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公開番号
2025116463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010900
出願日
2024-01-29
発明の名称
灰押出装置
出願人
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社
代理人
弁理士法人真田特許事務所
主分類
F23J
1/02 20060101AFI20250801BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】単純な構造で焼却灰の含水率を低下させ且つ焼却灰の排出性を向上するとともに製造費用やメンテナンス費用を低減する灰押出装置を提供する。
【解決手段】灰押出装置1は、焼却灰が導入される導入口2及び貯留水で冷却された焼却灰を排出する排出口3を有するとともに、導入口2の下方から排出口3へ向かって上り傾斜をなす第一底板8Aを備えた冷却槽4と、導入口2に対し排出口3と逆側に配置された駆動室4aに設置され、スクレーパ5を排出口3に向けて往復動作させる駆動装置6と、
冷却槽4の外側に配置され、排出口3に接続された互いに対向する2つの側壁7aを少なくとも備えたシュート7と、当該2つの側壁7aの間に支持される第二底板16とを有する。第二底板16は、冷却槽4の外側且つ上記上り傾斜に沿った延長線上に、第一底板8Aから連続的に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
焼却灰が導入される導入口及び貯留水で冷却された前記焼却灰を排出する矩形状の排出口を備えるとともに、前記導入口の下方から前記排出口へ向かって上り傾斜をなす第一底板を備えた冷却槽と、
前記導入口に対し前記排出口と逆側に配置された駆動室に設置され、スクレーパを前記排出口に向けて往復動作させる駆動装置と、
前記冷却槽の外側に配置され、前記排出口に接続された互いに対向する2つの側壁を少なくとも備えたシュートと、
前記2つの側壁の間に支持される第二底板と
を有し、
前記第二底板は、前記冷却槽の外側且つ前記上り傾斜に沿った延長線上に、前記第一底板から連続的に配置される灰押出装置。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記2つの側壁には、それぞれ、第一レールが前記延長線上に固定され、または、前記第一レールよりも短い複数の第二レールが前記延長線上に断続的に固定され、または、複数の金具が前記延長線上に断続的に固定され、
前記第二底板は、前記固定された前記第一レール、または、前記固定された前記第二レール、または、前記固定された前記金具のいずれかに載置されることで前記2つの側壁の間に支持される請求項1に記載の灰押出装置。
【請求項3】
前記第二底板の形状は、矩形状であり、
前記第一レール、前記第二レール、または前記金具に載置し固定される前記第二底板の枚数が選択されることで、前記第一底板及び前記第二底板により形成される水切領域の長さを調整可能にする請求項2に記載の灰押出装置。
【請求項4】
前記第一レール、前記第二レール、または前記金具は、断面が略L字型であるとともに、前記側壁に沿う立面と前記立面に対して略垂直をなす載置面とを有し、前記載置面に前記第二底板を載置して固定する請求項3に記載の灰押出装置。
【請求項5】
前記排出口よりも下方に配置された搬送装置をさらに有し、
前記シュートは、前記排出口から前記搬送装置まで前記焼却灰を導く密閉筒状の形状である請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の灰押出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却灰を冷却して排出する灰押出装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ごみ等の被焼却物を焼却するプラントとして焼却炉プラントが知られている。このプラント内の焼却炉(例えば、ストーカ炉)では、被焼却物を燃焼することで生成された灰(焼却灰)が灰シュートから導入口を介して灰押出装置へ落とされ、灰押出装置の冷却槽内の貯留水で冷却された後に灰押出装置の排出口から搬送装置へ排出される。灰押出装置には、貯留水で冷却された焼却灰を排出口へ押し出すスクレーパ(「プッシャー」とも呼ばれる)が設けられる。スクレーパは、駆動装置により、排出口側に向かう前進方向と、これとは逆の後進方向とに往復動作して貯留水内の焼却灰を排出口へ押し出す。焼却灰が押し出されて排出される際、焼却灰は水分を含んだ状態で排出される。
【0003】
ところで、焼却される廃棄物の種類によって焼却灰の性状は異なる。例えば、硬さがありスクレーパで押し出して排出しやすい焼却灰もあれば、軟らかいためスクレーパで押し出して排出しにくい焼却灰もある。
そこで、スクレーパで押し出しやすい硬さに焼却灰を加圧(圧密)して含水率を低下させる灰加圧装置が開発された(特許文献1)。この灰加圧装置には、焼却灰の押出方向と直交する方向の水平ピンを介して揺動自在に支持された抵抗板が設けられおり、抵抗板により焼却灰を加圧するようになっている。当該抵抗板を付勢する手段としては、抵抗板自身の自重を利用するほか、ばねやシリンダ装置を付設してもよいとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-55341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の灰加圧装置のように、抵抗板を揺動自在に支持して焼却灰を加圧する構造では、その設置費用が高価であるのみならず、メンテナンス費用が増加するおそれがある。すなわち、このように複雑な構造の灰加圧装置を採用した灰押出装置には、諸費用の増加が避けられないという課題がある。
本発明は、当該課題に鑑みてなされたもので、単純な構造で焼却灰の含水率を低下させ且つ焼却灰の排出性を向上するとともに製造費用やメンテナンス費用を低減することができる、すなわち費用対効果を高めることが可能な灰押出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の灰押出装置は、焼却灰が導入される導入口及び貯留水で冷却された前記焼却灰を排出する矩形状の排出口を備えるとともに、前記導入口の下方から前記排出口へ向かって上り傾斜をなす第一底板を備えた冷却槽と、前記導入口に対し前記排出口と逆側に配置された駆動室に設置され、スクレーパを前記排出口に向けて往復動作させる駆動装置と、前記冷却槽の外側に配置され、前記排出口に接続された互いに対向する2つの側壁を少なくとも備えたシュートと、前記2つの側壁の間に支持される第二底板とを有する。
そして、前記第二底板は、前記冷却槽の外側且つ前記上り傾斜に沿った延長線上に、前記第一底板から連続的に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の灰押出装置によれば、第二底板は、冷却槽内部において上り傾斜で排出口へ向かう第一底板の当該上り傾斜に沿った延長線上に連続的に配置され、冷却槽の外側に配置されるシュートが備える少なくとも2つの側壁によって支持される。すなわち、第一底板の傾斜に沿って第二底板を冷却槽の外側に連続的に配置するので、第一底板をあたかも冷却槽の外側へ延長したような構成となる。
当該延長させた分、すなわち第二底板を設置した分だけ、焼却灰の自重で加圧して含水率を低下させるための水切領域が増加する。その結果、スクレーパ近傍の焼却灰の硬さが増し、スクレーパで押し出しやすくなる。
また、第二底板は、シュートの両側壁の間に支持され、第一底板から連続的に配置されるという単純な構造であるため安価であり、設置費用やメンテナンス費用の増加を抑制することができる。
よって、単純な構造で焼却灰の含水率を低下させ且つ焼却灰の排出性を向上するとともに製造費用やメンテナンス費用を低減することができる灰押出装置、すなわち費用対効果を高めることが可能な灰押出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る灰押出装置の断面図である。
図1の灰押出装置のA-A線矢視断面図である。
図2の灰押出装置のB-B線矢視断面図である。
灰押出装置に用いる第一レールの斜視図である。
変形例1の灰押出装置における第二レールの断面図である。
変形例2の灰押出装置における金具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図を用いて、本発明の実施形態である灰押出装置を説明する。図1においては、説明の簡便のため、適宜、X軸、Y軸、Z軸による直交座標系を用いて説明する。
実施形態はあくまでも例示に過ぎず、明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明に必須の構成を除き、実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択したり、種々変形したりして実施することができる。
【0010】
図1乃至図4を用いて、実施形態の灰押出装置1について説明する。
灰押出装置1は、焼却灰が導入される導入口2及び冷却された焼却灰を排出する矩形状の排出口3を備えるとともに、導入口2の下方から排出口3へ向かって上り傾斜をなす底板8A(第一底板)を備えた冷却槽4と、導入口2に対し排出口3と逆側に配置された駆動室4aに設置され、スクレーパ5を排出口3へ向けて往復動作させる駆動装置6と、冷却槽4の外側に配置され、排出口3に接続された互いに対向する2つの側壁7aを少なくとも備えたシュート7と、当該2つの側壁の間に支持される第二底板16とを少なくとも有する。
そして、第二底板16は、冷却槽4の外側であって、冷却槽4内で上り傾斜に配置された第一底板8Aの当該傾斜に沿った延長線上に、第一底板8Aから連続的に配置される。従来、水切領域は冷却槽内のみに形成されるが、本実施形態の灰押出装置1では、第二底板16がこのように設置されることで、冷却槽4の外側にまで水切領域8dを拡大することができる。
以下、灰押出装置1を構成する冷却槽4、駆動装置6、スクレーパ5、シュート7の順に説明し、その後、第二底板16について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)
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