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公開番号2024055129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161797
出願日2022-10-06
発明の名称筆記具用中綿
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B43K 8/03 20060101AFI20240411BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】 ペン先に対して確実にインクを供給でき、インク拡散性を高めることができる筆記具用中綿を提供する。
【解決手段】
細孔径が2種以上の分布を持ち、第一の細孔径は、30~200μmであり、第二の細孔径は、第一の細孔径の50~90%であることを特徴とする筆記具用中綿。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
細孔径が2種以上の分布を持ち、第一の細孔径は、30~200μmであり、第二の細孔径は、第一の細孔径の50~90%であることを特徴とする筆記具用中綿。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
第二の細孔径部分は、中綿の径方向の中央に配置され、第二の細孔径部分の面積は、第一の細孔径部分の面積の5~50%であることを特徴とする請求項1記載の筆記具用中綿。
【請求項3】
第二の細孔径分布の気孔率は、第一の細孔径分布の部分の50~98%であることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用中綿。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペン先に対して確実にインクを供給でき、インク拡散性を高めることができる筆記具用中綿に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ペン先に対し確実にインクを供給させる目的で、インク拡散性を高めた筆記具用中綿、それを用いた筆記具などが知られている。
例えば、繊維を有するコア構成要素と、繊維を有する周囲構成要素とを有するロッドを有するリザーバーであって、前記コア構成要素は第1の特性を有し、前記周囲構成要素は、前記第1の特性とは異なる第2の特性を有する、リザーバー、このリザーバーにおいて、前記第1の特性および前記第2の特性は、繊維嵩密度、繊維直径、繊維材料、繊維形態、繊維表面張力、毛細管力、流体吸収能力、色、およびこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される、リザーバー、また、上記リザーバーにおいて、前記繊維嵩密度が約0.01g/cm

~約0.4g/cm

の範囲であること、前記繊維直径が、約0.5μm~約50μmの範囲であることなどの油性マーカー、ハイライトマーカーなどの筆記具に用いられる不均一繊維流体のリザーバー(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【0003】
このリザーバーは、所謂筆記具用中綿に相当するものであって、中綿の繊維嵩密度等を「粗密中綿」とすることで、中綿内に供給されたインクが拡散でき、軸筒の両端部にある両ペン先に確実にインクを供給して筆記できるようにしたものである。この粗密中綿は、中綿の径方向中心部に繊維が密状態の部分と、円周部に繊維が疎状態の部分を有していることを特徴としており、粗密中綿にインクを充填すると、密状態の部分が優先的にインクを吸い上げ、中綿両端面に速やかにインクが供給されることにより中綿のインク拡散性が高められているものである。
【0004】
更に、他の文献では、例えば、軸筒と、前記軸筒の内部に収容されるとともに長手方向に対し垂直な断面において軸心寄りに位置し気孔率が比較的低い密部及び前記密部の周囲に位置し気孔率が比較的高い疎部から成る中綿と、前記中綿に含浸されるとともに静的表面張力値が35mN/m以下である水性インクと、前記密部に接続し毛管力で前記水性インクを先端へ誘導する筆記先端と、を備えることを特徴とするマーキングペン(例えば、本出願人による特許文献2参照)が知られている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1、2は、従来にない筆記具用中綿、それを用いた筆記具であるが、上記特許文献1では未だペン先に対し効率良くインクを供給させることができない場合などがあり、また、上記特許文献1、2に対してはインク拡散性を更に高めることが求められているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2022-501226号公報(特許請求の範囲、FIG1等)
特開2021- 66043号公報(特許請求の範囲、図7等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題や現状などに鑑み、これを解消しようとするものであり、ペン先に対し更に効率良くインクを供給させることができ、インク拡散性を更に高めることができる筆記具用中綿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために鋭意検討した結果、繊維束等から構成される中綿の細孔径が2種以上の分布を持ち、第一の細孔径と、第二の細孔径を、それぞれ特定の範囲とすることにより、上記目的の筆記具用中綿が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】
すなわち、本発明の筆記具用中綿は、細孔径が2種以上の分布を持ち、第一の細孔径は、50~300μmであり、第二の細孔径は、第一の細孔径の50~90%であることを特徴とする。
第二の細孔径部分は、中綿の径方向の中央に配置され、第二の細孔径部分の面積は、第一の細孔径部分の面積の5~50%であることが好ましい。
第二の細孔径分布の気孔率は、第一の細孔径分布の部分の50~95%であることが好ましい。
第二の細孔径部分の繊維の直径は、第一の細孔径部分の繊維の直径の20~98%であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ペン先に対し更に効率良くインクを供給させることができ、インク拡散性を更に高めることができる筆記具用中綿が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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