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公開番号2024013241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115169
出願日2022-07-20
発明の名称処理分級装置
出願人ユニチカ株式会社
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類B07B 1/24 20060101AFI20240125BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】大量の処理対象物を連続的に処理して分級するのに十分な処理能力および分級能力を兼ね備える処理分級装置を提供する。
【解決手段】処理分級装置100は、容器1の内部に回転羽根3が設置された処理装置における処理済製品Pの排出部に篩体4を設けたことを特徴とする。篩体4は、容器1に固定することもできるし、容器1に対して着脱自在とすることもできる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器の内部に回転羽根が設置された処理装置における処理済製品の排出部に篩体を設けたことを特徴とする処理分級装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
容器は、容器内の処理対象物を加熱および、または冷却する手段を有することを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項3】
篩体は排出部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項4】
排出部は、シリンダ・ピストン構造の開閉装置を有し、篩体は開閉装置のシリンダに着脱可能に装着されるものであることを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項5】
篩体が開口率30%以上のパンチングメタルであることを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項6】
容器は、容器内に残った粗大な処理対象物を容器外に排出させるための他の排出部を有することを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項7】
処理装置がヘンシェルミキサーであることを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。
【請求項8】
処理装置は、混合能力と、粉砕能力と、解砕能力と、造粒能力と、乾燥能力とのうちの少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項1記載の処理分級装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却等の処理を大量の粉粒体に施す処理能力と、処理後の大量の粉粒体を分級する分級能力とを兼ね備えた処理分級装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
耐熱ポリアミドなど(処理対象物)は、原料から粉粒体状態を維持して重合製造され、その製造過程で、粉粒体の造粒物(粗大な処理対象物)が発生する。それら粗大な処理対象物は、耐熱ポリアミドの成形品を成形する際の溶融工程で成形機のスクリューに噛み込んだり、溶け残って成形品やフィルムの異物となったりするため、粗大な処理対象物を分級除去した製品(処理済製品)を得ることが好ましい。一般的には、処理対象物の冷却等の処理および分級は、それぞれ専用の装置を用いて行われる。たとえば、冷却の処理を粉粒体に行う処理装置には、攪拌羽根付きミキサーまたは回転式ミキサーなどのミキサーに冷却装置が取り付けられた装置がある。そして、処理対象物を分級するための分級装置には、振動ふるい機、または、サイクロン式の遠心分級機などが用いられる。
【0003】
ところで、処理対象物の処理および分級を別々の装置で行う場合、装置を設置するスペースや、各別の装置の費用が必要となるデメリットがある。したがって、装置を設置するためのスペースを小さくしたり、装置の費用を抑えたりする目的で、処理対象物の処理能力および分級能力を兼ね備えた装置が提案されている。たとえば、特許文献1には、2種類以上の処理対象物を混合する流動混合層と、混合した処理対象物を分級する気流分級装置とを備えた装置が提案されている。気流分級装置は、一定量の処理対象物に空気を当てて、一定量の処理対象物の中から比較的軽い処理対象物を吹き飛ばすことで分級している。一方、特許文献2には、分級だけを行う装置として、処理対象物を分級するためのメッシュ部材に回転ヘラを押し付けて分級を行う装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実全昭54-165867号公報
特開2022-036864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の分級装置においては、空気流が吹き飛ばすことのできる処理対象物の量は多くないので、大量の処理対象物を分級できないという問題がある。また、特許文献2の分級装置においては、メッシュ部分に粗大な処理対象物が押し付けられてしまい、粗大な処理対象物でメッシュ部分に目詰まりが生じる可能性がある。そして、処理対象物の量が多くなる程、メッシュ部分に押し当てられる粗大な処理対象物の数が多くなるため、メッシュ部分に目詰まりが生じる可能性が高くなる。よって、特許文献2の分級装置においても大量の処理対象物を連続的に分級できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、大量の処理対象物を連続的に処理して分級するのに十分な処理能力および分級能力を兼ね備える処理分級装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の処理分級装置は、容器の内部に回転羽根が設置された処理装置における処理済製品の排出部に篩体を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の処理分級装置によれば、容器に収容したたとえば高温の処理対象物を回転羽根がかき混ぜることで、高温の処理対象物が回転羽根の回転半径方向外側に向かって飛ばされて、容器の内側側壁に衝突して冷却処理される。この処理された処理対象物が、篩体を通ることによって分級される。篩体の表面は、回転羽根により回転力が与えられる処理対象物によって掃引されるため、その目詰まりが防止される。このため、大量の処理対象物を連続的に処理して分級するのに十分な処理能力および分級能力を兼ね備える。なお、処理は、上記において例示した冷却処理のみならず、他の処理とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る処理分級装置を示す断面図である。
実施形態に係る処理分級装置の第1排出部およびその近傍を拡大した断面図である。
篩体の第1排出部への他の固定例を示す図である。
篩体の第1排出部への他の固定例を示す断面図である。
実施形態に係る処理分級装置が処理対象物を処理するのを説明する図である。
実施形態に係る処理分級装置が処理済製品を第1排出部から容器の外側に排出するのを説明する図である。
実施形態に係る処理分級装置が、粗大な処理対象物を第2排出部から容器の外側に排出するのを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る処理分級装置100について、図1を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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