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公開番号2025110799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004849
出願日2024-01-16
発明の名称ハイブリッド車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/13 20160101AFI20250722BHJP(車両一般)
要約【課題】エンジンの出力が制限されている条件下で高圧電源と低圧電源とを適切に充電することができるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンの動力を電力に変換可能に構成されかつその発電電力を主電源に充電するモータと、エンジンの動力を電力に変換しその発電電力を補機電源に充電するオルタネータとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、ハイブリッド車両の要求駆動力と、モータの要求発電電力と、オルタネータの要求発電電力とに基づくエンジンの要求動力が、予め定められた上限動力以上の場合に、モータの発電電力を制限し(ステップS3)、エンジンの要求動力が上限動力以上であり、かつ主電源の充電残量が予め定められた第1所定残量以下の場合に、オルタネータの発電電力を、補機電源の充電残量が予め定められた第2所定残量以上となる電力に制限して、モータの発電電力を増加させる(ステップS5)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの動力を電力に変換可能に構成されかつその発電電力を主電源に充電するモータと、前記エンジンの動力を電力に変換しその発電電力を補機電源に充電するオルタネータとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
前記ハイブリッド車両の要求駆動力と、前記モータの要求発電電力と、前記オルタネータの要求発電電力とに基づく前記エンジンの要求動力が、予め定められた上限動力以上の場合に、前記モータの発電電力を制限し、
前記エンジンの前記要求動力が前記上限動力以上であり、かつ前記主電源の充電残量が予め定められた第1所定残量以下の場合に、前記オルタネータの発電電力を、前記補機電源の充電残量が予め定められた第2所定残量以上となる電力に制限して、前記モータの発電電力を増加させる
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力源としてのエンジンおよびモータを備えたハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、エンジンの動力を電力に変換するオルタネータを更に備えたハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンの出力軸に連結されたモータ・ジェネレータおよびオルタネータと、モータ・ジェネレータによって発電された電力を充電する高圧バッテリと、オルタネータによって発電された電力を充電する低圧バッテリとを備えたハイブリッド車両の制御装置が記載されている。この制御装置は、アイドル時、具体的には停車時に、低圧バッテリを充電する要求がある場合には、エンジンをフューエルカットしつつ、モータ・ジェネレータを駆動することによってエンジンの出力軸を回転させて、オルタネータで発電を行って低圧バッテリを充電し、高圧バッテリおよび低圧バッテリを充電する要求がある場合には、エンジンを駆動して、モータ・ジェネレータで発電を行って高圧バッテリを充電するとともに、オルタネータで発電を行って低圧バッテリを充電するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-303873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された制御装置は、停車時であって、エンジンから十分な動力を出力できる状況下で、高圧バッテリや低圧バッテリを充電するように構成されている。しかしながら、車両の走行時には、高圧バッテリや低圧バッテリを充電する他、要求される駆動力を発生させるための動力をエンジンから出力することになる。一方、車両の走行時には、異音や振動あるいは走行環境などによってエンジンの出力が制限される場合がある。特許文献1には、このようなエンジンの出力が制限される条件下での、モータ・ジェネレータおよびオルタネータの制御については開示されていないため、モータ・ジェネレータおよびオルタネータの発電電力を適切に制御するために技術的な改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、エンジンの出力が制限されている条件下で高圧電源と低圧電源とを適切に充電することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、エンジンの動力を電力に変換可能に構成されかつその発電電力を主電源に充電するモータと、前記エンジンの動力を電力に変換しその発電電力を補機電源に充電するオルタネータとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、前記ハイブリッド車両の要求駆動力と、前記モータの要求発電電力と、前記オルタネータの要求発電電力とに基づく前記エンジンの要求動力が、予め定められた上限動力以上の場合に、前記モータの発電電力を制限し、前記エンジンの前記要求動力が前記上限動力以上であり、かつ前記主電源の充電残量が予め定められた第1所定残量以下の場合に、前記オルタネータの発電電力を、前記補機電源の充電残量が予め定められた第2所定残量以上となる電力に制限して、前記モータの発電電力を増加させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エンジンの要求動力が上限動力以上の場合には、モータの発電電力を制限することによって、オルタネータの発電電力を確保することができ、補機電源を適切に充電することができる。また、エンジンの要求動力が上限動力以上でかつ主電源の充電残量が第1所定残量以下の場合には、オルタネータの発電電力を、補機電源の充電残量が第2所定残量以上となる電力に制限して、モータの発電電力を増加させる。したがって、補機電源の充電残量が過剰に低下することを抑制しつつ、主電源を充電することができる。すなわち、エンジンの動力を、駆動力、主電源の充電、および補機電源の充電に適切に振り分けることができ、各電源の充電電力が過剰に低下することを抑制しつつ、駆動力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を模式的に示す図である。
エンジンの出力の制限値を示す線図である。
本発明の実施形態における制御装置で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。
要求駆動パワー、オルタネータの発電電力、およびモータの発電電力の関係を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
【0010】
本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を図1に示してある。図1に示すハイブリッド車両(以下、単に車両と記す。)Veは、エンジン(ENG)1とモータ(MG)2とを駆動力源として備えている。この車両Veは、エンジン1の出力軸3が車両Veの前後方向に向いたフロントエンジン・リヤドライブ式の車両である。
(【0011】以降は省略されています)

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