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公開番号2025118662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2025067234,2024012488
出願日2025-04-16,2024-01-31
発明の名称養殖装置
出願人株式会社荏原製作所
代理人弁理士法人インターブレイン
主分類A01K 61/59 20170101AFI20250805BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】水槽内の不要物体を効率的に収集および除去可能な技術を提供する。
【解決手段】養殖装置は、水生生物を飼育するための水槽と、水槽に飼育水を供給する給水部と、水槽に形成される排水口から、水槽内の飼育水を排出する排水部と、水生生物が忌避する媒体および水生生物を誘引する媒体の双方または一方を水中において作用させることにより、水槽において設定される所定の排除領域への水生生物の侵入を抑制する排除部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水生生物を飼育するための水槽と、
前記水槽に飼育水を供給する給水部と、
前記水槽に形成される排水口から、前記水槽内の飼育水を排出する排水部と、
前記水生生物が忌避する媒体および前記水生生物を誘引する媒体の双方または一方を水中において作用させることにより、前記水槽において設定される所定の排除領域への前記水生生物の侵入を抑制する排除部と、を備える養殖装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記水槽に発生する水流により、前記水槽内には流速が比較的高速となる領域と流速が比較的低速となる領域が形成され、
前記排除領域は、流速が比較的低速となる領域に設定される、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項3】
前記水槽に発生する水流により、前記水槽内に発生する不要物体が滞留する領域が形成され、
前記排除領域は、前記不要物体が滞留する領域に設定される、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項4】
前記排除領域は、前記排水口に設定される、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項5】
前記水生生物の餌を前記水槽に投入する給餌部、を更に備え、
前記餌の比重は、前記水槽内の飼育水の比重以上であって、
前記水槽の底部には、前記投入された餌の流転を妨害する溝および突起の双方または一方が形成される請求項1に記載の養殖装置。
【請求項6】
前記水生生物の餌は、塊として形成された固形餌であって、
前記溝は前記固形餌の長さよりも浅い溝であって、前記突起は前記固形餌の長さよりも低い高さの突起である、請求項5に記載の養殖装置。
【請求項7】
前記水生生物の餌を前記水槽に投入する給餌部、を更に備え、
前記水槽は、長手方向に延伸する仕切板を中央に有する楕円型水槽であって、
前記給餌部は、前記水槽内に発生する不要物体が滞留する第1滞留領域より下流側、前記不要物体が滞留する第2滞留領域よりも上流側であって、かつ、前記第2滞留領域よりも前記第1滞留領域に近い地点に前記水生生物の餌を投入する、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項8】
前記排除部は、前記水生生物が忌避する媒体として、前記排除領域に電界を発生させる、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項9】
前記排水口として、第1の排水口および第2の排水口が形成され、
前記排水部は、ポンプにより、前記第1の排水口および前記第2の排水口の双方から前記水槽内の飼育水を排出させ、
前記第2の排水口は、前記排除領域に形成される、請求項1に記載の養殖装置。
【請求項10】
前記第2の排水口を撮像するカメラと、
前記カメラによる撮像画像から、前記第2の排水口における不要物体の滞留量を判定する滞留判定部と、を更に備え、
前記第2の排水口または前記排水部は開閉可能に構成され、
前記排水部は、前記不要物体の滞留量について所定の排出条件が成立するとき、前記第2の排水口から前記不要物体を排出させる、請求項9に記載の養殖装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水槽内の不要物体を収集し、除去するための技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
水産資源の世界的な需要増加に伴い、水生生物の安定供給を実現する養殖技術の開発が進められている。地球温暖化の影響や海洋汚染が問題化している近年、これらの影響が少ない陸上養殖が注目されている。陸上養殖は、海面養殖のような場所の制限が少ない、屋内施設を利用することで天候や天災の影響を受けることも少ない、養殖が環境にもたらす負荷を低減できるなどの利点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6362056号公報
特許第6741303号公報
特開2006-129862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
陸上養殖において飼育される水生生物の一つとしてエビ等の甲殻類が挙げられる。エビの飼育用水槽内では脱皮殻のほか、糞、残餌、および死骸等の不要物体(以下、「ゴミ」ともよぶ)が発生する。エビの陸上養殖においては、飼育用水槽の水(以下、「飼育水」とよぶ)を浄化しながら循環させ、水質を清浄に保つ。飼育水とともにエビが排出されないよう、通常、排水口にはエビが通過できない目幅のストレーナを設ける。
【0005】
ゴミの中でも、エビの死骸および脱皮殻はエビと同等の大きさとなる。特に脱皮殻は、エビの成長に伴う頻繁な脱皮により大量に発生する。これらの不要物体はストレーナを通過しにくいため、目詰まりが起こりやすい。しかし、ストレーナを取り除けば、エビは水槽外に排出されてしまう。したがって、エビの陸上養殖の現場ではストレーナの清掃が頻繁に行われる。このように現状では、エビをはじめとする水生生物を飼育する水槽のゴミの除去に相当な労力を要する。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、水槽内の不要物体を効率的に収集し、除去するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様における養殖装置は、水生生物を飼育するための水槽と、水槽に飼育水を供給する給水部と、水槽に形成される排水口から、水槽内の飼育水を排出する排水部と、水生生物が忌避する媒体および水生生物を誘引する媒体の双方または一方を水中において作用させることにより、水槽において設定される所定の排除領域への水生生物の侵入を抑制する排除部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水槽内の不要物体を効率的に収集および除去可能な技術を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態における養殖装置の概要図である。
第1実施形態における水槽とその周辺の構造を示す斜視図である。
第1実施形態における水槽の平面図(その1)である。
第1実施形態における水槽の平面図(その2)である。
第1実施形態における水槽の平面図(その3)である。
第2実施形態における養殖装置の概要図である。
第2実施形態における水槽の底部構造を示す側面図である。
第3実施形態における養殖装置の概要図である。
排出制御装置の機能ブロック図である。
水中構造物が設けられた水槽の底部構造を示す側面図である。
図11(a)は、底部に排水口を設けた水槽の模式図である。図11(b)は、側壁に排水口を設けた水槽の模式図である。図11(c)は、排水口が横向きのL字排水管を設けた水槽の模式図である。図11(d)は、排水口が下向きのL字排水管を設けた水槽の模式図である。
図12(a)は、二重管構造を有する排水口を設けた水槽の模式図である。図12(b)は、底部中央部に落窪および排水口を設けた水槽の模式図である。図12(c)は、すり鉢状の底部の最も窪んだ箇所に排水口を設けた水槽の模式図である。図12(d)は、底部周縁部に傾斜および排水口を設けた水槽の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。はじめに第1実施形態として、円形水槽におけるゴミの収集および除去の概要について説明する。つぎに第2実施形態として、レースウェイタイプの水槽におけるゴミの収集および除去の概要について説明する。さらに第3実施形態として、直方体状の水槽におけるゴミの収集および除去の概要について説明する。以下の説明において、第1~第3実施形態を総称して「本実施形態」とよぶものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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