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公開番号2024100609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004720
出願日2023-01-16
発明の名称空燃比制御装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F02D 41/04 20060101AFI20240719BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】排気通路に設けられた触媒の浄化能力に応じて空燃比のフィードバック制御を行うことにより、空燃比の制御性を確保して、エンジンの運転性及び排気の性状を確保することができる空燃比制御装置を提供する。
【解決手段】空燃比制御装置24は、下流側O2センサ22bから出力される酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、燃料噴射弁8の燃料噴射量を調整することにより、エンジン1の混合気の空燃比のフィードバック制御を実行し、フィードバック制御の補正係数の学習値によって燃料噴射量を補正すると共に、学習値を所定の範囲に制限し、排気通路20に設けられた三元触媒21の浄化度合いが大きいほど所定の範囲を大きくする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンの排気通路の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載される空燃比制御装置であって、
前記酸素濃度検出器から出力される前記酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、前記燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、前記エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行すると共に、前記フィードバック制御の補正係数の学習値によって前記燃料噴射量を補正する空燃比制御部と、
前記学習値を所定の範囲に制限する学習値制限部と、
を有し、
前記学習値制限部は、
前記排気通路に設けられた触媒の浄化度合いが大きいほど前記所定の範囲を大きくする、
ことを特徴とする空燃比制御装置。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記学習値制限部は、
前記酸素濃度検出器から出力される前記電気信号に基づいて前記浄化度合いを求める、
ことを特徴とする請求項1記載の空燃比制御装置。
【請求項3】
前記学習値制限部は、
前記車両が備える温度センサより出力される前記エンジンの冷却水の温度に応じた電気信号に基づいて前記浄化度合いを求める、
ことを特徴とする請求項1記載の空燃比制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される空燃比制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射量を調整すると共に、エンジンに供給される混合気の空燃比をフィードバック制御して、空燃比を理論空燃比に維持する制御を行う車両が知られている。
【0003】
特許文献1は、エンジンの混合気の空燃比を制御する技術において、空燃比のフィードバック補正係数の学習値に対して、上限値及び下限値を設定することにより、学習値を所定の範囲に制限する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-257279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、学習値を所定の範囲に制限する際に、排気通路に設けられた触媒における排気を浄化する能力を考慮していないため、学習値を適正な範囲にすることができないことにより、空燃比の制御性が低下して、エンジンの運転性及び排気の性状を低下させてしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、排気通路に設けられた触媒の浄化能力に応じて空燃比のフィードバック制御を行うことにより、空燃比の制御性を確保して、エンジンの運転性及び排気の性状を確保することができる空燃比制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の目的を達成するべく、本発明は、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記エンジンの排気通路の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載される空燃比制御装置であって、前記酸素濃度検出器から出力される前記酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、前記燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、前記エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行すると共に、前記フィードバック制御の補正係数の学習値によって前記燃料噴射量を補正する空燃比制御部と、前記学習値を所定の範囲に制限する学習値制限部と、を有し、前記学習値制限部は、前記排気通路に設けられた触媒の浄化度合いが大きいほど前記所定の範囲を大きくすることを第1の局面とする。
【0008】
本発明は、第1の局面に加えて、前記学習値制限部は、前記酸素濃度検出器から出力される前記電気信号に基づいて前記浄化度合いを求めることを第2の局面とする。
【0009】
本発明は、第1の局面に加えて、前記学習値制限部は、前記車両が備える温度センサより出力される前記エンジンの冷却水の温度に応じた電気信号に基づいて前記浄化度合いを求めることを第3の局面とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の局面にかかる空燃比制御装置によれば、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁と、エンジンの排気通路の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器と、を備えた車両に搭載される空燃比制御装置であって、酸素濃度検出器から出力される酸素濃度に応じた電気信号に基づいて、燃料噴射弁の燃料噴射量を調整することにより、エンジンの混合気の空燃比のフィードバック制御を実行すると共に、フィードバック制御の補正係数の学習値によって燃料噴射量を補正する空燃比制御部と、学習値を所定の範囲に制限する学習値制限部と、を有し、学習値制限部は、排気通路に設けられた触媒の浄化度合いが大きいほど所定の範囲を大きくするものであるため、排気通路に設けられた触媒の浄化能力に応じて空燃比のフィードバック制御を行うことにより、空燃比の制御性を確保して、エンジンの運転性及び排気の性状を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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