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公開番号2025119907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024015022
出願日2024-02-02
発明の名称電界効果トランジスタとその製造方法
出願人株式会社デンソー,トヨタ自動車株式会社,株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H10D 30/01 20250101AFI20250807BHJP()
要約【課題】 ゲート絶縁膜とSiC基板との界面におけるSiCの酸化を抑制するとともに、リーク電流を抑制する。
【解決手段】 電界効果トランジスタの製造方法であって、SiC基板の表面に堆積法によって第1ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1ゲート絶縁膜の表面に堆積法によってシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜の表面に堆積法によって第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2ゲート絶縁膜の形成後に窒素酸化物ガス中で前記SiC基板をアニールする工程、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電界効果トランジスタの製造方法であって、
SiC基板(12)の表面に、堆積法によって第1ゲート絶縁膜(31)を形成する工程と、
前記第1ゲート絶縁膜の表面に、堆積法によってシリコン膜(34)を形成する工程と、
前記シリコン膜の表面に、堆積法によって第2ゲート絶縁膜(32)を形成する工程と、
前記第2ゲート絶縁膜の形成後に、窒素酸化物ガス中で前記SiC基板をアニールする工程、
を有する製造方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第1ゲート絶縁膜が、酸化シリコンまたは窒化シリコンにより構成されており、
前記第2ゲート絶縁膜が、酸化シリコンまたは窒化シリコンにより構成されている、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記SiC基板が、n型のソース領域(24)と、p型のボディ領域(20)と、n型のドレイン領域(22)を有し、
前記第1ゲート絶縁膜、前記シリコン膜及び前記第2ゲート絶縁膜が、前記ソース領域、前記ボディ領域及び前記ドレイン領域を覆うように形成される、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
電界効果トランジスタであって、
SiC基板と、
前記SiC基板の表面を覆う第1ゲート絶縁膜と、
前記第1ゲート絶縁膜の表面を覆うシリコン膜と、
前記シリコン膜の表面を覆う第2ゲート絶縁膜と、
前記第2ゲート絶縁膜の表面を覆うゲート電極、
を有する電界効果トランジスタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、電界効果トランジスタとその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
ゲート絶縁膜が設けられたSiC基板(すなわち、炭化ケイ素基板)を窒素酸化物ガス(例えば、NO、N

Oなど)中でアニールする技術が知られている。このようにアニールを行うと、SiC基板とゲート絶縁膜の界面においてSiC基板が窒化する。これにより、SiC基板とゲート絶縁膜の界面における欠陥密度を低下させることができる。しかしながら、この技術では、SiC基板とゲート絶縁膜の界面において窒化だけでなく酸化も進行する。SiC基板の酸化によって欠陥が発生するので、この技術では欠陥密度の低減に限界がある。
【0003】
特許文献1には、SiC基板の表面に薄いシリコン膜を形成し、シリコン膜上にゲート絶縁膜を形成する技術が開示されている。この技術では、シリコン膜を酸化させることで、SiC基板とゲート絶縁膜の界面におけるSiC基板の酸化を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-192397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
SiC基板の表面に薄いシリコン膜が存在する状態で窒素酸化物ガス中でのアニールを実施することで、シリコン膜を酸化させ、SiC基板の酸化を抑制できる。すなわち、この方法によれば、SiC基板の酸化を抑制しながらSiC基板を窒化することができる。しかしながら、この方法では、シリコン膜が十分に酸化せずに残存する場合がある。すなわち、ゲート絶縁膜とSiC基板との界面にシリコン膜が残存する場合がある。このようにシリコン膜が残存すると、シリコン膜を介してリーク電流が発生する。本明細書では、ゲート絶縁膜とSiC基板との界面におけるSiC基板の酸化を抑制するとともに、リーク電流を抑制する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する電界効果トランジスタの製造方法は、SiC基板の表面に堆積法によって第1ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1ゲート絶縁膜の表面に堆積法によってシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜の表面に堆積法によって第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2ゲート絶縁膜の形成後に窒素酸化物ガス中で前記SiC基板をアニールする工程、を有する。
【0007】
なお、堆積法は、CVD(chemical vapor deposition)、LPE(liquid phase epitaxy)、ALD(atomic layer deposition)、MBE(molecular beam epitaxy)等のいずれであってもよい。また、第1ゲート絶縁膜、シリコン膜、及び、第2ゲート絶縁膜がそれぞれ異なる堆積法によって形成されてもよい。
【0008】
この製造方法では、第1ゲート絶縁膜と第2ゲート絶縁膜の間にシリコン膜を形成する。窒素酸化物ガス中でSiC基板をアニールする際には、シリコン膜が窒素酸化物ガスによって酸化されることで、SiC基板の酸化が抑制される。したがって、この製造方法によれば、SiC基板とゲート絶縁膜の界面における欠陥密度を効果的に低下させることができる。また、アニールにおいてシリコン膜の一部が酸化せずに残存した場合であっても、シリコン膜とSiC基板の間に第1ゲート絶縁膜が存在するので、シリコン膜がSiC基板から絶縁されている。したがって、シリコン膜を介したリーク電流を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法の説明図。
実施例1の製造方法で製造された電界効果トランジスタの断面図。
シリコン膜34が残存した場合の電界効果トランジスタの断面図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法の説明図。
実施例2の製造方法で製造された電界効果トランジスタの断面図。
シリコン膜34が残存した場合の電界効果トランジスタの断面図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法の説明図。
実施例3の製造方法で製造された電界効果トランジスタの断面図。
シリコン膜34が残存した場合の電界効果トランジスタの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書が開示する一例の製造方法では、前記第1ゲート絶縁膜が、酸化シリコンまたは窒化シリコンにより構成されていてもよい。前記第2ゲート絶縁膜が、酸化シリコンまたは窒化シリコンにより構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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