TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024061681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2023181213
出願日2023-10-20
発明の名称半導体製造工程用粘着テープ
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01L 21/301 20060101AFI20240425BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】チップの厚みが薄くても、チップ部品の剥離性能に優れる半導体製造工程用粘着テープを提供する。
【解決手段】基材層と、前記基材層の一方の面に第1の粘着層とを有し、前記第1の粘着層は、芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを少なくとも有するブロック共重合体の水素添加体であるベースポリマーが架橋された架橋生成物、及び、紫外線吸収剤を含有し、前記第1の粘着層の厚みは、20μm未満である半導体製造工程用粘着テープ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、前記基材層の一方の面に第1の粘着層とを有し、
前記第1の粘着層は、芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを少なくとも有するブロック共重合体の水素添加体であるベースポリマーが架橋された架橋生成物、及び、紫外線吸収剤を含有し、
前記第1の粘着層の厚みは、20μm未満である
半導体製造工程用粘着テープ。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記第1の粘着層のゲル分率が40質量%以上である請求項1記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項3】
前記ブロック共重合体中の前記芳香族ビニルモノマーに由来するブロックの含有量が31質量%以下である請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項4】
前記ブロック共重合体が、架橋性官能基を含有する請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項5】
前記架橋生成物は、前記ベースポリマーがエポキシ系架橋剤及び/又はイソシアネート系架橋剤で架橋された架橋生成物である請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項6】
前記第1の粘着層は、波長365nmでの紫外線吸収率が90%以上である請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項7】
前記紫外線吸収剤は、20℃以上25℃以下の温度範囲で液状である請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項8】
前記第1の粘着層は、タッキファイヤーを含有する請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項9】
前記タッキファイヤーは、前記ベースポリマーを100質量部に対して、10質量部以上含む請求項8記載の半導体製造工程用粘着テープ。
【請求項10】
前記第1の粘着層の23℃における引張弾性率が、0.9MPa以上である請求項1又は2記載の半導体製造工程用粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造工程用粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程において、粘着層上に配置された多数のチップ部品を駆動回路基板上に転写することがある。
例えば、マイクロLEDディスプレイは、画素を構成するチップの1つ1つが微細な発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)チップであり、このLEDチップ(マイクロLEDチップ)が自発光して画像を表示する表示装置である。マイクロLEDディスプレイは、コントラストが高く、応答速度が速く、また、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で使用されるカラーフィルターを必要としないこと等により薄型化も可能であることから、次世代の表示装置として注目されている。マイクロLEDディスプレイにおいては、多数のマイクロLEDチップが平面状に高密度で敷き詰められている。
【0003】
このようなマイクロLEDディスプレイ等の半導体デバイスの製造工程においては、例えば、粘着層上に多数のチップ部品が配置された転写用積層体を、駆動回路基板と対向させ、転写用積層体からチップ部品を剥離させて駆動回路基板と電気的な接続を行う(転写工程)。
【0004】
転写用積層体からチップ部品を剥離させる方法としては、例えば、転写用積層体の支持体の背面から粘着層に焦点をあててレーザー光を照射する方法が知られている(例えば、特許文献1)。このような方法は、レーザーアブレーション(laser ablation)とも呼ばれる。また、粘着層に熱膨張性粒子、熱膨張性マイクロカプセル等を配合し、転写用積層体と駆動回路基板との熱圧着により熱膨張性粒子、熱膨張性マイクロカプセル等を熱膨張させることで、粘着層の変形による接着面積低下によりチップ部品を剥離させる方法も知られている(例えば、特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-138949号公報
特開2019-15899号公報
特開2003-7986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、チップの厚みが薄い場合、従来のテープでは、チップ部品の剥離不良により、歩留まりよくチップ部品を転写することが難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、チップの厚みが薄くても、チップ部品の剥離性能に優れる半導体製造工程用粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示1は、基材層と、上記基材層の一方の面に第1の粘着層とを有し、上記第1の粘着層は、芳香族ビニルモノマーに由来するブロックと共役ジエンモノマーに由来するブロックとを少なくとも有するブロック共重合体の水素添加体であるベースポリマーが架橋された架橋生成物、及び、紫外線吸収剤を含有し、上記第1の粘着層の厚みは、20μm未満である半導体製造工程用粘着テープである。
本開示2は、上記第1の粘着層のゲル分率が40質量%以上である本開示1の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示3は、上記ブロック共重合体中の上記芳香族ビニルモノマーに由来するブロックの含有量が31質量%以下である本開示1又は2の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示4は、上記ブロック共重合体が、架橋性官能基を含有する本開示1、2又は3の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示5は、上記架橋生成物は、前記ベースポリマーがエポキシ系架橋剤及び/又はイソシアネート系架橋剤で架橋された架橋生成物である本開示1、2、3又は4の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示6は、上記第1の粘着層は、波長365nmでの紫外線吸収率が90%以上である本開示1、2、3、4又は5の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示7は、上記紫外線吸収剤は、20℃以上25℃以下の温度範囲で液状である本開示1、2、3、4、5又は6の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示8は、上記第1の粘着層は、タッキファイヤーを含有する本開示1、2、3、4、5、6又は7の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示9は、上記タッキファイヤーは、上記ベースポリマーを100質量部に対して、10質量部以上を含む本開示8の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示10は、上記第1の粘着層の23℃における引張弾性率が、0.9MPa以上である本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示11は、上記基材層は、ポリエステルフィルムを含む本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示12は、上記第1の粘着層と上記基材層との間に更に樹脂層を有し、該樹脂層は極性官能基を有する樹脂を含有する本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の半導体製造工程用粘着テープである。
本開示13は、上記基材層の上記第1の粘着層を有する面と反対の面に、更に、第2の粘着層を有する本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の半導体製造工程用粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、特定の組成を含有する厚みの薄い粘着層を用いることにより、チップの厚みが薄い場合であっても、レーザーアブレーションによるチップの剥離性能に優れた粘着テープを得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明の半導体製造工程用粘着テープは、基材層と、上記基材層の一方の面に第1の粘着層とを有する半導体製造工程用粘着テープである。
上記第1の粘着層の厚みは20μm未満である。上記第1の粘着層の厚みが20μm未満であれば、半導体製造工程用粘着テープがチップ部品の剥離性能に優れるものとなる。上記第1の粘着層の厚みの好ましい上限は15μm、より好ましい上限は10μm、更に好ましい上限は5μmである。上記第1の粘着層の厚みの好ましい下限は特にないが、粘着テープの製造の観点から、実質的な下限は2μmである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

積水化学工業株式会社
吐出容器
11日前
積水化学工業株式会社
基礎防水構造
27日前
積水化学工業株式会社
情報表示装置
19日前
積水化学工業株式会社
情報表示装置
19日前
積水化学工業株式会社
半導体製造工程用粘着テープ
13日前
積水化学工業株式会社
エネルギーマネジメントシステム
6日前
積水化学工業株式会社
建物ユニットの上面仮雨仕舞部材
10日前
積水化学工業株式会社
建物ユニットの上面仮雨仕舞構造
5日前
積水化学工業株式会社
樹脂組成物及びディスプレイ装置
18日前
積水化学工業株式会社
粘着剤組成物、及び、粘着テープ
5日前
積水化学工業株式会社
床構造、床小梁、および、建物ユニット
10日前
積水化学工業株式会社
反応装置、流路の封止方法、及びチップ
4日前
積水化学工業株式会社
監視システム、計算装置、監視方法、およびセンサユニット
20日前
積水化学工業株式会社
用水管理装置
19日前
積水化学工業株式会社
空調ドレン用管
27日前
積水化学工業株式会社
樹脂管の接続装置
12日前
積水化学工業株式会社
縦型管の更生方法、並びに該方法に用いる底部リング及び封止冶具
6日前
積水化学工業株式会社
ポリオール組成物、ポリウレタン組成物、及びポリウレタン発泡体
20日前
積水化学工業株式会社
ポリオール組成物、ウレタン樹脂組成物、及びポリウレタン発泡体
5日前
積水化学工業株式会社
ポリオール組成物、ポリウレタン組成物、及びポリウレタン発泡体
20日前
積水化学工業株式会社
ウイルス感染阻止剤、ウイルス感染阻止部材及びウイルス感染阻止部材の製造方法
4日前
積水化学工業株式会社
フィルムコンデンサ用樹脂組成物、コンデンサ用フィルム及びフィルムコンデンサ
20日前
積水化学工業株式会社
熱伝導性組成物及び熱伝導性部材
12日前
積水化学工業株式会社
区画貫通処理構造及び区画貫通処理材
19日前
積水化学工業株式会社
区画貫通処理構造及び区画貫通処理材
19日前
トヨタ自動車株式会社
電池
6日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
4日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
1か月前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
27日前
電気興業株式会社
反射板装置
6日前
三菱電機株式会社
静止誘導器
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
今日
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
26日前
NTN株式会社
圧粉磁心
25日前
東レ株式会社
固体電解質用補強シート
今日
続きを見る