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公開番号2024019087
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2023121499
出願日2023-07-26
発明の名称時計部品の製造方法
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 17/06 20060101AFI20240201BHJP(時計)
要約【課題】部品の機能性を損傷することなく特に魅力的な視覚効果を達成することを可能にする、時計部品の、特に時計ムーブメント部品の、マーキング及びまたは装飾用の解決策を探すことである。
【解決手段】上面である表面11を含む、時計部品1の製造方法であって、1つの空洞7を形成するために、ブランクの表面を彫刻するステップと、空洞内と空洞の外の両方で、表面上に、金属または金属合金層を堆積するステップと、素材の層8を形成するために、空洞内に、金属または金属合金層上に、素材を堆積するステップであって、当該素材は、金属または金属合金層の金属または金属合金と異なり、金属または金属合金層は、素材の層の接着層を形成するステップ、のステップを少なくとも含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
特に上面である表面(11)を含む、少なくとも一部分を含む、時計部品(1)の製造方法であって、
側壁(18)と底部(17)とを含む少なくとも1つの空洞(7)を形成するために、前記時計部品(1)または前記時計部品(1)のブランク(1a)の当該表面(11)を彫刻する(E3)ステップと、
前記表面(11)上に、前記少なくとも1つの空洞(7)内と前記少なくとも1つの空洞(7)の外の両方であって、前記側壁(18)にわたり延長しないよう、または前記側壁(18)の全高さにわたり延長しないよう、金属または金属合金層(22)を堆積する(E7)ステップと、
素材の層(8)を形成するために、少なくとも前記少なくとも1つの空洞(7)内で、前記金属または金属合金層(22)上に、素材を堆積する(E4)ステップであって、当該素材は、前記金属または金属合金層(22)の前記金属または前記金属合金とは異なり、前記金属または金属合金層(22)は、前記素材の層(8)の接着層を形成し、前記素材の層(8)の前記厚さは、前記金属または金属合金層(22)の前記厚さよりも大きい、ステップと、
前記少なくとも1つの空洞(7)内に素材を堆積する(E4)ことからなる前記ステップに続き、とりわけ選択的化学腐食により、前記少なくとも1つの空洞(7)の外に堆積された前記金属または金属合金層(22)を除去する(E5)ステップ、
を少なくとも含む、
時計部品(1)の製造方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの空洞(7)の前記深さは、10μmより小さい、または6μmより小さい、そして任意で3μmより大きい、
請求項1に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空洞(7)の前記深さは、10μmと100μmの間、または15μmと80μmの間、または20μmと50μmの間である、
請求項1に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項4】
前記金属または金属合金層(22)の前記金属または金属合金は、アルミニウム、またはクロム、またはチタン、または、アルミニウム、クロム、またはチタンの合金製である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの空洞(7)に素材を堆積する(E4)ことからなる前記ステップは、金属または金属合金の前記堆積、または塗料、ラッカー、ワニス、複合素材、とりわけ発光性複合素材の前記堆積を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項6】
前記表面(11)を彫刻する(E3)ことからなる前記ステップは、底部(17)と前記底部(17)に直角な側壁(18)を含む少なくとも1つの空洞を形成する、及びまたは金属または金属合金層(22)を堆積する(E7)ことからなる前記ステップは、前記金属または金属合金層(22)が、前記側壁(18)の全高さにわたり延長しない、とりわけ前記側壁の上部に延長しない、または前記少なくとも1つの空洞の前記底部(17)のみにわたり延長する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項7】
金属または金属層(22)を堆積する(E7)ことからなる前記ステップ、及びまたは前記少なくとも1つの空洞(7)、とりわけ前記底部(17)に素材を堆積する(E4)ことからなる前記ステップは、方向性をもつ堆積、とりわけ物理蒸着(PVD)、とりわけ電子ビーム蒸着(EBE)により実施される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項8】
前記表面(11)を含む前記部分は、微細機械加工可能素材、とりわけ単結晶シリコン, 多結晶シリコン, 非晶質シリコン, 非晶質二酸化ケイ素, ドープシリコン, 炭化ケイ素といったシリコンを全体または部分的に、またはガラス、セラミック、石英、ルビー、ダイヤモンドを含む、または金属または金属合金、とりわけニッケルまたはニッケルリンといった少なくとも部分的に非晶質の金属合金、または鋼、チタン、金の合金、またはプラチノイド合金を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項9】
前記表面(11)を含む前記部分は、シリコンの形状を取り、当該方法は、前記表面(11)を彫刻する(E3)ことからなる前記ステップの実施後に行われる、前記少なくとも1つの空洞(7)内と前記少なくとも1つの空洞(7)の外の両方に、前記表面(11)上に二酸化ケイ素の層(13)を形成する、前記シリコンの酸化(E8)ステップを含む、及びまたは当該方法は、前記表面(11)に金属または金属合金層(22)を堆積する(E7)ことからなる前記ステップの実施前に行われる、前記少なくとも1つの空洞(7)内と前記少なくとも1つの空洞(7)の外の両方に、前記表面(11)上に二酸化ケイ素の層(13)を形成する、前記シリコンの酸化(E8)ステップを含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
【請求項10】
前記時計部品(1)のまたは前記時計部品(1)のブランク(1a)の前記部分の前記表面を彫刻する(E3)ことからなる前記ステップは、フォトリソグラフィにより得られたマスクを介した深堀り反応性イオンエッチングの実施を含む、及びまたはとりわけフェムト秒レーザによる、レーザ彫刻の実施を含む、
請求項1から9のいずれか一項に記載の時計部品(1)の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計部品の製造方法に関する。本発明はまた、当該製造方法で得られた時計部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
時計の外部部品について、様々な装飾及びまたはマーキング方法が実施される。これら外部部品に対して、時計ムーブメント部品は、多くの場合、より小さな寸法であり、いかなる場合でも劣化してはならない、非常に精密な外形の機能的パーツを含む。このため、例えば表示または装飾の目的で、このような時計ムーブメント部品上にマーキングを形成することは非常に難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第3632839号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、本発明の目的は、とりわけ、部品の機能性を損傷することなく特に魅力的な視覚効果を達成することを可能にする、時計部品の、特に時計ムーブメント部品の、マーキング及びまたは装飾用の解決策を探すことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明は、特に上面である表面を含む、少なくとも一部分を含む、時計部品の製造方法であって、
少なくとも1つの空洞を形成するために、前記時計部品または前記時計部品のブランクの当該表面を彫刻するステップと、
前記表面上に、前記少なくとも1つの空洞内と前記少なくとも1つの空洞の外の両方に、金属または金属合金層を堆積するステップと、
素材の層を形成するために、少なくとも前記少なくとも1つの空洞内で、前記金属または金属合金層上に、素材を堆積するステップであって、当該素材は、前記金属または金属合金層の前記金属または前記金属合金と異なり、前記金属または金属合金層は、前記素材の層の接着層を形成するステップ、
のステップを少なくとも含む、
時計部品の製造方法に依拠する。
【0006】
本発明は、より具体的には請求項により定義される。
【0007】
本発明の目的、特徴、及び利点は、添付する図面に関して非限定的な態様で示される、特定の実施形態についての以下の記載においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1aは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1bは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1cは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1dは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1eは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1fは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図1gは、本発明の実施形態にかかる時計ムーブメントのひげぜんまいの製造方法の、連続するステップを図示する。
図2は、本発明の実施形態にかかる時計部品の製造方法の、ステップとサブステップを模式的に図示するフロー図である。
図3は、本発明の実施形態にかかる製造方法により製造されたひげぜんまいの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、ムーブメント部品の機能的性能に影響を与えない、見ることができる彫刻を得るために、少なくとも1つの彫刻ステップと、得られた彫刻の着色の1つのステップとを有利に組み合わせる、時計部品の製造方法を実施する。
【0010】
特許明細書の解釈を単純にするため、同じ機能を示すために、様々な実施形態とその変形例において、同じ参照が用いられる。本発明の一実施形態にかかる製造方法は、例えばひげぜんまいであってもよい、時計ムーブメント部品の製造の観点で示される。
(【0011】以降は省略されています)

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