記VRコンテンツに従うVRサービスの享受に伴って消費される消費電力の情報、及び当該VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報、当該移動体の電費の情報をそれぞれ取得する情報取得部と、
前記VRサービスの享受に伴う前記消費電力の情報、及び当該VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報に基づいて、当該VRサービス享受後の当該バッテリの残容量を算出すると共に、当該算出されたバッテリの残容量及び当該移動体の電費に基づいて、当該VRサービス享受後の当該移動体の航続可能距離を算出する算出部と、を備え、
前記制御部は、前記VRサービスの享受に先立って、当該VRサービス享受後の前記バッテリの残容量及び前記航続可能距離に係る運行管理情報を情報提示部に提示させる
ことを特徴とする移動体の運行管理装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の仮想空間演出装置であって、
前記情報取得部は、前記アクチュエータの駆動レンジに係る演出強度の設定情報、当該演出強度の設定情報に基づく前記アクチュエータの駆動レンジを適用した駆動レンジ調整済の前記VRサービスである調整済VRサービスの享受に伴って消費される調整済消費電力の情報をさらに取得し、
前記算出部は、前記調整済消費電力の情報、及び当該調整済VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報に基づいて、当該調整済VRサービス享受後の当該バッテリの残容量を算出すると共に、当該算出されたバッテリの残容量及び当該移動体の電費に基づいて、当該調整済VRサービス享受後の当該移動体の航続可能距離を算出し、
前記制御部は、当該調整済VRサービスの享受に先立って、当該調整済VRサービス享受後の前記バッテリの残容量及び前記航続可能距離に係る運行管理情報を情報提示部に提示させる
ことを特徴とする移動体の運行管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の仮想空間演出装置であって、
前記情報取得部は、複数段階にわたる前記アクチュエータの駆動レンジに係る演出強度の設定情報、及び、当該複数段階にわたる演出強度毎の調整済消費電力の情報をそれぞれ取得し、
前記算出部は、前記複数段階にわたる演出強度毎の調整済消費電力の情報、及び前記調整済VRサービス享受前のバッテリの充電状態の情報に基づいて、前記複数段階にわたる演出強度毎の当該調整済VRサービス享受後の当該バッテリの残容量をそれぞれ算出すると共に、当該算出されたバッテリの残容量及び当該移動体の電費に基づいて、当該調整済VRサービス享受後の当該移動体の航続可能距離を前記複数段階にわたる演出強度毎にそれぞれ算出し、
前記制御部は、当該調整済VRサービスの享受に先立って、当該調整済VRサービス享受後の前記バッテリの残容量及び前記航続可能距離に係る前記複数段階にわたる演出強度毎の運行管理情報を情報提示部に一覧提示させる
ことを特徴とする移動体の運行管理装置。
【請求項4】
移動体の乗員にオーディオビジュアル(AV)情報を提示するAV機器と、前記移動体の振動に係る荷重を発生するアクチュエータと、前記AV機器及び前記アクチュエータの制御を行う制御部と、を備え、停止状態にある当該移動体を利用してバーチャルリアリティ(VR)コンテンツに従うVRサービスを享受するに際し、前記AV機器及び前記アクチュエータの駆動によって仮想空間での前記乗員の疑似体験を演出する仮想空間演出装置が備わる移動体の運行管理装置であって、
当該移動体は、充放電可能なバッテリの電力を動力源とするものであり、
前記アクチュエータの駆動レンジに係る演出強度の設定情報、当該演出強度の設定情報に基づく前記アクチュエータの駆動レンジを適用した駆動レンジ調整済の前記VRサービスである調整済VRサービスの享受に伴って消費される調整済消費電力の情報、当該調整済VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報、当該移動体の電費の情報をそれぞれ取得する情報取得部と、
前記調整済消費電力の情報、及び当該調整済VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報に基づいて、当該調整済VRサービス享受後の当該バッテリの残容量を算出すると共に、当該算出されたバッテリの残容量及び当該移動体の電費に基づいて、当該調整済VRサービス享受後の当該移動体の航続可能距離を算出する算出部と、を備え、
前記情報取得部は、当該移動体の航続予定距離の設定情報をさらに取得し、
前記算出された航続可能距離と、前記航続予定距離とに基づいて、当該移動体が前記航続予定距離を完走可能か否かを判定する判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記調整済VRサービスの享受に先立って、当該調整済VRサービス享受後の前記バッテリの残容量及び前記航続可能距離に係る運行管理情報と共に、前記判定部による判定結果を情報提示部に提示させる
ことを特徴とする移動体の運行管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等の移動体の室内に仮想空間を構築することで乗員の疑似体験を演出する仮想空間演出装置が備わる移動体の運行管理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両をモーション・プラットフォームとして利用することにより、車室内に仮想空間を構築して乗員の疑似体験を演出する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に係るバーチャルリアリティシステムは、バーチャル空間を表す映像情報に基づいてユーザに映像を提示する映像提示手段と、前記バーチャル空間を表す映像情報に応じた感覚又は運動を提示するように、前記車両を移動させた後に停止させ、前記車両を元の位置に戻す駆動パターンで前記車両の加減速を制御する制御手段と、を備えて構成される。
【0004】
特許文献1に係るバーチャルリアリティシステムによれば、車両をモーション・プラットフォームとして利用することにより、ユーザに対し映像情報に応じた感覚又は運動を提示することができる。
特開2017-102401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に係るバーチャルリアリティシステムでは、例えば、停車中の車両をモーション・プラットフォームとして利用することで車室内に構築された仮想空間において、ユーザに対しバーチャルリアリティ(VRと省略する場合がある)コンテンツに従う感覚・運動を提示するVRサービスを享受すると、それ相応の比較的大きい電力を消費する。すると、VRコンテンツに従うVRサービスの享受後において、車載バッテリの残量が低下している結果、例えば帰路での車両の運行に支障をきたすことが懸念される。
【0006】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、車両等の移動体においてVRコンテンツに従うVRサービスを享受する際に、移動体の適切な運行管理を担保可能な移動体の運行管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る移動体の運行管理装置は、移動体の乗員にオーディオビジュアル(AV)情報を提示するAV機器と、前記移動体の振動に係る荷重を発生するアクチュエータと、前記AV機器及び前記アクチュエータの制御を行う制御部と、を備え、停止状態にある当該移動体を利用してバーチャルリアリティ(VR)コンテンツに従うVRサービスを享受するに際し、前記AV機器及び前記アクチュエータの駆動によって仮想空間での前記乗員の疑似体験を演出する仮想空間演出装置が備わる移動体の運行管理装置であって、当該移動体は、充放電可能なバッテリの電力を動力源とするものであり、前記VRコンテンツに従うVRサービスの享受に伴って消費される消費電力の情報、及び当該VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報、当該移動体の電費の情報をそれぞれ取得する情報取得部と、前記VRサービスの享受に伴う前記消費電力の情報、及び当該VRサービス享受前の前記バッテリの充電状態の情報に基づいて、当該VRサービス享受後の当該バッテリの残容量を算出すると共に、当該算出されたバッテリの残容量及び当該移動体の電費に基づいて、当該VRサービス享受後の当該移動体の航続可能距離を算出する算出部と、を備え、前記制御部は、前記VRサービスの享受に先立って、当該VRサービス享受後の前記バッテリの残容量及び前記航続可能距離に係る運行管理情報を情報提示部に提示させることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車両等の移動体においてVRコンテンツに従うVRサービスを享受する際に、移動体の適切な運行管理を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る移動体の運行管理装置を兼ねる仮想空間演出装置の概略構成図である。
移動体の運行管理装置を兼ねる仮想空間演出装置が適用される車両の概略構成図である。
車両が傾斜路に駐車しているケースでの仮想空間演出装置の動作説明に供する図である。
車両の監視領域に通行人が存しないケースでの仮想空間演出装置の動作説明に供する図である。
移動体の運行管理装置を兼ねる仮想空間演出装置の動作説明に供するフローチャート図である。
移動体の運行管理装置において設定された複数段階にわたる演出強度毎に対応付けられる出力レシオの一例を示す図である。
VRコンテンツ(映画等)に従うVRサービスの享受に先立って一覧提示される、複数段階にわたる演出強度毎の運行管理情報に係る提示態様の説明に供する図である。
VRコンテンツ(ゲーム等)に従うVRサービスの享受に先立って一覧提示される、複数段階にわたる演出強度毎の運行管理情報に係る提示態様の説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る移動体の運行管理装置について、適宜図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、共通の機能を有する部材には共通の参照符号を付するものとする。この場合、原則として、重複した説明を省くこととする。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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