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公開番号
2025127217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023812
出願日
2024-02-20
発明の名称
搬送装置、プリンタ、制御方法、及びプログラム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65H
23/18 20060101AFI20250825BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】媒体にかかる張力の調整における手間を低減できる搬送装置、プリンタ、制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】プリンタは送出部、巻取部、搬送部を有する。プリンタは初期動作を行う(S4、S6)。プリンタは搬送部のエンコーダが検出した回転位置に基づき、初期動作における布帛の伸び量を計測する。プリンタは変位センサが検出したローラの変位と圧縮コイルばねの弾性率とに基づき、初期動作における布帛にかかる張力を計測する。プリンタは初期動作において計測された布帛の伸び量と布帛にかかる張力との関係に基づき、布帛を搬送するときの張力の最適値を決定する(S9)。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
媒体を送り出す送出部と、
前記送出部により送り出された前記媒体を巻き取る巻取部と、
前記送出部と前記巻取部との間の搬送経路に設けられ、前記媒体を搬送する搬送部と、
前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体にかかる張力の大きさを検出する張力検出部と、
前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体の搬送量を検出する搬送量検出部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
前記送出部、前記巻取部及び前記搬送部の少なくとも一つを駆動することで、前記媒体を搬送させる初期動作処理と、
前記初期動作処理の実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさと、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量とに基づき、前記張力の最適値を決定する決定処理と
を実行することを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記初期動作処理の実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさと、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量とに基づき、前記媒体のヤング率を推定する推定処理を更に実行し、
前記決定処理において、前記推定処理により推定された前記ヤング率に基づき、前記張力の最適値を決定することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体にかかる前記張力に応じて変位可能な変位部を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記張力が前記決定処理において決定された前記最適値になるよう、前記送出部による前記媒体の送り出し、前記巻取部による前記媒体の巻き取り、及び前記搬送部による前記媒体の搬送の少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記張力検出部は、前記変位部の変位に基づき、前記張力の大きさを検出することを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記推定処理において、以下の式1に基づき前記媒体の前記ヤング率Eを推定することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
E=f×L/(S×ΔL) ・・・(式1)
但し、
fは、前記初期動作処理の実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさであり、
Lは、前記搬送経路における前記送出部から前記搬送部との間の区間、又は前記搬送経路における前記搬送部から前記巻取部との間の区間の一方の長さであり、
Sは、前記媒体を、前記媒体の搬送方向と直交する平面で切断したときの断面積であり、
ΔLは、前記初期動作処理の実行中に、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量により決定される、前記一方の区間における前記媒体の伸び量である。
【請求項7】
前記張力の大きさ及び前記搬送量の組み合わせと、前記張力の前記最適値との関係を記憶するメモリを備え、
前記制御部は、前記決定処理において、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさ及び前記搬送量検出部により検出された前記搬送量の組み合わせと、前記メモリとに基づき、前記張力の前記最適値を決定すること
を特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記決定処理において、前記推定処理により推定された前記ヤング率Eと以下の式2に基づき前記張力の前記最適値Tを決定することを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
T=E×S×ΔK/K ・・・(式2)
但し、
Sは、前記媒体を、前記媒体の搬送方向と直交する平面で切断したときの断面積であり、
Kは、前記搬送経路における前記送出部から前記搬送部との間の区間、又は前記搬送経路における前記搬送部から前記巻取部との間の区間の一方の長さであり、
ΔKは、前記一方の区間を搬送される前記搬送量により決定される前記媒体の伸び量である。
【請求項9】
前記変位部は、前記搬送経路において、前記送出部と前記搬送部との間に位置すること
を特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記初期動作処理において、前記送出部による前記媒体の送り出し及び前記搬送部による前記媒体の搬送の一方を停止した状態で、前記送出部による前記媒体の送り出し及び前記搬送部による前記媒体の搬送の他方を行うことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置、プリンタ、制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷媒体である布に付与する張力の調整を行うことができる荷重調整機構が開示されている。荷重調整機構は、布の搬送経路に設けられ、布に圧接するテンションバーを有する。テンションバーは、印刷装置本体の左右に設けられた支持体に支持される。支持体は昇降自在にテンションバーを支持する。左右の支持体の一方には、テンションバーの重量を減算する方向に作用する錘、及び錘とテンションバーの一端とを互いに昇降方向に連動するように連結する第1の連結部材が設けられる。左右の支持体の他方には、調整部材、及び調整部材とテンションバーの他端とを互いに昇降方向に連動するように連結する第2の連結部材が設けられる。調整部材は、複数の錘と選択的に結合可能である。ユーザが複数の錘から希望するテンション荷重に応じて錘を選択し、選択した錘を調整部材に結合することで、張力の調整が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-190689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
布の種類(繊維の種類、織り方の種類など)によって、最適な張力の大きさは異なる。しかしながら、特許文献1の荷重調整機構では布にかける最適な張力を調整するために、ユーザが適切な錘を選択する必要がある。故に、荷重調整機構では、張力を調整するために手間がかかっていた。
【0005】
本発明の目的は、媒体にかかる張力の調整における手間を低減できる搬送装置、プリンタ、制御方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る搬送装置は、媒体を送り出す送出部と、前記送出部により送り出された前記媒体を巻き取る巻取部と、前記送出部と前記巻取部との間の搬送経路に設けられ、前記媒体を搬送する搬送部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体にかかる張力の大きさを検出する張力検出部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体の搬送量を検出する搬送量検出部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記送出部、前記巻取部及び前記搬送部の少なくとも一つを駆動することで、前記媒体を搬送させる初期動作処理と、前記初期動作処理の実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさと、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量とに基づき、前記張力の最適値を決定する決定処理と
を実行することを特徴とする。
【0007】
第一態様に係る搬送装置は、送出部、巻取部及び搬送部の少なくとも一つを駆動することで、前記媒体を搬送させる初期動作を行い、初期動作において検出された張力及び搬送量に基づき媒体にかかる張力を決定する。このように、搬送装置は初期動作を行うことで媒体にかかる張力を自動的に決定する。よって、搬送装置は媒体に付与する張力の調整において、張力の調整がユーザの手動で行われる場合と比較して、手間を低減できる。
【0008】
本発明の第二態様に係るプリンタは、請求項1に記載の搬送装置と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体に印刷を行う印刷部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第三態様に係る制御方法は、媒体を送り出す送出部と、前記送出部により送り出された前記媒体を巻き取る巻取部と、前記送出部と前記巻取部との間の搬送経路に設けられ、前記媒体を搬送する搬送部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体にかかる張力の大きさを検出する張力検出部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体の搬送量を検出する搬送量検出部とを備える搬送装置の制御方法であって、前記送出部、前記巻取部及び前記搬送部の少なくとも一つを駆動することで、前記媒体を搬送させる初期動作工程と、前記初期動作工程の実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさと、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量とに基づき、前記張力の最適値を決定する決定工程とを実行することを特徴とする。
【0010】
本発明の第四態様に係るプログラムは、媒体を送り出す送出部と、前記送出部により送り出された前記媒体を巻き取る巻取部と、前記送出部と前記巻取部との間の搬送経路に設けられ、前記媒体を搬送する搬送部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体にかかる張力の大きさを検出する張力検出部と、前記送出部と前記巻取部との間で搬送される前記媒体の搬送量を検出する搬送量検出部とを備える搬送装置を制御するコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記送出部、前記巻取部及び前記搬送部の少なくとも一つを駆動することで、前記媒体を搬送させる初期動作ステップと、前記初期動作ステップの実行中に、前記張力検出部により検出された前記張力の大きさと、前記搬送量検出部により検出された前記搬送量とに基づき、前記張力の最適値を決定する決定ステップとを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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