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公開番号2024104815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009183
出願日2023-01-25
発明の名称スペーサ
出願人内山工業株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類F02F 1/14 20060101AFI20240730BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】複数の分割体を事前に組み合わせることなく冷却水流路内に配置可能なスペーサを提供する。
【解決手段】冷却水の流れを規制するスペーサ10であって、複数の分割体12A,12Bを組み合わせることによって構成されたスペーサ本体11と、所定の外的要因によって、圧縮状態から厚さ方向に膨大化して復元する特性を有する多孔質体のシート体13とを備え、前記複数の分割体は、隣接する他方の分割体と相互に係合可能な位置決め部14A,14Bが設けられており、前記スペーサ本体は、前記一方の分割体及び前記他方の分割体それぞれの前記位置決め部が対向して冷却水流路3内に配置された状態において、前記シート体が圧縮状態から復元した際に前記一方の分割体の前記位置決め部が変位して前記他方の分割体の前記位置決め部と互いに係合することにより、前記一方の分割体と前記他方の分割体との相対位置が位置決めされる位置決め構造を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲む状態で設けられた冷却水流路内に配置され、冷却水の流れを規制するスペーサであって、
剛性を有する複数の分割体を組み合わせることによって前記シリンダボアの形状に沿うように構成されたスペーサ本体と、所定の外的要因によって、圧縮状態から厚さ方向に膨大化して復元する特性を有する多孔質体のシート体とを備え、
前記複数の分割体は、隣接する他方の分割体と相互に係合可能な位置決め部が設けられており、隣接する前記複数の分割体のうちの少なくとも一方の分割体には、一方面に圧縮状態の前記シート体が設けられており、
前記スペーサ本体は、前記一方の分割体及び前記他方の分割体それぞれの前記位置決め部が対向して前記冷却水流路内に配置された状態において、前記シート体が圧縮状態から復元した際に前記一方の分割体の前記位置決め部が変位して前記他方の分割体の前記位置決め部と互いに係合することにより、前記一方の分割体と前記他方の分割体との相対位置が位置決めされる位置決め構造を有することを特徴とするスペーサ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記位置決め構造は、互いに隣接する前記位置決め部同士が係合した状態において、前記冷却水流路における深さ方向、周方向及び溝幅方向への前記複数の分割体同士の相対的な変位を規制する構造であることを特徴とするスペーサ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記位置決め構造は、互いに係合する凹部及び凸部による凹凸構造であることを特徴とするスペーサ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2において、
前記分割体には、前記冷却水流路内に配置された際に、互いに係合することによって隣接する前記位置決め部同士が離隔する方向への変位を規制する離隔規制部が設けられていることを特徴とするスペーサ。
【請求項5】
請求項1又は請求項2において、
前記スペーサ本体は、前記シート体が設けられた前記一方面とは反対側の面である他方面が前記冷却水流路の壁面に当接することを特徴とするスペーサ。
【請求項6】
請求項1又は請求項2において、
前記シート体は、前記分割体の厚さ方向において前記位置決め部と重なる位置に設けられていることを特徴とするスペーサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲む状態で設けられた冷却水流路内に配置され、冷却水の流れを規制するスペーサに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲む状態で設けられた冷却水流路内には、流通する冷却水の流量や流速等を規制するためのスペーサが冷却水流路の上部の開口から挿入されて配置される。下記特許文献1,2では、複数の分割体を組み合わせることによって、複数気筒のシリンダボアを取り囲む形状のスペーサが構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-208744号公報
特開2021-080856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1,2のように複数の分割体によって構成されたスペーサでは、冷却水流路内に配置する前に複数の分割体を組み合わせる工程が必要となる。特許文献1では、複数の分割体同士を連結させるための保持具が必要であり、この保持具による分割体同士の相対位置を調整して連結させる工程が必要である。また、特許文献2では、末端部や規制部の形状が複雑であるため、製造するための金型の形状が複雑になる傾向にある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の分割体を事前に組み合わせることなく冷却水流路内に配置可能なスペーサを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のスペーサは、内燃機関のシリンダブロックにシリンダボアを取り囲む状態で設けられた冷却水流路内に配置され、冷却水の流れを規制するスペーサであって、剛性を有する複数の分割体を組み合わせることによって前記シリンダボアの形状に沿うように構成されたスペーサ本体と、所定の外的要因によって、圧縮状態から厚さ方向に膨大化して復元する特性を有する多孔質体のシート体とを備え、前記複数の分割体は、隣接する他方の分割体と相互に係合可能な位置決め部が設けられており、隣接する前記複数の分割体のうちの少なくとも一方の分割体には、一方面に圧縮状態の前記シート体が設けられており、前記スペーサ本体は、前記一方の分割体及び前記他方の分割体それぞれの前記位置決め部が対向して前記冷却水流路内に配置された状態において、前記シート体が圧縮状態から復元した際に前記一方の分割体の前記位置決め部が変位して前記他方の分割体の前記位置決め部と互いに係合することにより、前記一方の分割体と前記他方の分割体との相対位置が位置決めされる位置決め構造を有することを特徴とする。
【0007】
上記スペーサにおいて、前記位置決め構造は、互いに隣接する前記位置決め部同士が係合した状態において、前記冷却水流路における深さ方向、周方向及び溝幅方向への前記複数の分割体同士の相対的な変位を規制する構造であってもよい。
【0008】
また、上記スペーサにおいて、前記位置決め構造は、互いに係合する凹部及び凸部による凹凸構造であってもよい。
【0009】
また、上記スペーサにおいて、前記分割体には、前記冷却水流路内に配置された際に、互いに係合することによって隣接する前記位置決め部同士が離隔する方向への変位を規制する離隔規制部が設けられてもよい。
【0010】
また、上記スペーサにおいて、前記スペーサ本体は、前記シート体が設けられた前記一方面とは反対側の面である他方面が前記冷却水流路の壁面に当接してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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