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公開番号2025128868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025839
出願日2024-02-22
発明の名称眼鏡レンズ及び眼鏡
出願人東海光学ホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02C 7/10 20060101AFI20250827BHJP(光学)
要約【課題】青色光の透過を抑制して眼の負担を軽減しながら、より良好な視認性が得られる眼鏡レンズ及び眼鏡を提供する。
【解決手段】眼鏡レンズ1は、基材2と、基材2の膜配置面Fに間接的に配置された多層膜4と、を備えている。多層膜4は、1以上の低屈折率層6と、1以上の高屈折率層8と、吸収層10と、を含んでいる。吸収層10は、SnOz(0<z≦2)を含んでいる。吸収層10は、最も大気側の高屈折率層8より基材2の側に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
前記基材の膜配置面に直接的に又は間接的に配置された多層膜と、
を備えており、
前記多層膜は、1以上の低屈折率層と、1以上の高屈折率層と、吸収層と、を含み、
前記吸収層は、
SnO

(0<z≦2)を含んでおり、
最も大気側の前記高屈折率層より前記基材の側に配置されている
ことを特徴とする眼鏡レンズ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記吸収層は、最も大気側の前記高屈折率層に隣接している
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項3】
最も大気側の前記高屈折率層の物理膜厚は、30nm以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項4】
前記吸収層の物理膜厚は、60nm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項5】
400nm以上500nm以下の波長域に係る平均反射率が2%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項6】
視感反射率が2%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項7】
視感透過率が90%以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項8】
ブルーライトカット率が14%以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項9】
ブルーライトカット率が20%以上であり、
前記基材は、青色光吸収材を含有している
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項10】
前記高屈折率層は、ZrO

層である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可視域に係る短波長側の波長域内の波長を有しており青色に視認される光である青色光、即ちブルーライトについて、透過の低減即ちカットを行う眼鏡レンズ、及び眼鏡に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
青色光による眼への負担を青色光の反射ではなく吸収により軽減する眼鏡レンズとして、特許第6873880号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。この眼鏡レンズでは、膜厚1.0~10.0nmのクロム(Cr)層を含む多層膜を備えている。
又、帯電防止物品として、特公平4-63117号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。この帯電防止物品では、二酸化スズ(SnO

)を主成分としてなる層を少なくとも1層有する2層以上の反射防止被膜を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6873880号公報
特公平4-63117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Cr層は、青色光だけでなく、緑色光及び赤色光といった可視域の他の波長域内の光も吸収する。従って、Cr層を有する眼鏡レンズでは、視感透過率が低下し、視認性が低下する。
SnO

を主成分としてなる層は、帯電を防止するために設けられる透光性導電膜として知られている。特公平4-63117号公報の実施例にあるように、SnO

を主成分としてなる層の物理膜厚は、帯電防止効果を得るために、65nmを超えるような厚いものとなる。又、SnO

を主成分としてなる層は、多層膜中において、帯電防止効果を得るために、最も表面側の層である最外層、又は最外層に裏面側で隣接する層である次最外層に配置される。表面側は、大気側とも表現され、対物側とも表現される。又、裏面側は、基材側とも表現され、眼球側とも表現される。
【0005】
本発明の主な目的は、青色光の透過を抑制して眼の負担を軽減しながら、より良好な視認性が得られる眼鏡レンズ、及び当該眼鏡レンズを備えた眼鏡を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、眼鏡レンズを開示する。この眼鏡レンズは、基材を備えていても良い。眼鏡レンズは、基材の膜配置面に直接的に又は間接的に配置された多層膜を備えていても良い。多層膜は、1以上の低屈折率層を備えていても良い。多層膜は、1以上の高屈折率層を備えていても良い。多層膜は、吸収層を備えていても良い。吸収層は、SnO

(0<z≦2)を含んでいても良い。吸収層は、最も大気側の高屈折率層より基材の側に配置されていても良い。
又、本明細書は、眼鏡レンズを開示する。この眼鏡レンズは、基材を備えていても良い。眼鏡レンズは、基材の膜配置面に直接的に又は間接的に配置された多層膜を備えていても良い。多層膜は、1以上の低屈折率層を備えていても良い。多層膜は、1以上の高屈折率層を備えていても良い。多層膜は、吸収層を備えていても良い。吸収層は、SnO

(0<z≦2)を含んでいても良い。吸収層は、多層膜における最も大気側の層である最外層には配置されていなくても良い。吸収層は、最外層に基材の側で隣接する層である次最外層に配置されていなくても良い。
更に、本明細書は、眼鏡レンズを開示する。この眼鏡レンズは、基材を備えていても良い。眼鏡レンズは、基材の膜配置面に直接的に又は間接的に配置された多層膜を備えていても良い。多層膜は、1以上の低屈折率層を備えていても良い。多層膜は、1以上の高屈折率層を備えていても良い。多層膜は、吸収層を備えていても良い。吸収層は、SnO

(0<z≦2)を含んでいても良い。吸収層は、最も大気側の低屈折率層より基材の側に配置されていても良い。吸収層は、最も大気側の高屈折率層より基材の側に配置されていても良い。
又更に、本明細書は、眼鏡を開示する。この眼鏡は、上記眼鏡レンズを備えていても良い。
【発明の効果】
【0007】
本発明の主な効果は、青色光の透過を抑制して眼の負担を軽減しながら、より良好な視認性が得られる眼鏡レンズ、及び当該眼鏡レンズを備えた眼鏡が提供されることである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る眼鏡レンズの模式的な断面図である。
大気側,基材側で反射光の色が異なり得ることを示す眼鏡レンズの模式的な断面図である。
膜構成1,Aの大気側,眼球側に係る、シミュレーションによる分光反射率分布を示すグラフである。
膜構成2,Bの大気側,眼球側に係る、シミュレーションによる分光反射率分布を示すグラフである。
膜構成3,Cの大気側,眼球側に係る、シミュレーションによる分光反射率分布を示すグラフである。
実施例1,比較例1の大気側,眼球側に係る、測定による分光反射率分布を示すグラフである。
実施例2,3の大気側,眼球側に係る、測定による分光反射率分布を示すグラフである。
比較例4の大気側,眼球側に係る、測定による分光反射率分布を示すグラフである。
比較例5,6の大気側,眼球側に係る、測定による分光反射率分布を示すグラフである。
実施例4~6に係る、測定による分光透過率分布を示すグラフである。
比較例7,8に係る、測定による分光透過率分布を示すグラフである。
実施例7及び比較例9に係る、測定による分光透過率分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施の形態の例が、適宜図面に基づいて説明される。
尚、当該形態は、下記の例に限定されない。
【0010】
図1は、本発明に係る眼鏡レンズ1の模式的な断面図である。
本発明に係る眼鏡レンズ1は、基材2と、介装膜3と、多層膜4と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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