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公開番号2025111327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005696
出願日2024-01-17
発明の名称ケーブル、電源ケーブル
出願人ティグロン株式会社
代理人個人
主分類H01B 7/00 20060101AFI20250723BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】新たなエネルギー安定化構造を有し、外部ノイズの影響を抑え安定したエネルギーや信号を供給することのできるケーブル、電源ケーブルを提供する。
【解決手段】本発明のケーブルは、各々絶縁体で被覆された複数の導体と、前記複数の導体を束ねるシースと、各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、前記シースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、前記複数の導体の中の少なくとも1本をシールド中心線として用い、第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を二次側のアース線に結線する接続端とし、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を一次側のアース線に結線する接続端としている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
各々絶縁体で被覆された複数の導体と、
前記複数の導体を束ねるシースと、
各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、前記シースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、
前記複数の導体の中の少なくとも1本をシールド中心線として用い、
第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を二次側のアース線に結線する接続端とし、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を一次側のアース線に結線する接続端としていることを特徴とするケーブル。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
複数組の前記シールド導線束を編組して前記シースの外周面側を覆う編組シールドを形成し、その中のいずれか2組の前記シールド導線束を、前記シールド中心線とする前記導体に結線していることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
【請求項3】
前記2組のシールド導線束は、1次側から2次側に向かって同じ方向にコイル巻きし、互いに交差していないことを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル。
【請求項4】
各々絶縁体で被覆された複数の導体と、
前記複数の導体を束ねるシースと、
各々絶縁層で被覆された複数の導線の束であって、前記シースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、
前記複数の導体の中の少なくとも1本をシールド中心線として用い、
第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端をコネクタ側のアース線に結線し、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を電源プラグ側のアース線に結線していることを特徴とする電源ケーブル。
【請求項5】
絶縁体で被覆された導体と、
各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、前記導体の外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、
前記導体をシールド中心線として用い、
第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一端に結線し、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の他端に結線していることを特徴とするケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル、電源ケーブルに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電源ケーブルや信号ケーブルなどに使用されるケーブルには、導体(心線や芯線とも称される)が1本の単心ケーブルや2本以上の多心ケーブルなどが知られている。これらケーブルは、一般的に、絶縁体で被覆した導体、および1本又は複数の導体を覆うシースで構成されている。
【0003】
ケーブルには、外部ノイズ対策として、導体を覆うシースの内周面などにシールドを設けたものがある。シールドは、一般的に、銅線やアルミニウム線などの編組ストランド、銅テープなどのスパイラル巻線などで形成する。
【0004】
例えばオーディオ機器用の電源ケーブルや信号ケーブルの場合、外部ノイズの影響が特に音質に表れてしまう。そのため、外部ノイズの影響を抑え、音質を向上させることのできるシールド構造の改良が継続して行われている。勿論、オーディオ機器用に限らず、内部導体を有するケーブルは外部ノイズの影響を受ける為、他の分野・用途においても、シールド構造の改良が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4282759号公報
特表2013-518360号公報
特開2012-33791号公報
実用新案登録第3238829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、これまでにないエネルギー安定化構造を有し、外部ノイズの影響を抑え安定したエネルギーや信号を供給することのできるケーブル、電源ケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)本発明のケーブルは、各々絶縁体で被覆された複数の導体と、前記複数の導体を束ねるシースと、各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、前記シースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、前記複数の導体の中の少なくとも1本をシールド中心線として用い、第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を二次側のアース線に結線する接続端とし、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を一次側のアース線に結線する接続端としていることを特徴とする。
(2)複数組の前記シールド導線束を編組して前記シースの外周面側を覆う編組シールドを形成し、その中のいずれか2組の前記シールド導線束を、前記シールド中心線とする前記導体に結線している。
(3)前記2組のシールド導線束は、1次側から2次側に向かって同じ方向にコイル巻きし、互いに交差していない。
(4)本発明の電源ケーブルは、各々絶縁体で被覆された複数の導体と、前記複数の導体を束ねるシースと、各々絶縁層で被覆された複数の導線の束であって、前記シースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、前記複数の導体の中の少なくとも1本をシールド中心線として用い、第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端をコネクタ側のアース線に結線し、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を電源プラグ側のアース線に結線していることを特徴とする。
(5)本発明のケーブルは、絶縁体で被覆された導体と、各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、前記導体の外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束と、を備え、前記導体をシールド中心線として用い、第1の組の前記シールド導線束の一端を該導体の一端に結線し、第2の組の前記シールド導線束の一端を該導体の他端に結線していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、各々絶縁被膜処理された複数の導線の束であって、複数の導体を束ねるシースの外周面側に別々にコイル巻きした少なくとも2組のシールド導線束を備え、例えば導体の1本をシールド中心線として用い、第1の組のシールド導線束の一端を該導体の一次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を二次側のアース線に結線する接続端とし、第2の組のシールド導線束の一端を該導体の二次側に結線すると共に該シールド導線束の他端を一次側のアース線に結線する接続端としたことにより、これまでにない新たなエネルギー安定化構造を実現できる。その結果、外部ノイズの影響を抑え安定したエネルギーや信号を供給することのできるケーブルを提供することが可能となる。
【0009】
そして、このケーブルを例えばオーディオ機器用の電源ケーブル又は信号ケーブルに用いると、高度なノイズカット効果が得られ、桁違いの静寂感とノイズレスな安定した音質が得られることを実際の試験で確認している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に従うケーブルを用いた電源ケーブルの撮像図である。
上記ケーブルの断面図である。
上記ケーブルの内部構造の撮像図である。
上記ケーブルの編組シールドの拡大撮像図である。
上記ケーブルの編組シールドの説明図である。
上記ケーブルの編組シールドの説明図である。
上記ケーブルの編組シールドの説明図である。
比較例のケーブルの編組シールドの説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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