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公開番号2024107833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011960
出願日2023-01-30
発明の名称エンジンの加熱式吸気装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 35/10 20060101AFI20240802BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】冷間始動時に混合気を確実に加熱して燃焼性を向上できる装置を開示する。
【解決手段】冷間始動時用の吸気通路として蛇行式吸気通路14を設ける。蛇行式吸気通路14は、例えばテスラバルブ状の形態を成しており、混合気は、湾曲部21,23,25に直進性をもって流入しつつ、湾曲部21,23,25からの排出には抵抗が生じている。従って、混合気は各湾曲部21,23,25で滞留傾向を呈する。例えば第1湾曲部21の内面にヒータ31を設けている。混合気は流速を低下させつつ遠心力によってヒータ31に強く押しつけられる。従って、ヒータ31に対する混合気の接触性が向上して、混合気全体を効率よく加熱できる。その結果、エタルーノ系のような蒸発性が悪い燃料であっても、PNを抑制した状態で冷間始動時のウォームアップを行える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エアクリーナとサージタンクとの間に配置される蛇行式吸気通路と、前記蛇行式吸気通路の入り口部に向けて燃料を噴射するインジェクタと、を有し、
前記蛇行式吸気通路は、前記インジェクタによる燃料噴射によって生成された混合気が直進性を持って流れ込んで方向変換する少なくとも1つの湾曲部と、前記湾曲部から排出された混合気がUターン状又はJターン状に方向変換して流れる通路とを備えており、前記少なくとも1つの湾曲部の内面にヒータを配置している、
エンジンの加熱式吸気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、エンジン(内燃機関)の加熱式吸気装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ガソリン機関のようなエンジンでは、燃料噴射の態様として、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射方式と、燃料を気筒に噴射する直噴方式とがあり、ポート噴射方式は燃料の噴射圧が低いためインジェクタは簡易な構造でコストを抑制できる利点や、吸気と燃料との混合性を向上できる利点などがあり、広く使用されている。
【0003】
他方、ポート噴射方式の問題として、冷間始動時に燃料の揮発性が不十分になってPMやHCを抑制しにくい(PNを十分に低減し難い)という点が挙げられる。特に、燃料がエタノール系のように非ガソリン系である場合は、揮発性が低いために上記問題が顕著に現れる。
【0004】
そこで、冷間始動時に吸気を加熱(加温)することが従来から提案されており、その例が特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1は、スロットルバルブの下流直下に伝熱式ヒータを設けて、スロットルバルブを通過した混合気をヒータで加熱しており、加熱された混合気は吸気管からシリンダヘッドに導かれている。なお、特許文献1では、燃料噴射インジェクタはスロットルバルブよりも上流側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-97964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、エアクリーナの下流側の吸気通路の途中にスロットルバルブを設けており、多気筒エンジンの場合は、スロットルバルブの下流側に、サージタンクを備えた吸気マニホールドが配置されると推測される。
【0007】
そして、特許文献1は、吸気装置の基本構造をそのまま利用して、スロットルバルブの下流直下部にヒータを配置しているが、吸気通路はできるだけ流れ抵抗が少なくなるように設計されているため、特許文献1の構成では、混合気がヒータに接触する機会が少なくて混合気の加熱効率が悪いという問題がある。
【0008】
すなわち、特許文献1では、ヒータは、混合気が直進する通路の軸心を囲うように配置されているに過ぎないため、混合気の大部分はヒータに接触せずに素通りしてしまうと思われ、従って、加熱効率が悪いといえる。
【0009】
また、スロットルバルブはバタフライ方式が普通であり、特許文献1でもバタフライ方式を採用しているが、冷間始動時(ファーストアイドル時)には、スロットルバルブは全閉と全開との間の中間開度になっていることが普通であるため、混合気がスロットルバルブ直下部において均一な密度で流れているとは云えず、このため、ヒータのうち一部にしか混合気が接触しない現象も想定されて、加熱効率の更なる低下が懸念される。
【0010】
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、加熱効率に優れた加熱式吸気装置を開示するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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