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公開番号2025117591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012373
出願日2024-01-31
発明の名称ドライバー、電気光学装置及び電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G09G 3/36 20060101AFI20250805BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】容量駆動においてデータ線切り替え時の電荷誤差によるデータ電圧誤差を補正できるドライバー等を提供すること。
【解決手段】ドライバー100は、キャパシター駆動回路20とキャパシター回路10と制御回路40とを含む。制御回路40は、第1期間から第2期間に切り替わるとき、補正データを第1階調データに基づいて求める。第1期間は、信号供給線と第1データ線の間の第1スイッチがオンであり、第1階調データが用いられる期間である。第2期間は、信号供給線と第2データ線の間の第2スイッチがオンであり、第2階調データが用いられる期間である。補正データは、第1データ線から第2データ線に切り替わったことにより生じる、第2階調データに対応する目標電圧に対する電圧誤差を補正する。制御回路40は、第1期間における容量駆動データと補正データに基づいて第2期間における容量駆動データを出力する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
信号供給線、複数のデータ線、及び前記信号供給線と前記複数のデータ線との間に設けられる複数のスイッチを含む電気光学パネルを駆動するドライバーであって、
容量駆動データに対応する第1~第nキャパシター駆動電圧(nは2以上の自然数)を第1~第nキャパシター駆動用ノードに出力するキャパシター駆動回路と、
前記第1~第nキャパシター駆動用ノードと出力端子との間に設けられる第1~第nキャパシターを有するキャパシター回路と、
前記信号供給線と第1データ線の間の第1スイッチがオンであり、第1階調データが用いられる第1期間から、前記信号供給線と第2データ線の間の第2スイッチがオンであり、第2階調データが用いられる第2期間に切り替わるとき、前記第1データ線から前記第2データ線に切り替わったことにより生じる、前記第2階調データに対応する目標電圧に対する電圧誤差を補正する補正データを、前記第1階調データに基づいて求め、前記第1期間における前記容量駆動データと前記補正データに基づいて前記第2期間における前記容量駆動データを出力する制御回路と、
を含むことを特徴とするドライバー。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたドライバーにおいて、
前記制御回路は、
前記信号供給線に接続される前記キャパシター回路の容量及び1本のデータ線の容量を含む前記信号供給線の容量と、前記1本のデータ線の容量との比に基づいて、前記補正データを求めることを特徴とするドライバー。
【請求項3】
請求項2に記載されたドライバーにおいて、
前記出力端子に接続される可変容量回路を含み、
前記キャパシター回路の容量をCDとし、前記可変容量回路の容量をCAとし、前記信号供給線の容量をCPとし、前記1本のデータ線の容量をCLとし、プリチャージ電圧に対応した階調データをDPRとし、前記第1階調データをGD1とし、前記補正データをDC2としたとき、
前記制御回路は、
DC2={CL/(CD+CA+CP+CL)}×(DPR-GD1)
により前記補正データを求めることを特徴とするドライバー。
【請求項4】
請求項1に記載されたドライバーにおいて、
前記制御回路は、
前記第1期間における前記容量駆動データと、前記第1階調データと前記第2階調データの差分と、前記補正データとを用いて、前記第2期間における前記容量駆動データを求めることを特徴とするドライバー。
【請求項5】
請求項1に記載されたドライバーにおいて、
前記第1期間及び前記第2期間より前のプリチャージ期間において、前記複数のスイッチがオンであり、前記信号供給線及び前記複数のデータ線にプリチャージ電圧が供給されることを特徴とするドライバー。
【請求項6】
請求項5に記載されたドライバーにおいて、
前記制御回路は、
前記プリチャージ期間において、前記プリチャージ電圧に応じた前記容量駆動データを出力することを特徴とするドライバー。
【請求項7】
請求項5に記載されたドライバーにおいて、
正極駆動期間における前記プリチャージ電圧と、負極駆動期間における前記プリチャージ電圧とが異なるとき、
前記制御回路は、
前記正極駆動期間における前記プリチャージ期間と、前記負極駆動期間における前記プリチャージ期間とで、異なる前記容量駆動データを出力することを特徴とするドライバー。
【請求項8】
請求項1に記載されたドライバーにおいて、
前記容量駆動データのビット数は、前記第1階調データ及び前記第2階調データのビット数より大きいことを特徴とするドライバー。
【請求項9】
請求項1に記載されたドライバーにおいて、
前記出力端子に接続される可変容量回路を含み、
前記制御回路は、
電気光学パネルの画素の駆動期間において前記可変容量回路を第1容量値に設定し、前記電気光学パネルのプリチャージ期間において前記可変容量回路を前記第1容量値より小さい第2容量値に設定することを特徴とするドライバー。
【請求項10】
請求項9に記載されたドライバーにおいて、
前記可変容量回路の容量値をCAとし、電気光学パネル側容量の容量値をCLCDとしたとき、
前記制御回路は、
前記プリチャージ期間におけるCA+CLCDを、前記画素の駆動期間におけるCA+CLCDに近づけるように、前記第1容量値及び前記第2容量値を設定することを特徴とするドライバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバー、電気光学装置及び電子機器等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気光学パネルを容量駆動するドライバーが開示されている。特許文献1のドライバーは、データ電圧出力端子に接続されるキャパシター回路と、キャパシター回路を駆動するキャパシター駆動回路と、データ電圧出力端子に接続される可変容量回路とを含む。可変容量回路の容量と電気光学パネル側容量を加算した容量と、キャパシター回路の容量とが、所与の容量比関係になるように、可変容量回路の容量が設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-80805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライバーは、表示品質を向上させるために、画素にデータ電圧を書き込む前にプリチャージ電圧をデータ線に印加する。また、ドライバーの1つの出力が複数のデータ線を時分割に駆動する方式として、デマルチプレクス駆動又は相展開駆動等が知られている。このような駆動方式において、ドライバーの1つの出力は、プリチャージのとき複数のデータ線に接続され、画素書き込みのとき1本のデータ線が接続される。
【0005】
特許文献1のような容量駆動では電荷再分配によりデータ電圧を画素に供給しており、電荷が保存する場合においては適切なデータ電圧が画素に書き込まれる。電荷の保存は、ドライバーの出力に対して容量駆動以外から電荷の供給又は排出が無いときに成り立つと考えられる。しかしながら、デマルチプレクス駆動等においてはドライバーの出力に複数のデータ線が順次に接続され、各データ線はプリチャージ電圧を保持している。このため、電荷が完全には保存せず、その電荷誤差によって、画素に書き込まれるデータ電圧と目標電圧との間に誤差が生じるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、信号供給線、複数のデータ線、及び前記信号供給線と前記複数のデータ線との間に設けられる複数のスイッチを含む電気光学パネルを駆動するドライバーであって、容量駆動データに対応する第1~第nキャパシター駆動電圧(nは2以上の自然数)を第1~第nキャパシター駆動用ノードに出力するキャパシター駆動回路と、前記第1~第nキャパシター駆動用ノードと出力端子との間に設けられる第1~第nキャパシターを有するキャパシター回路と、前記信号供給線と第1データ線の間の第1スイッチがオンであり、第1階調データが用いられる第1期間から、前記信号供給線と第2データ線の間の第2スイッチがオンであり、第2階調データが用いられる第2期間に切り替わるとき、前記第1データ線から前記第2データ線に切り替わったことにより生じる、前記第2階調データに対応する目標電圧に対する電圧誤差を補正する補正データを、前記第1階調データに基づいて求め、前記第1期間における前記容量駆動データと前記補正データに基づいて前記第2期間における前記容量駆動データを出力する制御回路と、を含むドライバーに関係する。
【0007】
また、本開示の他の態様は、上記のドライバーと、前記電気光学パネルと、を含む電気光学装置に関係する。
【0008】
また、本開示の更に他の態様は、上記のドライバーを含む電子機器に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
電気光学装置の構成例。
画素の構成例。
ドライバーの詳細構成例。
キャパシター回路、キャパシター駆動回路、及び可変容量回路の詳細構成例。
容量駆動に関わる容量を説明する図。
駆動回路の構成例、及び駆動回路と容量の接続関係を示す図。
容量駆動を用いたデマルチプレクス駆動において生じる電圧誤差を説明する図。
容量駆動を用いたデマルチプレクス駆動において生じる電圧誤差を説明する図。
本実施形態における容量駆動の手法を説明する図。
本実施形態における容量駆動の手法を説明する図。
動作ステートに応じたデータ電圧振幅の誤差を補正する手法を説明する図。
可変容量回路の容量値を動作ステートに依らず変えないときの、容量駆動振幅の具体例。
可変容量回路の容量値を動作ステートに応じて変えたときの、容量駆動振幅の具体例。
電子機器の構成例。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)

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