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公開番号
2024098933
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-24
出願番号
2023011367
出願日
2023-01-11
発明の名称
位置エネルギー交互作用駆動装置
出願人
個人
代理人
主分類
F03B
17/04 20060101AFI20240717BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】 浮力等を利用し、運動エネルギーを発生させようとする装置のアイデアは、古来より数多くあるものの(何れも失敗に終わっているが)、水の比重より重い物体を水の浮力により上方へ移動させ、重力の作用によるモーメントの違いで、その物体を回転させようとするアイデアはなかった。
【解決手段】 本発明は、水中における物体の重力による運動エネルギーを、浮力による位置エネルギーの増大へと利用し、その増大した浮力による位置エネルギーを、物体の重力による位置エネルギー増大へ再度利用することにより、利用価値の高い重力による運動エネルギーを得られるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
回転自由で中が中空であるシャフト1と、
前述のシャフト1の側面で、シャフト1の回転断面部分の中心点を起点とした十字の方向へ放射状に伸びる線から同一距離・同一方向に離した各々の角度が90度の4か所の位置に取り付けた、中が中空である各々4本のシリンダー2と、
前述の各々の4本のシリンダー2の外周部側で、自由にスライドができ、シリンダー2内への水の侵入がないように設置した、各々の錘(断面積大の可動体)3と、
同じく、前述の各々の4本のシリンダー2の外周部側で、自由にスライドができ、シリンダー2内への水の侵入がないように設置した、前述の錘(断面積大の可動体)3と同一長さ・同一重量である各々の錘(断面積小の可動体)4と、
前述の一のシリンダー2に設置した前述の錘(断面積大の可動体)3の一端と前述のシャフト1の反対側の他のシリンダー2に設置した前述の錘(断面積小の可動体)4 の一端に取り付けた、ロッド5と、
前述の各々4本のシリンダー2の中空部分に取り付けた、各々の余力伝達バネ用プレート6と、
前述の各々の錘(断面積大の可動体)3と前述の各々の余力伝達バネ用プレート6の間に取り付けた、余力伝達バネ7と、
前述の各々の余力伝達バネ用プレート6の一部に設けた、気体流出入孔8と、
前述の各々のシリンダー2の先端部分に設置した、可動体ストッパー9と、
回転部分の中心軸となる前述のシャフト1を支える、支柱10と、
前述の支柱10の下部中央付近に設置した、静止ストッパー11と、
前述の支柱10の基礎となる土台12とを備えた装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中における物体の重力による位置エネルギー・浮力による位置エネルギーを交互に発生させ、交互発生時における作用を、運動エネルギーとして得ようとする装置の開発に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水中において、水の比重より重い物体の位置エネルギーを浮力により小の状態から大の状態へと増大させ、再度、位置エネルギーの小の状態へと変化させる。つまり、位置エネルギー大から小の状態へ移行する際に発生する運動エネルギーを得ようとする試みはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
浮力等を利用し、運動エネルギーを発生させようとする装置のアイデアは、古来より数多くあるものの(何れも失敗に終わっているが)、水の比重より重い物体を水の浮力により上方へ移動(浮力による位置エネルギー大の状態から小の状態へ)させ、重力の作用によるモーメントの違い(重力による位置エネルギー大の状態から小の状態へ)で、その物体を回転させようとするアイデアはなかった。
【0006】
本発明は、水中において、水の比重より重い物体を、水の浮力で浮かせ(浮力による位置エネルギー大→小へ)、中心軸より上方にある物体までの距離と中心軸より下方にある物体までの距離に差をつけ(重力による位置エネルギー小→大へ)、その差により発生するモーメント力を(重力による位置エネルギー大→小)、運動エネルギーへ変換させる装置を提供することを目的とする。
勿論、水中において、水の比重より重たい物体を、水の浮力で浮かせる(浮力による位置エネルギー大→小=重力による位置エネルギー小→大)ことは不可能である。
従って、一個体としての物体の重量ではなく、見かけの物体の重量を、水の比重より大きくし、その物体を水の浮力により浮かせることを主眼とした。なお、ここでは、水深が深い程、浮力による位置エネルギーは大きいものとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解消するために、
回転自由で中が中空であるシャフト1の側面の、そのシャフト1の回転面の断面中心点を起点に十字の方向に放射状に伸びる線から、同一距離・同一方向に離した、各々の角度が90度の4か所の位置に、中が中空である各々4本のシリンダー2を取り付ける。
90度の角度をつけた4本のシリンダー2とシャフト1の内側は、一体空間となる。
【0008】
各々の4本のシリンダー2の外周部側には、各々の錘(断面積大の可動体)3及び各々の錘(断面積小の可動)4を設置する。この時、シリンダー2とシリンダー2の外周部側に設置した錘(断面積大の可動体)3及び錘(断面積小の可動)4はシリンダー2内に水の侵入の無いように、密閉された状態とする。また、錘(断面積大の可動体)3及び錘(断面積小の可動)4は、シリンダー2の方向に沿って、錘(断面積大の可動体)3及び錘(断面積小の可動)4の長さの分、自由にスライドのできる状態とする。なお、錘(断面積大の可動体)3及び錘(断面積小の可動)4の長さは同一とし、体積は異なるものの、重量も同一とする。
【0009】
一のシリンダー2とシャフト1の反対側の他のシリンダー2、つまり180度の角度のある、一のシリンダー2と他のシリンダー2の外周部に設置した、錘(断面積大の可動体)3と錘(断面積小の可動)4及び錘(断面積小の可動)4と錘(断面積大の可動体)3は、ロッド5で接続し、一体化する。つまり、ロッド5は、一端を一のシリンダー2の外周部に設置した錘(断面積大の可動体)3に取り付け、一のシリンダー2内部→シャフト1内→他のシリンダー2内部を通り、他端は、他のシリンダー2の外周部に設置した錘(断面積小の可動体)4に取り付けることとなる。
【0010】
各々4本のシリンダー2の中空部分には、各々余力伝達バネ用プレート6を取り付ける。
取り付け位置は、シリンダー2の外周部からシャフト1側へ、錘(断面積大の可動体)3の長さの倍以上の位置とする。
各々の錘(断面積大の可動体)3と各々の余力伝達バネ用プレート6の間に、余力伝達バネ7を取り付ける。
各々の余力伝達バネ用プレート6の一部には、シリンダー2内の、余力伝達バネ用プレート6からシャフト1間及び余力伝達バネ用プレート6から錘(断面積大の可動体)3、錘(断面積小の可動体)4間の気体の流出入のための気体流出入孔8を設ける。
(【0011】以降は省略されています)
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