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公開番号2024073844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184784
出願日2022-11-18
発明の名称電気集塵機の給電構造、及び、電気集塵機
出願人住友金属鉱山エンジニアリング株式会社
代理人個人,個人
主分類B03C 3/66 20060101AFI20240523BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】電気集塵機本体の稼働中に爆発性雰囲気となる危険範囲の外側に、電気集塵機本体に電気を供給する高圧電源を配置する場合に、当該高圧電源と電気集塵機本体とを結ぶ給電ケーブルの損傷による操業停止等のリスクを低減させること。
【解決手段】電気集塵機本体に電気を供給する給電構造を、高圧電源装置21と、高圧電源装置21から供給される高圧電流を電気集塵機本体に供給する電気供給路23と、を備えてなり、電気供給路23は、並列配置された複数系統の給電ケーブル23A、23Bからなり、高圧電流を、複数系統の給電ケーブル23A、23Bのうち、任意に選択されたのみに供給する一系統の給電ケーブルのみに流すことができるように、高圧電流を流す給電ケーブルを他の系統の給電ケーブルに切り替えることができる給電路切替装置22を有する、給電構造20とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気集塵機の給電構造であって、
高圧電源装置と、
前記高圧電源装置から供給される高圧電流を電気集塵機本体に供給する電気供給路と、
を備えてなり、
前記電気供給路は、並列配置された複数系統の給電ケーブルからなり、
前記高圧電流を、前記複数系統の給電ケーブルのうち、任意に選択された一系統の給電ケーブルのみに流すことができ、且つ、前記高圧電流を流す給電ケーブルを他の系統の給電ケーブルに切り替えることができる、給電路切替装置を有する、
給電構造。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記給電ケーブルが、金属導線をオレフィン系樹脂からなる絶縁層で被覆してなるCVケーブルである、
請求項1に記載の給電構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の給電構造と、電気集塵機本体と、を備えてなる、電気集塵機であって、
前記高圧電源装置が、前記電気集塵機本体の稼働中に爆発性雰囲気となる危険範囲の外側に設置されている、
電気集塵機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気集塵機の給電構造、及び、電気集塵機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電気集塵機用の高圧電源装置を、電気集塵機本体に近接した場所に設置することにより、高圧電源と電気集塵機本体とを直結することができる。ただし、このような配置とする場合には、電気集塵機装置本体周辺に存在する可燃性ガスの電源装置内への侵入に起因する爆発を防ぐための防爆処理が必須である。このような防爆処理を施した高圧電源装置の一例として、着火源となる部分を密封する密封箱を設置した高圧電源装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上記のような密閉箱の設置による防爆の処置には、密閉箱の設置に加えて、不活性ガスの封入装置や温度及び圧力を監視制御する装置も必要となり、その分の設置コストが余計に嵩むことが避けられない。
【0004】
これに対して、高圧電源を、可燃性ガスが存在しない電気集塵機本体から離間した場所に配置すれば、上述の防爆処理に係る設置コストを節減することができる。しかしながら、可燃性ガスが存在しない電気集塵機本体から離間した場所に高圧電源を配置する場合には、電源と電気集塵機本体を結ぶ給電ケーブルを形成する高圧ケーブルの絶縁破壊のリスクが問題となる。給電ケーブルにおいて高圧ケーブルの絶縁破壊が生じた場合には電気集塵機の操業を停止せざる事態となる。
【0005】
尚、旧来は、電気集塵機用途に適した紙絶縁ケーブルを使用することによって、上記のような高圧ケーブルの絶縁破壊に起因する事故のリスクを十分に抑えることもできていたが、近年、上記紙絶縁ケーブルの製造が中止され、汎用的な樹脂絶縁ケーブルを用いることが余儀なくされている状況もあり、電気集塵機を用いる鉱工業設備において、高圧ケーブルの絶縁破壊等に起因する操業停止のリスクを低減させることが喫緊の課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-184449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、電気集塵機本体の稼働中に爆発性雰囲気となる危険範囲の外側に、電気集塵機本体に電気を供給する高圧電源を配置する場合に、当該高圧電源と電気集塵機本体とを結ぶ給電ケーブルの絶縁破壊等に起因する操業停止等のリスクを低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、電気集塵機の給電構造について、高圧電源と電気集塵機本体とを結ぶ電気供給路を並列配置された複数系統の給電ケーブルを備えるものとして、必要に応じて、電気供給路を切り替えることができる構成とすることで、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0009】
(1) 電気集塵機の給電構造であって、高圧電源装置と、前記高圧電源装置から供給される高圧電流を電気集塵機本体に供給する電気供給路と、を備えてなり、前記電気供給路は、並列配置された複数系統の給電ケーブルからなり、前記高圧電流を、前記複数系統の給電ケーブルのうち、任意に選択された一系統の給電ケーブルのみに流すことができ、且つ、前記高圧電流を流す給電ケーブルを他の系統の給電ケーブルに切り替えることができる、給電路切替装置を有する、給電構造。
【0010】
(1)の電気集塵機の給電構造によれば、本発明は、電気集塵機本体の稼働中に爆発性雰囲気となる危険範囲の外側に、電気集塵機本体に電気を供給する高圧電源を配置する場合に、当該高圧電源と電気集塵機本体とを結ぶ給電ケーブルの損傷による操業停止等のリスクを大幅に低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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