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公開番号2024088041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202994
出願日2022-12-20
発明の名称アルコールチェックシステム、アルコールチェックアプリケーション
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類B60R 25/24 20130101AFI20240625BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の大がかりな改造なしでドライバーの飲酒運転を抑止できるアルコールチェックシステムを提供する。
【解決手段】アルコールチェックシステムは、事業所で管理されている車両20に搭載される車両コントロールユニット21と、車両20のドライバーによって携帯される携帯端末10と、携帯端末10と通信可能に構成されるサーバ50と、を備える。車両コントロールユニット21は、車両20と携帯端末10の認証に基づいて、ドライバーによる車両20の運転を可能にする。携帯端末10は、ドライバーの呼気のアルコール濃度を測定するアルコールチェッカー30から測定データを受信する測定データ受信部と、測定データのアルコール濃度が閾値以下であるときに、認証に用いる認証情報をサーバ50から受信する認証情報受信部と、を有するアルコールチェックアプリケーションを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
事業所で管理されている車両（２０）に搭載され、前記車両の運転可否を制御する車両コントロールユニット（２１）と、
前記車両のドライバーによって携帯される携帯端末（１０）と、
前記携帯端末と通信可能に構成されるサーバ（５０）と、を備え、
前記車両コントロールユニットは、前記車両と前記携帯端末の認証に基づいて、前記ドライバーによる前記車両の運転を可能するように構成されており、
前記携帯端末は、
前記ドライバーの呼気のアルコール濃度を測定するアルコールチェッカー（３０）から前記アルコール濃度の測定データを受信する測定データ受信部（１２３）と、
前記測定データの前記アルコール濃度が閾値以下であるときに、前記認証に用いる認証情報を前記サーバから受信する認証情報受信部（１２６）と、を有するアルコールチェックアプリケーションを備えるアルコールチェックシステム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記アルコールチェックアプリケーションは、前記測定データを含むチェックデータを前記サーバに送信するチェックデータ送信部（１２４）を備え、
前記サーバは、前記測定データの前記アルコール濃度が閾値以下であるかを判定し、前記アルコール濃度が閾値以下である場合に、前記認証情報を前記アルコールチェックアプリケーションに送信する請求項１に記載のアルコールチェックシステム。
【請求項３】
前記アルコールチェックアプリケーションは、
前記車両を特定するための車両情報を前記車両コントロールユニットから取得する車両情報取得部（１２２）と、
前記ドライバーの顔画像を取得する顔画像取得部（１２１）と、を備え、
前記チェックデータ送信部は、前記測定データと前記車両情報と前記顔画像を含む前記チェックデータを前記サーバに送信し、
前記サーバは、
指定の日時の運行予定に使用する指定の前記車両を特定するための前記車両情報と、指定のドライバーを特定するための前記顔画像が含まれる、運行予定データを記憶しており、
前記測定データの前記アルコール濃度が閾値以下であり、かつ、前記チェックデータに含まれる前記車両情報が運行予定データと一致しており、かつ、前記チェックデータに含まれる前記ドライバーの前記顔画像が運行予定データと一致している場合に、前記認証情報を送信する条件が満たされていると判定する請求項２に記載のアルコールチェックシステム。
【請求項４】
前記アルコールチェックアプリケーションは、
前記測定データの前記アルコール濃度が閾値以下であるかを判定し、前記アルコール濃度が閾値以下である場合に、前記認証情報を前記サーバから受信する請求項１に記載のアルコールチェックシステム。
【請求項５】
事業所で管理されている車両（２０）のドライバーによって携帯される携帯端末（１０）で使用されるアプリケーションであって、
前記ドライバーの呼気のアルコール濃度を測定するアルコールチェッカー（３０）から前記アルコール濃度の測定データを受信する測定データ受信部（１２３）と、
前記測定データの前記アルコール濃度が閾値以下であるときに、前記車両と前記携帯端末との認証に用いる認証情報をサーバから受信する認証情報受信部（１２６）と、
前記車両の使用を可能にするために前記認証情報を用いて前記認証を行う認証処理部（１２７）と、を備えるアルコールチェックアプリケーション。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、アルコールチェックシステム、アルコールチェックアプリケーションに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、飲酒運転が大きな社会問題となっている。その中、２０２２年の道路交通法の改正により、事業所の安全運転管理者が従業員であるドライバーの酒気帯びの有無について記録し、その記録内容を１年間保存することが義務化された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－２０２７４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来のアルコール検知システムには、特許文献１のように車両のドライバーが飲酒状態であるときにエンジンの始動を禁止するアルコールインターロックシステムがある。このような装置を導入しようとすると、コストがかかり、車両の改造も必要となる。
【０００５】
この明細書における開示の目的は、車両の大がかりな改造なしでドライバーの飲酒運転を抑止できるアルコールチェックシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【０００７】
開示されたアルコールチェックシステムの一つは、事業所で管理されている車両（２０）に搭載され、車両の運転可否を制御する車両コントロールユニット（２１）と、車両のドライバーによって携帯される携帯端末（１０）と、携帯端末と通信可能に構成されるサーバ（５０）と、を備え、車両コントロールユニットは、車両と携帯端末の認証に基づいて、ドライバーによる車両の運転を可能するように構成されており、携帯端末は、ドライバーの呼気のアルコール濃度を測定するアルコールチェッカー（３０）からアルコール濃度の測定データを受信する測定データ受信部（１２３）と、測定データのアルコール濃度が閾値以下であるときに、認証に用いる認証情報をサーバから受信する認証情報受信部（１２６）と、を有するアルコールチェックアプリケーションを備える。
【０００８】
このアルコールチェックシステムは、ドライバーの呼気のアルコール濃度が閾値以下であるときに、車両と携帯端末との認証に用いる認証情報をサーバから受信する認証情報受信部を備えるアルコールチェックアプリを備える。したがって、ドライバーの呼気のアルコール濃度が閾値以下でないときには、アルコールチェックアプリケーションは認証情報を受信できず、ドライバーは車両を運転することができない。これにより、飲酒運転を未然に防止することができる。そして、本システムは既存の携帯端末（例：スマートフォン）にアルコールチェックアプリケーションをインストールすることで、既存の携帯端末のハードウェアおよびソフトウェア環境を有効利用することができ、従来のようなアルコールインターロックシステムに比べて簡素なシステムとすることができる。
【０００９】
開示されたアルコールチェックアプリケーションの一つは、事業所で管理されている車両（２０）のドライバーによって携帯される携帯端末（１０）で使用されるアプリケーションであって、ドライバーの呼気のアルコール濃度を測定するアルコールチェッカー（３０）からアルコール濃度の測定データを受信する測定データ受信部（１２３）と、測定データのアルコール濃度が閾値以下であるときに、車両と携帯端末との認証に用いる認証情報をサーバから受信する認証情報受信部（１２６）と、車両の使用を可能にするために認証情報を用いて認証を行う認証処理部（１２７）と、を備える。
【００１０】
このアルコールチェックアプリケーションは、ドライバーの呼気のアルコール濃度が閾値以下であるときに、車両と携帯端末との認証に用いる認証情報をサーバから受信する認証情報受信部を備える。したがって、ドライバーの呼気のアルコール濃度が閾値以下でないときには、アルコールチェックアプリケーションは認証情報を受信できず、ドライバーは車両を運転することができない。これにより、飲酒運転を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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