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公開番号2025125934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024022221
出願日2024-02-16
発明の名称板材の回り止め構造
出願人テンパール工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02B 1/40 20060101AFI20250821BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】複数の板材を1箇所の締結箇所で仮固定する場合であっても、板材同士が相対的に回動しないようにして取付時の作業性を向上させる。
【解決手段】第1の板材35は、第2の板材34の一部に対して板厚方向に重ね合わされている。第1の板材35と第2の板材34の互いに重ね合わされた部分の1箇所が1つの締結部材41により締結されている。第2の板材34には、第1の板材35が重なる側に突出し、第1の板材35の縁部に当接する突出部34c1、34c2、34c3、34c4が形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
共通の取付体に取り付けられる第1の板材及び第2の板材の相対的な回動を抑制する板材の回り止め構造であって、
前記第1の板材が前記第2の板材の一部に対して板厚方向に重ね合わされ、
前記第1の板材と前記第2の板材の互いに重ね合わされた部分の1箇所が1つの締結部材により締結され、
前記第2の板材には、前記第1の板材が重なる側に突出し、前記第1の板材の縁部に当接する突出部が形成されている、板材の回り止め構造。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の板材の回り止め構造において、
前記締結部材は、上下方向に延びる前記第1の板材と上下方向に延びる前記第2の板材との上下方向中間部同士を締結し、
前記突出部は、前記第1の板材の縁部における前記締結部材よりも上方の部分に当接する上側突出部と、前記第1の板材の縁部における前記締結部材よりも下方の部分に当接する下側突出部とを含んでいる、板材の回り止め構造。
【請求項3】
請求項1に記載の板材の回り止め構造において、
前記締結部材は、ネジで構成されており、
前記第1の板材と前記第2の板材の一方には、前記ネジの軸部が挿通される挿通孔が形成され、他方には、前記ネジの軸部が螺合するネジ孔が形成されている、板材の回り止め構造。
【請求項4】
請求項2に記載の板材の回り止め構造において、
前記第1の板材における前記第2の板材に重なった側と反対側には、前記取付体に締結される第1締結部が設けられ、
前記第2の板材における前記第1の板材に重なった側と反対側には、前記取付体に締結される第2締結部が設けられている、板材の回り止め構造。
【請求項5】
請求項1に記載の板材の回り止め構造において、
前記突出部は、前記第2の板材にプレス成形されている、板材の回り止め構造。
【請求項6】
請求項1に記載の板材の回り止め構造において、
前記第1の板材及び前記第2の板材には、互いに電気配線によって接続される機器がそれぞれ取り付けられている、板材の回り止め構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、板材の回り止め構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば住宅用分電盤は、住宅の壁に取り付けられる筐体の内部に内器部が設けられている(非特許文献1参照)。内器部は、主幹ブレーカ、分岐ブレーカ、太陽光ブレーカ、端子台等(以下、ブレーカ類という)を有しており、ブレーカ類は、板金製の取付板に取り付けられている。そして、この取付板が筐体に対してネジ止めされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
テンパール工業株式会社、「テンパール総合カタログ 2023-2024」、E-8ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、主幹ブレーカ、分岐ブレーカ、太陽光ブレーカ、端子台は、筐体の左右方向に並ぶように配置された状態で取付板に取り付けられているのが一般的である。ここで、住宅によっては例えば太陽光ブレーカを設置しない場合があり、そのような場合には太陽光ブレーカを取り付ける必要がないので、太陽光ブレーカが取り付けられないような形状の取付板とされる。その取付板には、どの住宅にも設置が必要な主幹ブレーカや分岐ブレーカのみが取り付けられることになり、比較的小型の取付板が採用される。
【0005】
部品の共通化を図るため、主幹ブレーカや分岐ブレーカのみが取り付けられる小型の取付板を採用しながら、太陽光ブレーカを追加で設置しようとすると、太陽光ブレーカを取り付けるための取付板が別途必要になる。つまり、主幹ブレーカや分岐ブレーカのみが取り付けられる第1の取付板と、太陽光ブレーカが取り付けられる第2の取付板との2つの取付板を筐体にネジ止めすることがある。
【0006】
ところが、第1の取付板と第2の取付板とが別部材で構成されているので、筐体へのネジ止め作業が煩雑になるおそれがある。すなわち、第1の取付板に取り付けられる主幹ブレーカや分岐ブレーカと、第2の取付板に取り付けられる太陽光ブレーカとは結線された状態で筐体に収容されるので、第1の取付板及び第2の取付板を筐体にネジ止めする前に第1の取付板と第2の取付板とを一体化しておく必要がある。第1の取付板及び第2の取付板が筐体にネジ止めされるまでの間に、第1の取付板と第2の取付板との相対的な位置関係が変化してしまうと、筐体へ締結する際にネジ穴が合わなくなるため、第1の取付板と第2の取付板との相対的な位置関係が変化しないような仮固定構造が必要になる。
【0007】
そのような仮固定構造として、第1の取付板と第2の取付板との複数箇所をネジで締結する構造が考えられる。複数箇所を締結しておけば、筐体へのネジ止め前に一方の取付板が他方の取付板に対して回動することはなく、筐体へ締結する際にネジ穴が合わなくなるといった不都合の発生を回避できる。しかし、第1の取付板と第2の取付板との複数箇所をネジで締結するためには、複数本のネジが必要になり、部品点数及び作業工数が増加する。
【0008】
部品点数及び作業工数の増加を回避するためにネジを1本にしてしまうと、1本のネジを中心にして一方の板材が他方の板材に対して回動し易く、その結果、筐体へ締結する際のネジ穴が合わなくなる。特に、筐体は高い所に設置される場合が多いので、第1の取付板及び第2の取付板を持ち上げた際に一方が他方に対して回動してしまうと、その後の位置合わせが困難で作業性が非常に悪い。
【0009】
また、住宅用分電盤以外でも、第1の取付板と第2の取付板とを一体化して何らかの部材に取り付ける際には同様な問題が発生する。
【0010】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、複数の板材を1箇所の締結箇所で仮固定する場合であっても、板材同士が相対的に回動しないようにして取付時の作業性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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