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公開番号2024078663
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191142
出願日2022-11-30
発明の名称空気調和機
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B03C 3/68 20060101AFI20240604BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】塵埃に起因する放電音の発生を抑制できる空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は、高電圧を供給する高圧電源部と、前記高圧電源部から印加される電圧により生じる放電によって帯電させた塵埃を吸着する電気集塵機とを有する。空気調和機は、前記高圧電源部から前記電気集塵機に供給される電圧の複数の電圧範囲の内、特定の電圧範囲を判定する判定部と、前記電気集塵機に供給される電圧が前記特定の電圧範囲内の場合に、第1の所定時間の間、前記電気集塵機の動作を停止する制御部と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
高電圧を供給する高圧電源部と、前記高圧電源部から印加される電圧により生じる放電によって帯電させた塵埃を吸着する電気集塵機とを有する空気調和機であって、
前記高圧電源部から前記電気集塵機に供給される電圧が、予め定められた複数の電圧範囲のうちの特定の電圧範囲内の値となっているか否かを判定する判定部と、
前記電気集塵機に供給される電圧が前記特定の電圧範囲内の値となっている場合に、第1の所定時間の間、前記電気集塵機の動作を停止する制御部と、
を有することを特徴とする空気調和機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記判定部は、
前記電気集塵機に供給される電圧が第1の閾値未満の場合に、前記電気集塵機が故障している第1の状態であると判定し、
前記電気集塵機に供給される電圧が前記第1の閾値より高い第2の閾値を超える場合に、前記電気集塵機が正常に動作している第2の状態であると判定し、
前記電気集塵機に供給される電圧が前記第1の閾値以上、かつ、前記第2の閾値未満となる前記特定の電圧範囲の場合に、前記電気集塵機が前記第1の状態及び前記第2の状態以外の第3の状態であると判定し、
前記制御部は、
前記電気集塵機が前記第3の状態であると判定された場合に、第1の所定時間の間、前記電気集塵機の動作を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第3の状態は、
前記電気集塵機内の放電電極及び対向電極を保持するカバーの表面における、前記放電電極と前記対向電極との間で堆積した塵埃で表面抵抗が低下して、前記放電電極と前記対向電極との間で沿面放電が発生している状態であることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記判定部は、
前記電気集塵機に供給される電圧を所定数検出して平均値を求め、前記平均値を用いて前記電気集塵機の動作状態を判定することを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記制御部は、
前記電気集塵機が前記第1の状態であると判定した場合に、前記電気集塵機の動作を停止し、
前記電気集塵機が前記第2の状態であると判定した場合に、前記電気集塵機の動作を継続し、
前記電気集塵機が前記第3の状態であると判定した場合に、前記第1の所定時間が経過した後に前記電気集塵機を起動し、
前記判定部は、
前記第1の所定時間が経過した後に前記電気集塵機を起動した後、前記電気集塵機の動作状態を判定することを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記制御部は、
前記電気集塵機が前記第1の状態であると判定した場合にのみ、前記電気集塵機が故障している旨を報知するように報知部を制御することを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記制御部は、
前記電気集塵機が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間毎に、前記電気集塵機の清掃を促す旨を報知するように報知部を制御することを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項8】
前記第2の閾値は、
前記電気集塵機内の放電電極及び対向電極を保持するカバーの表面における、前記放電電極と前記対向電極との間で堆積した塵埃で表面抵抗が低下して、前記放電電極と前記対向電極との間で沿面放電が発生しない程度の湿度環境下で前記電気集塵機に印加される電圧値であることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、空気中の塵埃や煙草の煙等を除去するために、塵埃等の粒子をコロナ放電によって帯電させ、帯電した粒子を集塵する電気集塵機ユニットが開発されている。このような電気集塵機ユニットとしては、家屋内の空気を清浄化したいという要望に伴い、冷暖房装置等の空気調和機に内蔵されたものが知られている。
【0003】
電気集塵機ユニットは、コロナ放電により粒子を帯電させる荷電部と、荷電部の作用で帯電した粒子となった塵埃を集塵する集塵部とから構成されている。荷電部は、放電電極と、この放電電極に平行に配置された平板状の対向電極とを具備し、放電電極と対向電極との間に高電圧を印加してコロナ放電を発生させ粒子を帯電させる。
【0004】
そして、電気集塵機ユニットを内蔵する空気調和機では、電気集塵機ユニット内の電極間に印可する電圧をモニタし、電圧の異常な低下が故障によるものであるか電極の汚れに起因するものであるかを判定する機能がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に記載されている空気調和機の制御部では、モニタ電圧が基準電圧以上の場合は正常、モニタ電圧が基準電圧未満の場合は異常と判断し、所定期間、例えば、3分の間に異常が所定回数、例えば、200回、連続して発生したと判断された場合に、電気集塵機ユニットの故障と判断する。また、制御部は、所定時間の間に異常が断続的に判断された場合に電気集塵機ユニット内の汚れによる異常と判断する。つまり、空気調和機では、電気集塵機ユニット内のイオン化線の断線による異常と、電気集塵機ユニット内の汚れによる異常とを切り分けて判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-93019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電気集塵機ユニットでは、上述したように電極の汚れによりモニタ電圧が降下する。具体的には、放電電極及び対向電極が設けられる絶縁性カバーの表面に塵埃が堆積することによって、絶縁性カバーの表面における放電電極と対向電極との間の表面抵抗が、放電電極と対向電極との間の空間抵抗よりも低下して沿面放電が発生した際に、モニタ電圧が降下する。特に、梅雨時や夏季のような高湿度環境下、例えば、80%以上の湿度環境下では、絶縁性カバーの表面における放電電極と対向電極との間に堆積する塵埃が空気中の水分を吸水することで、湿度が低い場合と比べて表面抵抗が大きく低下するため、沿面放電が発生しやすくなる。沿面放電が発生した場合には、例えば、バチバチやビリビリ等の放電音が発生し、この放電音が頻繁に発生すれば使用者が不快に感じる恐れがあった。
【0008】
本発明ではこのような問題に鑑み、塵埃に起因する放電音の発生を抑制できる空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの態様の空気調和機は、高電圧を供給する高圧電源部と、前記高圧電源部から印加される電圧により生じる放電によって帯電させた塵埃を吸着する電気集塵機とを有する空気調和機であって、前記高圧電源部から前記電気集塵機に供給される電圧が、予め定められた複数の電圧範囲のうちの特定の電圧範囲内の値となっているか否かを判定する判定部と、前記電気集塵機に供給される電圧が前記特定の電圧範囲内の値となっている場合に、第1の所定時間の間、前記電気集塵機の動作を停止する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
一つの側面として、塵埃に起因する放電音の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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