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公開番号
2025103889
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221589
出願日
2023-12-27
発明の名称
シリコン酸化物被覆軟磁性粉末およびシリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法
出願人
DOWAエレクトロニクス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01F
1/24 20060101AFI20250702BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】絶縁破壊電圧の上昇率に優れたシリコン酸化物被覆軟磁性粉末を提供する。
【解決手段】鉄を20質量%以上含有する軟磁性金属からなるコア粒子の表面にシリコン酸化物を被覆したシリコン酸化物被覆軟磁性粉末であって、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末の絶縁破壊電圧をVs(V)、コア粒子のみの絶縁破壊電圧をVc(V)、シリコン酸化物の平均膜厚をTs(nm)としたとき、下記(1)式で定義されるシリコン酸化物の単位膜厚あたりの絶縁破壊電圧の上昇率A(%/nm)が55以上である、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末。
A=((Vs/Vc)-1)×100/Ts ・・・(1)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄を20質量%以上含有する軟磁性金属からなるコア粒子の表面にシリコン酸化物を被覆したシリコン酸化物被覆軟磁性粉末であって、
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末の絶縁破壊電圧をVs(V)、前記コア粒子のみの絶縁破壊電圧をVc(V)、前記シリコン酸化物の平均膜厚をTs(nm)としたとき、下記(1)式で定義されるシリコン酸化物の単位膜厚あたりの絶縁破壊電圧の上昇率A(%/nm)が55以上である、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末。
A=((Vs/Vc)-1)×100/Ts ・・・(1)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末のBET径をDx(μm)、メディアン径(D50)をDy(μm)としたとき、下記(2)式で定義される真球度Bが0.13以上である、請求項1に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末。
B=Dx/Dy ・・・(2)
【請求項3】
前記シリコン酸化物の平均膜厚が、0.1nm以上50nm以下である、請求項1に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末。
【請求項4】
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末のメディアン径(D50)が、0.1μm以上50μm以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末。
【請求項5】
水を1質量%以上40質量%以下含有する水と有機溶媒との混合溶媒と、鉄を20質量%以上含有する軟磁性金属からなるコア粒子とを混合し、スラリーを得る工程と、
前記スラリーにシリコンアルコキシドを添加し、攪拌混合する工程と、
前記シリコンアルコキシドを添加した前記スラリーに、前記シリコンアルコキシドの加水分解触媒を添加し、前記コア粒子の表面にシリコン酸化物を被覆する工程と、
前記スラリーを固液分離し、固形分を乾燥させることにより、前記シリコン酸化物に被覆されたシリコン酸化物被覆軟磁性粉末を得る工程と、を有し、
前記シリコン酸化物を被覆する工程では、以下の条件(a)または(b)の少なくともいずれかを満たすように、前記加水分解触媒を添加する、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法。
(a)前記スラリーの重量に対する前記加水分解触媒の総添加量を0.8mmol/g以下とする。
(b)前記スラリーの重量に対する前記加水分解触媒の添加速度を9(μmol/g)/min以下とする。
【請求項6】
前記シリコン酸化物を被覆する工程では、前記条件(a)および(b)の両方を満たす、請求項5に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法。
【請求項7】
前記攪拌混合する工程では、以下の条件(c)を満たすように攪拌混合する、請求項5に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法。
(c)前記スラリーの重量に対する攪拌動力を3W/kg以上とする。
【請求項8】
前記加水分解触媒は、アンモニアである、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末およびシリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インダクタ、チョークコイル、トランス、リアクトル、モーター等の磁心として、鉄粉や鉄を含有する合金粉末、金属間化合物粉末等の軟磁性粉末を用いた圧粉磁心が知られている。鉄粉や鉄合金粉末等の金属粉末は、フェライト粉等の化合物粉末と比べて導電性が高い。そのため、金属粉末を用いて磁心を製造する場合には、予め金属粉末粒子の表面に絶縁性の皮膜を形成しておき、その後、圧縮成型、熱処理を施す工程に供することが一般的である。
【0003】
絶縁性の被覆としては従来種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、絶縁性に優れるシリコン酸化物被覆層を粒子表面に有するシリコン酸化物被覆軟磁性粉末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-34460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施形態は、絶縁破壊電圧の上昇率に優れたシリコン酸化物被覆軟磁性粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、
鉄を20質量%以上含有する軟磁性金属からなるコア粒子の表面にシリコン酸化物を被覆したシリコン酸化物被覆軟磁性粉末であって、
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末の絶縁破壊電圧をVs(V)、前記コア粒子のみの絶縁破壊電圧をVc(V)、前記シリコン酸化物の平均膜厚をTs(nm)としたとき、下記(1)式で定義されるシリコン酸化物の単位膜厚あたりの絶縁破壊電圧の上昇率A(%/nm)が55以上である、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末である。
A=((Vs/Vc)-1)×100/Ts ・・・(1)
【0007】
本発明の第2の態様は、
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末のBET径をDx(μm)、メディアン径(D50)をDy(μm)としたとき、下記(2)式で定義される真球度Bが0.13以上である、上記第1の態様に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末である。
B=Dx/Dy ・・・(2)
【0008】
本発明の第3の態様は、
前記シリコン酸化物の平均膜厚が、0.1nm以上50nm以下である、上記第1の態様に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末である。
【0009】
本発明の第4の態様は、
前記シリコン酸化物被覆軟磁性粉末のメディアン径(D50)が、0.1μm以上50μm以下である、上記第1から第3のいずれか1つの態様に記載のシリコン酸化物被覆軟磁性粉末である。
【0010】
本発明の第5の態様は、
水を1質量%以上40質量%以下含有する水と有機溶媒との混合溶媒と、鉄を20質量%以上含有する軟磁性金属からなるコア粒子とを混合し、スラリーを得る工程と、
前記スラリーにシリコンアルコキシドを添加し、攪拌混合する工程と、
前記シリコンアルコキシドを添加した前記スラリーに、前記シリコンアルコキシドの加水分解触媒を添加し、前記コア粒子の表面にシリコン酸化物を被覆する工程と、
前記スラリーを固液分離し、固形分を乾燥させることにより、前記シリコン酸化物に被覆されたシリコン酸化物被覆軟磁性粉末を得る工程と、を有し、
前記シリコン酸化物を被覆する工程では、以下の条件(a)または(b)の少なくともいずれかを満たすように、前記加水分解触媒を添加する、シリコン酸化物被覆軟磁性粉末の製造方法である。
(a)前記スラリーの重量に対する前記加水分解触媒の総添加量を0.8mmol/g以下とする。
(b)前記スラリーの重量に対する前記加水分解触媒の添加速度を9(μmol/g)/min以下とする。
(【0011】以降は省略されています)
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