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公開番号2024007455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-18
出願番号2023106515
出願日2023-06-28
発明の名称熱変色性筆記具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人
主分類B43K 3/00 20060101AFI20240110BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】 環境負荷の少ない熱変色性筆記具を提供する。
【解決手段】 筆記体を除く部材に海洋プラスチックを用い、海洋プラスチックの比率を少なくとも10%以上とした。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
熱変色性インクを筆記体に収容し、前記筆記体を軸筒内に備え、筆記体を除く各部材の材料に少なくとも海洋プラスチックを10%以上含有することを特徴とする熱変色性筆記具。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
各部材は海洋プラスチックと合成樹脂とを含み、海洋プラスチックと合成樹脂と比率を1:5~10とすることを特徴とする請求項1記載の熱変色性筆記具。
【請求項3】
筆記体以外の各部材を使用樹脂部材が全て同一な材質、グレードで構成されてなることを特徴とする請求項2記載の熱変色性筆記具。
【請求項4】
内面に複数の嵌合突起が形成された軸筒と、外面に環状嵌合部が形成された軸筒とによって、前記嵌合突起と前記環状嵌合部とが弾性変形を伴いながら互いを乗り越え、一方の後端面が他方の環状の面に当接することで軸筒の螺合及び嵌合が完成することを特徴とする請求項3記載の熱変色性筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は特定の材料を用いた熱変色性筆記具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の合成樹脂を用いた熱変色性筆記具においては、αオレフィン系コポリマーを用いた特許文献1のような技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2018/116767号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、大量に漂流するプラスチックごみによる海洋汚染の深刻化が懸念されており、海洋プラスチックごみの有効な処理方法を確立することが、世界中で喫緊の課題となっている。しかし、特許文献1に記載された発明は、そのような課題に対しての解決には至っていない。そこで、環境負荷を低減した熱変色性筆記具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、熱変色性インクを筆記体に収容し、前記筆記体を軸筒内に備え、筆記体を除く各部材の材料に少なくとも海洋プラスチックを10%以上含有することを特徴とする熱変色性筆記具である。特に軸筒とすることが好ましい。なお、海洋プラスチックとは、海洋中に廃棄されたビニール片、ペットボトル及び漁具等のプラスチックごみをいう。
また、海洋プラスチックと合成樹脂とを1:5~10とすることが好ましく、安定した筆記具部品としての品質を得ることが容易となる。
また、筆記体以外の各部材を使用樹脂部材が全て同一な材質、グレードで構成されてなることにより、筆記具の回収、再利用を容易にすることができる。
また、各部品の表面には、下地処理がなされ、その上に文字等の装飾を施すことで、意匠性のあるものやギフト商材としての筆記具を提供することができる。下地処理は、ウレタン変性塩素化ポリプロピレンと、水酸基価が50~150、酸価が1~40そして数平均分子量が1300~8000のポリエステル樹脂と、エポキシ樹脂及びポリエーテル樹脂を主成分とした塗料を塗布することが好ましい。
また、筆記具のクリップを備え、平面視から波状の段差部を形成することが好ましい
また、内径の拡径の傾斜角が軸線に対して45°未満とすることが好ましい。
また、熱変色性インクは、(a)電子供与性呈色性有機化合物からなる成分と(b)電子受容性化合物からなる成分と(c)前記(a)成分および(b)成分による電子授受反応を特定温度域において可逆的に生起させる反応媒体とを含んでなる可逆熱変色性組成物を内包する可逆熱変色性マイクロカプセル顔料と、合成層状シリケートと、グリセリンと、1価の陽イオンの無機塩と、剪断減粘性付与剤と、水とを含んでなり、前記合成層状シリケートが、B型粘度計、回転速度30rpm、20℃にて測定した時の2%濃度水溶液の粘度が20mPa・s未満であることを特徴とするなお、熱変色性インクは、合成層状シリケートが、ヘクトライトであり、 1価の陽イオンの無機塩含有量が、水性インク組成物の総質量を基準として、1~10質量%である、グリセリンの含有量が1価の陽イオンの無機塩の含有量より質量基準で多く含まれてなる前記1価の陽イオンの無機塩がアルカリ金属の塩である前記剪断減粘性付与剤が多糖類であり、EL型粘度計、回転速度1rpm、20℃にて測定した時の粘度が、100~400mPa・sであることが好ましい。
また、内面に複数の嵌合突起が形成された軸筒と、外面に環状嵌合部が形成された軸筒とによって、前記嵌合突起と前記環状嵌合部とが弾性変形を伴いながら互いを乗り越え、一方の後端面が他方の環状の面に当接することで軸筒の螺合及び嵌合が完成することが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、各部材の材料に海洋プラスチックを10%以上含有することにより、環境負荷の低い熱変色性筆記具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態を示す筆記具の全体図である。
実施形態を示す筆記具の軸筒の部品図である。
実施形態を示す筆記具の内筒の部品図である。
実施形態を示す筆記具の軸筒と内筒の嵌合部を示す部品図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態による筆記具1の非筆記状態である。図1(a)は平面図、図1(b)は正面図、図1(c)は図1(b)の縦断面図である。なお、本明細書中では、筆記具1の軸線方向において、筆記部側を「前」側と規定し、筆記部とは反対側を「後」側と規定する。さらに、筆記具1では、ノック機構によって、リフィル20が軸筒10内を前後方向に移動する。このとき、筆記部が軸筒10内に没入した状態を非筆記状態(図1)と称し、筆記部が軸筒10から突出した状態を筆記状態と称す。
【0010】
筆記具は、筒状に形成された軸筒10と、軸筒10内に配置され且つ一端に筆記部であるボールペンチップ21を備えた筆記体であるリフィル20と、リフィル20を後方へ付勢するスプリング5と、軸筒10の後部に配置されたノック機構とを有する。ノック機構10は、それぞれ筒状に形成されたクリップ4を備えた内筒3と操作部1と回転子2とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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