TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025080591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193848
出願日2023-11-14
発明の名称計測装置、計測方法、リソグラフィ装置、および物品製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03F 9/00 20060101AFI20250519BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】ビニング機能を利用したマークの計測において、高い計測精度を実現するために有利な計測装置を提供する。
【解決手段】計測装置は、撮像素子を用いてマークを撮像する撮像部と、前記撮像部を用いた第1計測と、前記第1計測の後に行われる前記撮像部を用いた第2計測との結果に基づいて、前記マークの位置を求める制御部とを有する。前記制御部は、前記マークのデザイン情報に基づいて、前記第1計測におけるビニング処理に関する条件である第1ビニング条件と、前記第2計測におけるビニング処理に関する条件である第2ビニング条件とを決定し、前記第1ビニング条件を設定して前記第1計測を行い、前記第2ビニング条件を設定して前記第2計測を行う。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
基板に設けられたマークの位置を計測する計測装置であって、
撮像素子を用いて前記マークを撮像する撮像部と、
前記撮像部を用いた第1計測と、前記第1計測の後に行われる前記撮像部を用いた第2計測との結果に基づいて、前記マークの位置を求める制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記マークのデザイン情報に基づいて、前記第1計測におけるビニング処理に関する条件である第1ビニング条件と、前記第2計測におけるビニング処理に関する条件である第2ビニング条件とを決定し、
前記第1ビニング条件を設定して前記第1計測を行い、
前記第2ビニング条件を設定して前記第2計測を行う、
ことを特徴とする計測装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1計測は、前記撮像部に対する前記基板の相対位置ずれの粗計測であり、前記第2計測は、前記相対位置ずれの精密計測であり、
前記第1ビニング条件および前記第2ビニング条件のそれぞれは、ビニングする隣接画素の数を示すビニング係数を含み、
前記制御部は、前記第1ビニング条件で指定されるビニング係数が前記第2ビニング条件で指定されるビニング係数より大きくなるように、前記第1ビニング条件および前記第2ビニング条件を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項3】
前記マークは、前記撮像素子の垂直転送方向に対応する第1方向に延びる複数のライン要素で構成され、
前記デザイン情報は、ライン要素の線幅、ライン要素間のピッチ、および、ライン要素の前記第1方向の長さの情報を含み、
前記撮像素子の検出面における、前記線幅をL1、前記ピッチをP1、前記長さをL2とし、前記撮像素子の画素サイズをPs、前記ビニング係数をNとするとき、前記制御部は、前記第1ビニング条件で指定される前記ビニング係数を、
N≦L1/Ps、
N≦P1/Ps、および
N≦L2/Ps
を満たすように決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
【請求項4】
前記マークは、前記撮像素子の垂直転送方向に対応する第1方向に延びる複数のライン要素で構成され、
前記デザイン情報は、ライン要素の線幅、ライン要素間のピッチ、および、ライン要素の前記第1方向の長さの情報を含み、
前記ビニング係数は、前記第1方向にビニングする隣接画素の数を示す第1ビニング係数と、前記撮像素子の水平転送方向に対応する第2方向にビニングする隣接画素の数を示す第2ビニング係数と、を含み、
前記撮像素子の検出面における、前記線幅をL1、前記ピッチをP1、前記長さをL2とし、前記撮像素子の画素サイズをPs、前記第1ビニング係数をNy、前記第2ビニング係数をNxとするとき、前記制御部は、前記第1ビニング条件で指定される前記第1ビニング係数および前記第2ビニング係数を、
Nx≦L1/Ps、
Nx≦P1/Ps、および
Ny≦L2/Ps
を満たすように決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
【請求項5】
前記撮像素子において検出可能な最大信号強度をPi、前記マークを必要精度で計測可能な信号強度をSiとするとき、前記制御部は、前記第1ビニング条件で指定される前記ビニング係数を、
N≦Pi/Si
を更に満たすように決定する、ことを特徴とする請求項3に記載の計測装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1ビニング条件が設定された前記第1計測において前記撮像素子で検出される信号強度と、前記第2ビニング条件が設定された前記第2計測において前記撮像素子で検出される信号強度とが共に目標範囲内に収まるように、前記第1計測または前記第2計測における計測パラメータを設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項7】
前記計測パラメータは前記撮像素子の蓄積時間である、ことを特徴とする請求項6に記載の計測装置。
【請求項8】
光源と、
前記光源からの光を用いて前記基板を照明する照明光学系と、
前記照明光学系により前記基板を照明する光量を調整する光量調整部と、
を更に有し、
前記計測パラメータは、前記撮像素子の蓄積時間、前記撮像素子のゲイン、前記光量調整部による光量調整量、前記光源の出力、前記撮像部の光学倍率のうちの少なくともいずれかである、
ことを特徴とする請求項6に記載の計測装置。
【請求項9】
前記基板を保持して移動する基板ステージを更に有し、
前記制御部は、前記第1ビニング条件が設定された前記第1計測を行い、前記第1計測の結果に基づいて、前記撮像部に対して前記基板の位置合わせがされるよう前記基板ステージを制御し、その後、前記第2ビニング条件が設定された前記第2計測を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
【請求項10】
前記マークは、前記撮像素子の垂直転送方向に対応する第1方向に延びる複数のライン要素で構成された第1マークと、前記撮像素子の水平転送方向に対応する第2方向に延びる複数のライン要素で構成された第2マークとを含み、
前記第1計測は、前記撮像部を用いた前記第1マークの計測であり、前記第2計測は、前記撮像部を用いた第2マークの計測であり、
前記第1ビニング条件は、前記第1方向にビニングする隣接画素の数を示す第1ビニング係数を含み、前記第2ビニング条件は、前記第2方向にビニングする隣接画素の数を示す第2ビニング係数を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計測装置、計測方法、リソグラフィ装置、および物品製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
リソグラフィ工程で使用される露光装置等のリソグラフィ装置では、基板のショット領域と原版とのアライメントや、基板上の異なる層の間のオーバーレイを高速かつ高精度に行うことが重要である。アライメントにおいて計測時間を短縮するために、撮像素子に対してビニング処理を設定してマークの位置を計測する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、撮像素子が有する複数の画素のうちの隣り合う数個の画素を1つの画素として信号を検出するビニング処理を設定して、計測視野よりも広い計測領域内を所定の間隔を開けて順次撮像する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-142078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ビニング機能の使用は、画素分解能の低下により基板上に形成されたマークの計測精度の低下を招きうる。
【0005】
本発明は、例えば、ビニング機能を利用したマークの計測において、高い計測精度を実現するために有利な計測装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によれば、撮像素子を用いて前記マークを撮像する撮像部と、前記撮像部を用いた第1計測と、前記第1計測の後に行われる前記撮像部を用いた第2計測との結果に基づいて、前記マークの位置を求める制御部と、を有し、前記制御部は、前記マークのデザイン情報に基づいて、前記第1計測におけるビニング処理に関する条件である第1ビニング条件と、前記第2計測におけるビニング処理に関する条件である第2ビニング条件とを決定し、前記第1ビニング条件を設定して前記第1計測を行い、前記第2ビニング条件を設定して前記第2計測を行う、ことを特徴とする計測装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、ビニング機能を利用したマークの計測において、高い計測精度を実現するために有利な計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
計測装置の構成を示す図。
第1実施形態における計測方法のフローチャート。
ビニング処理を説明するための図。
第1実施形態における計測処理を説明するための図。
ビニング条件と撮像素子で検出される信号強度との関係を示す図。
第2実施形態における計測方法のフローチャート。
第2実施形態における計測処理を説明するための図。
第3実施形態における計測方法のフローチャート。
第3実施形態における計測処理を説明するための図。
第4実施形態における計測方法のフローチャート。
第5実施形態における露光装置の構成を示す図。
第5実施形態における露光方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<第1実施形態>
図1(a)は、実施形態に係る計測装置100の構成を示す図である。計測装置100は、基板73に設けられたマークの位置を計測するように構成されている。計測装置100は、基板73を保持する基板ステージWS、撮像部50、制御部CU、ユーザインタフェースUIを有する。ここで基板73とは、例えば、半導体素子や液晶表示素子などのデバイスを製造するのに用いられる基板であり、具体的には、ウエハ、ガラス基板、その他の被処理基板などである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
乳酸センサ
4日前
キヤノン株式会社
電子写真装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6日前
キヤノン株式会社
撮像システム
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
6日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
光学走査装置及び画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
制御装置、制御方法、システム
4日前
キヤノン株式会社
光学系及びそれを有する撮像装置
6日前
キヤノン株式会社
光学素子駆動装置および光学機器
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置および撮像装置の製造方法
5日前
キヤノン株式会社
電子機器、および電子機器の制御方法
今日
キヤノン株式会社
通信装置、制御方法およびプログラム
6日前
キヤノン株式会社
撮像装置、制御方法およびプログラム
6日前
キヤノン株式会社
撮像装置、制御方法およびプログラム
6日前
キヤノン株式会社
印刷制御装置、印刷制御装置の制御方法
4日前
キヤノン株式会社
画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体
5日前
キヤノン株式会社
電極複合体及び電池、並びにその製造方法
今日
キヤノン株式会社
照明装置及びその制御方法並びにプログラム
4日前
キヤノン株式会社
画像処理装置、制御方法、並びにプログラム
6日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、制御方法、およびプログラム
6日前
キヤノン株式会社
印刷システム、その制御方法及びプログラム
6日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
今日
キヤノン株式会社
放射線撮像装置の作動方法及び放射線撮像装置
6日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
4日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
今日
キヤノン株式会社
制御装置、制御装置の制御方法及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
ステージ装置、露光装置、及び物品の製造方法
5日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
今日
キヤノン株式会社
制御装置、制御装置の制御方法及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
移動体監視装置、移動体監視方法及びプログラム
4日前
キヤノン株式会社
プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
4日前
続きを見る