TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023177668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-14
出願番号2022090460
出願日2022-06-02
発明の名称SiC基板及びSiCインゴット
出願人株式会社レゾナック・ホールディングス
代理人個人,個人,個人
主分類C30B 29/36 20060101AFI20231207BHJP(結晶成長)
要約【課題】レーザー加工時に加工しやすい、SiC基板及びSiCインゴットを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態にかかるSiC基板は、中心及び前記中心から[11-20]方向又は[-1-120]方向に10mmずつ離れた複数の測定点を含む複数の第1測定点のうちの隣接する任意の2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm-1以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中心及び前記中心から[11-20]方向又は[-1-120]方向に10mmずつ離れた複数の測定点を含む複数の第1測定点のうちの隣接する任意の2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下である、SiC基板。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記複数の第1測定点のそれぞれから[1-100]方向又は[-1100]方向に10mmずつ離れた複数の第2測定点をさらに有し、
前記複数の第1測定点及び前記複数の第2測定点のうち任意の隣接する2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項3】
10mm離れた任意の2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項4】
直径が149mm以上である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項5】
直径が199mm以上である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項6】
波長が1064nmの光に対する吸収係数の最大値が3.00cm
-1
以下である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項7】
波長が1064nmの光に対する吸収係数の最大値が2.75cm
-1
以下である、請求項1に記載のSiC基板。
【請求項8】
SiC基板を切り出し、その切断面を評価した際に、中心及び前記中心から[11-20]方向又は[-1-120]方向に10mmずつ離れた複数の測定点を含む複数の第1測定点のうちの任意の隣接する2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下である、SiCインゴット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、SiC基板及びSiCインゴットに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、バンドギャップが3倍大きい。また、炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有する。そのため炭化珪素(SiC)は、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。このため、近年、上記のような半導体デバイスにSiCエピタキシャルウェハが用いられるようになっている。
【0003】
SiCエピタキシャルウェハは、SiC基板の表面にSiCエピタキシャル層を積層することで得られる。以下、SiCエピタキシャル層を積層前の基板をSiC基板と称し、SiCエピタキシャル層を積層後の基板をSiCエピタキシャルウェハと称する。SiC基板は、SiCインゴットから切り出される。
【0004】
特許文献1には、結晶成長中の結晶欠陥を避けるために、周辺領域と内側領域との間の平均吸収係数の差を10cm
-1
以下としたSiC基板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2020-511391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、SiC単結晶をレーザーで加工することが行われている。例えば、レーザーでSiC単結晶にクラックを入れることで、SiC単結晶を分割できる。例えば、SiCインゴットからSiC基板を切り出す際、SiC基板からさらに薄い基板を切り出す際、SiC基板をチップ化する際に、レーザー加工が用いられている。レーザー加工は、ワイヤーソーを用いた加工より切削損失が少ないという利点を有するが、切断面の粗さが粗くなる場合や予期せぬ割れが生じる場合がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、レーザー加工時に加工しやすい、SiC基板及びSiCインゴットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、レーザー光に対する吸収係数が局所的に大きく変化することのないSiC基板及びSiCインゴットを作製し、これを用いることで加工成功率が高まることを見出した。本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0009】
(1)第1の態様にかかるSiC基板は、中心及び前記中心から[11-20]方向又は[-1-120]方向に10mmずつ離れた複数の測定点を含む複数の第1測定点のうちの隣接する任意の2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下である。
【0010】
(2)上記態様にかかるSiC基板は、前記複数の第1測定点のそれぞれから[-1100]方向又は[1-100]方向に10mmずつ離れた複数の第2測定点をさらに有し、前記複数の第1測定点及び前記複数の第2測定点のうち隣接する任意の2つの測定点において、波長が1064nmの光に対する吸収係数の差が0.25cm
-1
以下でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
ダイヤモンド合成用プラズマCVD装置
1か月前
グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社
単結晶引上方法
1か月前
グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社
単結晶引上方法
今日
信越半導体株式会社
エピタキシャルウェーハの製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
ポリシリコンロッド及びポリシリコンロッドの製造方法
22日前
株式会社プロテリアル
単結晶製造装置及び単結晶製造方法
2か月前
グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社
単結晶引上装置および単結晶引上方法
1か月前
グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社
シリコン単結晶の製造方法
1か月前
株式会社SUMCO
ヒーター、単結晶の製造装置、単結晶の製造方法
1か月前
TDK株式会社
基板、基板の製造方法、及び窒化アルミニウム基板の製造方法
2か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
(111)面を主面とする単結晶ダイヤモンド膜
27日前
DOWAエレクトロニクス株式会社
GaAsインゴットの製造方法及びGaAsインゴット
2か月前
信越半導体株式会社
エピタキシャル成長用シリコンウェーハ及びエピタキシャルウェーハ
20日前
株式会社ノベルクリスタルテクノロジー
エピタキシャルウエハ及びその製造方法
1か月前
株式会社ノベルクリスタルテクノロジー
結晶膜の製造方法及び結晶膜の製造装置
26日前
住友化学株式会社
窒化物結晶基板および半導体積層物
18日前
株式会社SUMCO
単結晶引上げ装置のルツボ又はヒーターに用いる集塵冷却装置及び集塵冷却方法
13日前
パナソニックホールディングス株式会社
III族窒化物基板
14日前
株式会社SUMCO
熱遮蔽体位置決め治具、熱遮蔽体位置決め方法及びシリコン単結晶の製造方法
28日前
株式会社ノベルクリスタルテクノロジー
単結晶の育成方法、半導体基板の製造方法、及び半導体基板
2か月前
株式会社デンソー
半導体ウェハの製造装置
1か月前
信越半導体株式会社
窒化物半導体層付き単結晶シリコン基板及び窒化物半導体層付き単結晶シリコン基板の製造方法
2か月前
信越半導体株式会社
窒化物半導体エピタキシャルウエーハの製造方法及び窒化物半導体エピタキシャルウエーハ用複合基板
1か月前
住友金属鉱山株式会社
SiC接合基板、SiC複合基板、SiC接合基板の製造方法およびSiC単結晶の成膜方法
2か月前
住友化学株式会社
窒化物結晶基板の製造方法、窒化物結晶基板および半導体積層物
18日前
ビーシーエンシー カンパニー・リミテッド
シリンダ状シリコンインゴット製造方法
2か月前
エピノバテック、アクチボラグ
補強薄膜デバイス
27日前
京セラ株式会社
半導体基板
1か月前
株式会社SUMCO
引上装置の制御方法、制御プログラム、制御装置、単結晶シリコンインゴットの製造方法、及び単結晶シリコンインゴット
1日前
セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
坩堝壁からの原料粉を使用した半導体結晶成長
21日前
セニック・インコーポレイテッド
炭化珪素ウエハ及びその製造方法
2か月前
一般財団法人電力中央研究所
炭化珪素単結晶の製造方法及び炭化珪素単結晶インゴット
1か月前
一般財団法人電力中央研究所
炭化珪素単結晶インゴット、炭化珪素ウェハ及び炭化珪素単結晶の製造方法
1か月前
コリア インスティテュート オブ セラミック エンジニアリング アンド テクノロジー
酸化ガリウム単結晶成長用粉末およびその製造方法
18日前
オークマ株式会社
セルコントローラ
25日前
ニデックプレシジョン株式会社
レンズ駆動装置及び携帯型情報端末
2か月前
続きを見る