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公開番号2024068741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179302
出願日2022-11-09
発明の名称吸着材の分類方法
出願人DOWAエコシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類B03B 5/00 20060101AFI20240514BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】有害重金属が吸着された吸着材の廃棄物に関し、廃棄物を所望の濃度ごとに分けて、再利用可能なものをより多く回収し、最終処分されるものをできる限り減らす。
【解決手段】有害重金属を吸着した吸着材を、有害重金属の濃度が低い低濃度物と、有害重金属の濃度が高い高濃度物と、に分類する方法であって、水のみ又はアルカリ洗剤と水との組み合わせで吸着材を洗浄する洗浄工程と、洗浄済み吸着材から水分を分離する第1固液分離工程と、第1固液分離工程にて得られた粗大産物を低濃度物に分類し、且つ、第1固液分離工程にて分離された水分中の微細産物を高濃度物に分類する分類工程と、を有する、吸着材の分類方法及びその関連技術を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有害重金属を吸着した吸着材を、有害重金属の濃度が低い低濃度物と、有害重金属の濃度が高い高濃度物と、に分類する方法であって、
洗浄液で前記吸着材を洗浄して粗大産物及び微細産物を形成する洗浄工程と、
微細産物を含む洗浄后液を分離する第1固液分離工程と、
前記第1固液分離工程にて得られた粗大産物を低濃度物に分類し、且つ、前記第1固液分離工程にて分離された洗浄后液中の微細産物を高濃度物に分類する分類工程と、
を有する、吸着材の分類方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記有害重金属は、水銀、ヒ素及びアンチモンの少なくともいずれかである、請求項1に記載の吸着材の分類方法。
【請求項3】
前記有害重金属は水銀であり、
前記低濃度物と前記高濃度物とを分ける水銀濃度の閾値は1000ppm以上且つ30000ppm以下の範囲内の一つの数値である、請求項1に記載の吸着材の分類方法。
【請求項4】
前記吸着材は粒状の触媒であり、
前記第1固液分離工程は、洗浄后液、粗大産物及び微細産物を篩にて分級する湿式篩選別工程であり、
前記分類工程において、
前記粗大産物は、前記湿式篩選別工程にて篩上に残る粗大な洗浄済み触媒であり、
前記微細産物は、前記湿式篩選別工程にて篩下に落下する微細な洗浄済み触媒及び触媒から脱離した有害重金属の少なくともいずれかを含む、請求項3に記載の吸着材の分類方法。
【請求項5】
前記触媒の主素材は、銅又はセラミックスである、請求項4に記載の吸着材の分類方法。
【請求項6】
前記触媒の平均粒径は1~10mmであり、
前記篩の目開きは1.0~3.0mmである、請求項4に記載の吸着材の分類方法。
【請求項7】
前記吸着材はフィルターであり、
前記第1固液分離工程前に前記フィルターを破砕する破砕工程を有し、
前記第1固液分離工程は、洗浄済みフィルターから水分を搾り取る脱水工程であり、
前記分類工程において、
前記粗大産物は、前記脱水工程にて水分を搾り取られた後の粗大な洗浄済みフィルターであり、
前記微細産物は、前記脱水工程にて搾り取られた水分中の微細な洗浄済みフィルター及びフィルターから脱離した有害重金属の少なくともいずれかを含む、請求項3に記載の吸着材の分類方法。
【請求項8】
前記フィルターの主素材は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネート、アクリル、及びセルロースエステルの少なくとも1種である、請求項7に記載の吸着材の分類方法。
【請求項9】
前記洗浄工程前の前記吸着材に対する前記低濃度物の割合は70~99質量%であり、
前記洗浄工程前の前記吸着材に対する前記高濃度物の割合は1~30質量%である、請求項4又は7に記載の吸着材の分類方法。
【請求項10】
前記第1固液分離工程では、前記洗浄工程の洗浄后液も含んだ状態で洗浄済み吸着材から水分を分離する、請求項4又は7に記載の吸着材の分類方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸着材の分類方法に係る。
続きを表示(約 930 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、廃水等に含まれる重金属は、キレート化剤を用いた吸着法で処理することが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
吸着法により重金属イオンを除去する方法として、ゼオライトなどの酸化物吸着材を用いることが提案されている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-309392号公報
特開2005-28245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バーゼル条約に基づく、有害重金属が吸着された吸着材の輸出入の規制は、各国において強化され続けている。
【0006】
また、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、貨物の輸送事情は混乱しており、迅速確実な輸送が不可能な状況である。更に、紛争による国際情勢の不安定さがその混乱を増大させている。
【0007】
バーゼル条約に基づく規制強化及び前記混乱の増大により、輸送費は増加し続けている。
【0008】
従来、有害重金属が吸着された吸着材は廃棄物であり、前記吸着材(ひいては前記有害重金属)を処分可能な地域に集められる。この「処分」とは、吸着材からの有害重金属の分離回収、或いは、最終処分場への吸着材の埋設、等々を指す。
【0009】
かかる廃棄物は、大抵の場合、車両や船舶を用いた輸送が採用される。前記の通り、輸送費は増加し続けていることに加え、迅速確実な輸送も不安定な昨今である。そうなると、前記輸送の混乱の影響を受ける輸送量を減らすのが得策である。
また、廃棄物は、含有する有害重金属の量や種類によって、処分の取扱いが変わる。
【0010】
本発明の課題は、有害重金属が吸着された吸着材の廃棄物に関し、廃棄物を所望の濃度ごとに分けて、再利用可能なものをより多く回収し、最終処分されるものをできる限り減らすことである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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