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公開番号2024020552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-14
出願番号2023200572,2021132501
出願日2023-11-28,2016-10-11
発明の名称複合時計及びその製作方法
出願人セエスウエム サントル スイス デレクトロニクエ ドゥ ミクロテクニク ソシエテ アノニム-ルシェルシェ エ デブロップマン
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類G04B 17/06 20060101AFI20240206BHJP(時計)
要約【課題】時計の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1種の第1の材料から少なくとも1種の第1の材料を微細製造又はマイクロフォーミングを実行するステップと、第1の部分(1)上に、成形することなく、少なくとも1種の第2の材料から作られた時計の少なくとも1つの第2の部分(3)を堆積させるステップと、第1の部分上で第2の部分(3)を連結させるために第2の材料を処理するステップと、少なくとも第2の材料のマイクロメートル、サブミクロン又は好ましくはナノメートル粒子の溶液又は懸濁液の形態でインクを霧状にするステップと、第2の部分(3)を形成するために時計の第1の部分(1)に霧状にしたインクを噴霧するステップと、第2の部分(3)を硬化させるステップと、を含み、第2の部分(3)は、時計の慣性を修正するように構成された機能要素を形成する製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バランスの慣性質量を補正する方法であって、
少なくとも第1の材料から前記バランスを微細製造またはマイクロフォーミングするステップと、
少なくとも第2の材料から作られた少なくとも第2の部品を、成形することなく、前記バランスに直接堆積させるステップと、
を含み、
前記第2の部品が、前記バランス上に堆積された前記慣性質量を形成し、
前記第2の部品を堆積させるステップが、
少なくとも前記第2の材料のサブミクロン粒子またはナノメートル粒子の溶液または懸濁液の形態のインクを霧状にするステップであって、当該霧状にするステップは噴霧チャンバ内で行われる、前記霧状にするステップと、
前記噴霧チャンバに接続されたノズルを使用して、霧状にされた前記インクを前記バランス(1)に噴霧して前記第2の部分(3)を形成するステップと、
前記第2の部品を硬化させて、前記第2の部品を前記バランスに接続するステップと、
を含む、方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記第2の部品を硬化させるステップは、前記第2の部品に対して炉内での熱処理またはレーザによる局所焼結を行うことを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2の部品が、金(Au)および/または白金(Pt)を含む材料から得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記バランスが、シリコン、金属、セラミック、プラスチック、又はこれらの組み合わせから作られる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記バランスの自動釣り合いを可能にする測定システムを直接挿入するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の部品が、堆積する表面と10°から89°の角度をなす側面を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の部品を硬化させるステップが、光架橋および/または化学架橋による重合ステップを含む、請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計及び/又は時計セットの製造方法並びにこの方法により得られる時計に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
より詳細には、本発明は、シリコンなどの第1の材料から得られる第1の部分と、例えば金属などの第2の材料から得られる第2の部分との2つの部分を有する複合時計の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
時計製造法の分野では、時計、例えばバランススプリング、ホイール又はバランスなどを例えばシリコンから作ることはよく知られている。
【0004】
実際、シリコンは、その軽量性、弾力性、非磁性性、及び深反応性イオンエッチング(DRIE)などの微細製造技術を用いた機械加工の可能性を含む多くの利点を有する。
【0005】
しかしながら、シリコンにもいくつかの欠点がある。シリコンは塑性領域を持たないため脆く、壊れやすく、シリコンのホイールを軸に固定することは困難である。さらに、シリコンの軽さは利点でもあるが、バランス又は振動質量などの十分な慣性又は不均衡を持たなければならない時計をシリコンのみから作ることを可能にしない。
【0006】
これらの欠点を解決するために、例えばシリコンなどで作られた第1の部分と金属で作られた第2の部分とを有する、いわゆる複合時計又はハイブリッド時計が既に考えられている。これは、例えば、国際公開第2008/135817号明細書、欧州特許第2,060,534号明細書及び欧州特許第2,104,005号明細書の場合に特に当てはまる。
【0007】
欧州特許第1,172,714A1号明細書には、インクジェット装置を用いた局所的なインク凸部によって時計のバランスの質量を調整する方法も記載されている。しかしながら、この明細書では、材料に基づいて適用能力及びその精度を決定付ける、使用するインクの性質を特定していない。インクジェット方式のシステムの印刷距離も大きく制限されており、時計用ムーブメントに組み込まれた時計にはあまり適していない。
【0008】
国際公開第2008/135817号明細書には、微細製造技術と、構造の周囲又は内部に形成された少なくとも1つの要素とを用いて、部品の機械的特性を変更するために構造の材料とは異なる材料から作ることができる構造を含む時計が記載されており、例えば、バランスの慣性/質量比を増加させるために使用されるか、又は振動質量の不均衡/質量比を増加させるために使用されるか、又は軸の駆動によって生じる制約の一部を局所的に吸収するために使用され、構造の製作に使用される材料の利点を保持しながら、所与の用途で軸を使用可能にするために使用される。より詳細には、この明細書には、電着によって充填されたキャビティを有する酸化シリコン基板から作られるこのような複合時計を製造する方法が記載されている。
【0009】
それにもかかわらず、この種の方法は、金型を製作することによってシリコンキャビティを製作する工程を必要とする欠点を有し、これは時計の製造コストを増大させる。したがって、この種の方法は、プロトタイプ及び/又は小シリーズの部品の製作には適していない。
【0010】
米国特許第2004/0146650A1号明細書には、部品の電気化学的表面処理の後、部品上にホットプレスされた粉末を堆積させて硬化を行うことによって三次元構造を形成する、微細構造金属部品の製造方法が記載されている。この熱間等方圧加圧(HIP)製造方法は、部品の事前の電気化学的処理を必要とするだけでなく、堆積粉末をホットプレスして微細構造を形成する工程を必要とする欠点を有し、金型を使用する必要があるだけでなく、不可能ではないにしても、シリコン部品に実施することはその脆弱性のため極めて困難である。
(【0011】以降は省略されています)

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