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公開番号2025088515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203263
出願日2023-11-30
発明の名称材料試験機
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類G01N 3/04 20060101AFI20250604BHJP(測定;試験)
要約【課題】供試体のセット時の作業スペースを確保しながら、供試体のセット時に試験時の駆動力で駆動する掴み具に異物が混入することを防止し易くできる材料試験機を提供する。
【解決手段】材料試験機(1)は、供試体(T)を掴む掴み具(18、19)と、前記掴み具(18、19)を駆動し前記掴み具(18、19)に掴み力を生じさせる駆動部材(36)と、前記駆動部材(36)を駆動する指令を出力する操作部材(80、90)と、前記操作部材(80、90)の指令により前記駆動部材(36)を制御する制御装置(100)と、を備える材料試験機(1)であって、前記操作部材(80、90)は、両手で操作可能な一組の操作部(85、87、95、97)を備え、前記一組の操作部(85、87、95、97)が操作された場合に、前記駆動部材(36)の駆動力を試験に適した駆動力にする指令を出力する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
供試体を掴む掴み具と、前記掴み具を駆動し前記掴み具に掴み力を生じさせる駆動部材と、前記駆動部材を駆動する指令を出力する操作部材と、前記操作部材の指令により前記駆動部材を制御する制御装置と、を備える材料試験機であって、
前記操作部材は、両手で操作可能な一組の操作部を備え、前記一組の操作部が操作された場合に、前記駆動部材の駆動力を試験に適した駆動力にする指令を出力する
材料試験機。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記操作部材は、片手で操作可能な片手操作部を備え、前記片手操作部が操作された場合に、前記駆動部材の駆動力を前記試験に適した駆動力よりも小さい駆動力であって供試体のセットに適した駆動力にする指令を出力する
請求項1に記載の材料試験機。
【請求項3】
前記一組の操作部のうちの少なくともいずれか一方が前記片手操作部を兼ねる
請求項2に記載の材料試験機。
【請求項4】
上下一対の前記掴み具と、
前記上下一対の掴み具のそれぞれに応じて設けられた一対の前記操作部材と、を備える
請求項1に記載の材料試験機。
【請求項5】
前記一対の操作部材は、上側の前記掴み具に隣接して設けられた上側の操作部材と、下側の前記掴み具に隣接して設けられた下側の操作部材と、である
請求項4に記載の材料試験機。
【請求項6】
前記掴み具は、供試体を掴む一対の掴み歯を備え、
前記操作部材は、前記一対の掴み歯の幅方向第1側に第1操作部を備え、前記一対の掴み歯の幅方向第2側に第2操作部を備える
請求項1から5のいずれかに記載の材料試験機。
【請求項7】
前記駆動部材は油圧シリンダであり、
前記油圧シリンダに接続された油圧回路は、前記油圧シリンダを試験に適した駆動力で駆動させる高圧の圧油と、前記油圧シリンダを供試体のセットに適した駆動力で駆動させる前記高圧に比べて低い低圧の圧油と、を切り替えて、前記油圧シリンダに圧油を供給可能に構成されている
請求項1から5のいずれかに記載の材料試験機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料試験機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、油圧式材料試験機において、試験片を掴むチャック機構を低圧と高圧とで切り替えて駆動可能に構成された材料試験機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の材料試験機では、チャック機構の手前にドアを設けると共に、ドアの開閉を検出することにより、ドアが開放された場合には低圧でチャック機構を駆動させ、ドアが閉められた場合には高圧でチャック機構を駆動可能としている。これにより、高圧で駆動するチャック機構には、作業者が触れられないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭62-6506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ドアを開閉する必要があるため、供試体の大きさなどによってはドアが邪魔になり易く、供試体を掴み具にセットできない恐れがある。また、試験実行時は、作業者は試験機本体から離れたPCや操作盤から司令を出すため、試験機本体に異物が巻き込まれるおそれは少ないのに対して、準備工程である掴み具へのセット時には、試験実行のようなメイン工程とは異なり試験機に近接して作業することも多いため、準備工程の駆動制御をPCから行うのは利便性に欠ける。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、供試体のセット時の作業スペースを確保しながら、供試体のセット時に試験時の駆動力で駆動する掴み具に異物が混入することを防止し易くできる材料試験機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様は、供試体を掴む掴み具と、前記掴み具を駆動し前記掴み具に掴み力を生じさせる駆動部材と、前記駆動部材を駆動する指令を出力する操作部材と、前記操作部材の指令により前記駆動部材を制御する制御装置と、を備える材料試験機であって、前記操作部材は、両手で操作可能な一組の操作部を備え、前記一組の操作部が操作された場合に、前記駆動部材の駆動力を試験に適した駆動力にする指令を出力する材料試験機に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の態様によれば、プレス加工機などの従来装置におけるメイン工程で用いられていた両手で操作可能な一組の操作部の指令に基づき、試験機の準備工程である掴み具への供試体のセット時の安全性を向上させた。また、コンパクトな構成にし易く、供試体のセット時の作業スペースを確保し易くできる。また、両手が空いていない供試体のセット時には一組の操作部が操作不能となり易いため、作業者の手が掴み具の周辺にあるセット時には、掴み具が試験時の掴み力で作動することを防止し易くできる。したがって、供試体のセット時の作業スペースを確保しながら、供試体のセット時に試験時の駆動力で駆動する掴み具に異物が混入することを防止し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る材料試験機の図である。
第1実施形態に係る材料試験機の上掴み具を示す図である。
第1実施形態に係る材料試験機の油圧回路を示す図である。
図1の要部拡大図である。
第2実施形態に係る材料試験機の油圧回路を示す図である。
第3実施形態に係る材料試験機の油圧回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0009】
[1.第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る材料試験機1の図である。
実施形態に係る材料試験機1は、上下の掴み具18、19により両端が掴まれた供試体Tに対して、上下の掴み具18、19同士の間隔が広がる方向である引張方向に試験荷重を付与可能な材料試験機である。
【0010】
本実施形態の材料試験機1は、供試体Tに試験荷重を付与する試験機本体10と、試験機本体10などの制御を行う制御装置100と、備える。
(【0011】以降は省略されています)

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