TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025104257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024196937
出願日2024-11-11
発明の名称積層型電子部品
出願人サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類H01G 4/30 20060101AFI20250702BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】中間フローティング電極層を用いた内部電極構造において異極性の電極パターンが積層方向に重なる角に電歪応力が集中する現象を緩和させる積層型電子部品を提供する。
【解決手段】積層型電子部品において、内部電極層121は、第1電極パターン11、第2電極パターン12を含み、フローティング電極層122は、端面と離隔して配置される第3電極パターン13、第3電極パターン13とは離隔して配置されるが端面と連結される第4電極パターン14及び第5電極パターン15を含む。こうして内部電極層とフローティング電極層との間に第1方向に形成される電場を第2方向又は第3方向にも形成させて応力を相殺する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
誘電体層、前記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される内部電極層及びフローティング電極層を含み、前記第1方向に対向する第1面及び第2面、前記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、前記第1面~第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体と、
前記第3面及び第4面上にそれぞれ配置される外部電極と、を含み、
前記内部電極層は、前記第3面と連結される第1電極パターン、前記第1電極パターンと前記第3方向に離隔して配置され、前記第4面と連結される第2電極パターンを含み、
前記フローティング電極層は、前記第3面及び前記第4面と離隔して配置される第3電極パターン、前記第3電極パターンと離隔して配置され、前記第3面と連結される第4電極パターン、及び前記第3電極パターンと離隔して配置され、前記第4面と連結される第5電極パターンを含む、積層型電子部品。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1電極パターンは前記第4面と離隔して配置され、前記第2電極パターンは前記第3面と離隔して配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項3】
前記第1電極パターン及び前記第2電極パターンは、前記第5面及び前記第6面と離隔して配置され、
前記第3電極パターン、前記第4電極パターン及び前記第5電極パターンは、前記第5面及び前記第6面と離隔して配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項4】
前記第1電極パターンは、前記第3面において前記外部電極と接する第1接続部及び前記第1接続部から前記第2方向に延びて配置され、且つ前記第1接続部よりも前記第2方向の長さが長く、前記第3方向の幅が狭い第1本体部を含み、
前記第2電極パターンは、前記第4面において前記外部電極と接する第2接続部及び前記第2接続部から前記第2方向に延びて配置され、且つ前記第2接続部よりも前記第2方向の長さが長く、前記第3方向の幅が狭い第2本体部を含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項5】
前記第1本体部は前記第2接続部と前記第2方向に離隔して配置され、前記第2本体部は前記第1接続部と前記第2方向に離隔して配置され、
前記第1本体部と前記第4面が離隔した第2方向の距離をLM1、前記第1本体部と前記第2接続部が離隔した第2方向の距離をL1、
前記第2本体部と前記第3面が離隔した第2方向の距離をLM2、前記第2本体部と前記第1接続部が離隔した第2方向の距離をL2とするとき、
L1/LM1は1/8以上1/3以下を満たし、L2/LM2は1/8以上1/3以下を満たす、請求項4に記載の積層型電子部品。
【請求項6】
前記第1及び第2本体部の角は丸みを帯びた形状であり、
前記第3電極パターンの角は丸みを帯びた形状である、請求項4に記載の積層型電子部品。
【請求項7】
前記誘電体層はBa及びTiを含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項8】
前記誘電体層の平均厚さは20μm以上である、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項9】
誘電体層、前記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される内部電極層及びフローティング電極層を含み、前記第1方向に対向する第1面及び第2面、前記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、前記第1面~第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体と、
前記第3面及び第4面上にそれぞれ配置される外部電極と、を含み、
前記内部電極層は、前記第3面と連結される第1電極パターン、前記第1電極パターンと前記第3方向に離隔して配置され、前記第4面と連結される第2電極パターンを含み、
前記フローティング電極層は、前記第3面及び前記第4面と離隔して配置される第3電極パターンを含み、
前記第1電極パターンは、前記第3面において前記外部電極と接する第1接続部及び前記第1接続部から前記第2方向に延びて配置され、且つ前記第1接続部よりも前記第2方向の長さが長く、前記第3方向の幅が狭い第1本体部を含み、
前記第2電極パターンは、前記第4面において前記外部電極と接する第2接続部及び前記第2接続部から前記第2方向に延びて配置され、且つ前記第2接続部よりも前記第2方向の長さが長く、前記第3方向の幅が狭い第2本体部を含む、積層型電子部品。
【請求項10】
前記第1電極パターンは前記第4面と離隔して配置され、前記第2電極パターンは前記第3面と離隔して配置される、請求項9に記載の積層型電子部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型電子部品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
積層型電子部品の一つである積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multilayer Ceramic Capacitor)は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及びプラズマ表示装置パネル(PDP:Plasma Display Panel)などの映像機器、コンピュータ、スマートフォン、及び携帯電話、電気自動車のオンボードチャージャー(OBC;On Board Charger)、DC-DCコンバータ等の回路など、様々な電子製品の印刷回路基板に装着され、電気を充電又は放電させる役割を果たすチップ型のコンデンサである。
【0003】
積層セラミックキャパシタに電圧が加わると、誘電体層の電歪(Electrostriction)現象により積層セラミックキャパシタの内部に応力が発生し、これは積層セラミックキャパシタのBDV特性をはじめとする信頼性を低下させる原因となり得る。
【0004】
従来の場合、電歪現象を緩和するためにフローティング電極層構造を導入するなどの試みがなされていた。
【0005】
しかし、一般的なフローティング電極層を導入した内部電極構造は、全体的に電圧を分配して応力の集中をある程度緩和する効果を達成することはできるが、互いに異なる極性の電極パターンが内部電極の積層方向に重なる角に電歪による応力が集中することがある。これにより、フローティング電極層を導入する場合にもBDV特性や信頼性が劣化する可能性があり、このような現象は高電圧下で積層セラミックキャパシタを作動させる場合にさらに激しくなる可能性がある。
【0006】
したがって、フローティング電極層を導入した内部電極構造において、互いに異なる極性の電極パターンが内部電極の積層方向に重なる角に、電歪による応力が集中する現象を緩和することができる構造的な改善が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、フローティング電極層を導入した内部電極構造において、互いに異なる極性の電極パターンが内部電極の積層方向に重なる角に、電歪による応力が集中する現象を緩和することである。
【0008】
但し、本発明の解決しようとする課題は上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る積層型電子部品は、誘電体層、上記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される内部電極層及びフローティング電極層を含み、上記第1方向に対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、上記第1面~第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体と、上記第3面及び第4面上にそれぞれ配置される外部電極と、を含み、上記内部電極層は、上記第3面と連結される第1電極パターン、上記第1電極パターンと上記第3方向に離隔して配置され、上記第4面と連結される第2電極パターンを含み、上記フローティング電極層は、上記第3面及び上記第4面と離隔して配置される第3電極パターン、上記第3電極パターンと離隔して配置され、上記第3面と連結される第4電極パターン、及び上記第3電極パターンと離隔して配置され、上記第4面と連結される第5電極パターンを含むことができる。
【0010】
本発明のさらに他の一実施形態に係る積層型電子部品は、誘電体層、上記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される内部電極層及びフローティング電極層を含み、上記第1方向に対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に対向する第3面及び第4面、上記第1面~第4面と連結され、第3方向に対向する第5面及び第6面を含む本体と、上記第3面及び第4面上にそれぞれ配置される外部電極と、を含み、上記内部電極層は、上記第3面と連結される第1電極パターン、上記第1電極パターンと上記第3方向に離隔して配置され、上記第4面と連結される第2電極パターンを含み、上記フローティング電極層は、上記第3面及び上記第4面と離隔して配置される第3電極パターンを含み、上記第1電極パターンは、上記第3面において上記外部電極と接する第1接続部及び上記第1接続部から上記第2方向に延びて配置され、且つ上記第1接続部よりも上記第2方向の長さが長く、上記第3方向の幅が狭い第1本体部を含み、上記第2電極パターンは、上記第4面において上記外部電極と接する第2接続部及び上記第2接続部から上記第2方向に延びて配置され、且つ上記第2接続部よりも上記第2方向の長さが長く、上記第3方向の幅が狭い第2本体部を含むことができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
超精密位置決め機構
今日
東レ株式会社
積層多孔質膜
3日前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
28日前
株式会社ExH
電流開閉装置
1か月前
CKD株式会社
巻回装置
2日前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
15日前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
9日前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
9日前
矢崎総業株式会社
電線
10日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
28日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
オムロン株式会社
スイッチ装置
28日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
9日前
日本化薬株式会社
電流遮断装置
今日
住友電装株式会社
端子台
29日前
日星電気株式会社
ケーブルアセンブリ
29日前
株式会社ダイヘン
変圧器
21日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
7日前
株式会社東芝
回路素子
1日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1か月前
ローム株式会社
チップ部品
13日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
15日前
ローム株式会社
チップ部品
13日前
TOWA株式会社
製造装置
7日前
ローム株式会社
チップ部品
13日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
10日前
株式会社村田製作所
アンテナ装置
1日前
東洋電装株式会社
操作装置
1か月前
個人
“hi-light surf.”
8日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
15日前
ローム株式会社
チップ部品
13日前
続きを見る