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公開番号2025157888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2024060214
出願日2024-04-03
発明の名称鉄道模型用車輌接続具
出願人株式会社ナベル
代理人個人
主分類A63H 19/16 20060101AFI20251008BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】製造コストを大きく低減し、湾曲したレールを走行する際の車両同士の変位も有効に吸収することができる新規な鉄道模型用車輌接続具を提供する。
【解決手段】シート体により中空状に成形され各々同一形状に成形された筒状体2・・・8が接着手段9・・・14を介して連続し、前方鉄道模型車輌X側に最も近い位置に配置された筒状体8にはその後端に接着される前方側接着手段15が配置され、後方鉄道模型車輌Y側に最も近い位置に配置された筒状体2にはその前端に接着される後方側接着手段16が配置され、上記接着手段及び上記前方側接着手段並びに上記後方側接着手段による接着面は、上記筒状体の高さ方向の中心位置と同じ位置が中心とされてなるとともに、該両面接着手段及び上記前方側接着手段並びに上記後方側接着手段の幅は、各筒状体の幅よりも短くされてなる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
前方を走行する前方鉄道模型車輌の後端と該前方鉄道模型車輌の後方を走行する後方鉄道模型車輌の前端とを互いに接続する鉄道模型用車輌接続具であって、
可撓性を有するシート体により上部開口と下部開口を有し中空状に成形されそれぞれ同一形状に成形された筒状体が接着手段を介して上記前方鉄道模型車輌の長さ方向に複数連続してなるとともに、
上記接着手段の左右両端は、上記筒状体の左右両端よりも該筒状体の中心側に位置してなるとともに、該接着手段の左端から該筒状体の左端までの距離及び該接着手段の右端から該筒状体の右端までの距離は同一とされてなることを特徴とする鉄道模型用車輌接続具。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前方を走行する前方鉄道模型車輌の後端と該前方鉄道模型車輌の後方を走行する後方鉄道模型車輌の前端とを互いに接続する鉄道模型用車輌接続具であって、
上部開口と下部開口を有し中空状に成形されそれぞれ同一形状に成形された筒状部が接続部を介して上記前方鉄道模型車輌の長さ方向に複数連続してなるとともに、
上記それぞれの筒状部の肉厚は、上記それぞれの接続部の肉厚に比べて薄肉とされ、それぞれの筒状体全体は可撓性を有し、
上記接続部の左右両端は、上記筒状部の左右両端よりも該筒状部の中心側に位置してなるとともに、該接続部の左端から該筒状部の左端までの距離及び該接続部の右端から該筒状部の右端までの距離は同一とされてなることを特徴とする鉄道模型用車輌接続具。
【請求項3】
前記筒状体と筒状体とを接着する前記接着手段は、長方形状に成形された単一又は複数の両面接着テープであり、
該両面接着テープの高さは上記筒状体の高さと同一とされてなるとともに、
該両面接着テープが単一である場合における該両面接着テープの幅は、該筒状体の幅よりも短いものとされ、
該両面接着テープの複数である場合において、該複数の両面接着テープの内で最も左側に貼付された両面接着テープから最も該筒状体の右側に貼付された両面接着テープまでの距離は上記筒状体の幅よりも短いものとされてなることを特徴とする請求項1記載の鉄道模型用車輌接続具。
【請求項4】
前記複数の筒状体の内で前記前方鉄道模型車輌に最も近い位置に配置された筒状体には、該前方鉄道模型車輌の後端に接続される前方接続手段が配置され、
前記複数の筒状体の内で前記後方鉄道模型車輌側に最も近い位置に配置された筒状体には、該後方鉄道模型車輌の前端に接続される後方接続手段が配置されてなり、
上記前方接続手段及び上記後方接続手段は、上記筒状体の高さ方向の中心位置と同じ位置が中心とされてなるとともに、
該前方接続手段及び上記後方接続手段の幅は、上記それぞれの筒状体の幅よりも短いものとされてなることを特徴とする請求項3記載の鉄道模型用車輌接続具。
【請求項5】
前記複数の筒状部の内で前記前方鉄道模型車輌に最も近い位置に配置された筒状部には、該前方鉄道模型車輌の後端に接続される前方接続手段が配置され、
前記複数の筒状部の内で前記後方鉄道模型車輌側に最も近い位置に配置された筒状部には、該後方鉄道模型車輌の前端に接続される後方接続手段が配置されてなり、
上記前方接続手段及び上記後方接続手段は、上記筒状部の高さ方向の中心位置と同じ位置が中心とされてなるとともに、
該前方接続手段及び上記後方接続手段の幅は、上記それぞれの筒状部の幅よりも短いものとされてなることを特徴とする請求項2記載の何れかの鉄道模型用車輌接続具。
【請求項6】
前記前方接続手段及び前記後方接続手段は、それぞれ前記両面接着テープと同一形状に成形されてなることを特徴とする請求項4記載の鉄道模型用車輌接続具。
【請求項7】
前記それぞれの筒状体又は筒状部には、前記上部開口を覆う上側舌片がそれぞれ配置され、
上記それぞれの上側舌片は、基端側から先端側にかけて上記筒状体又は筒状部の上端からの距離が長くなるよう傾斜してなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの鉄道模型用車輌接続具。
【請求項8】
前記それぞれの筒状体又は筒状部には、前記下部開口を覆う下側舌片がそれぞれ配置され、
上記それぞれの下側舌片は、基端側から先端側にかけて上記筒状体又は筒状部の下端からの距離が長くなるよう傾斜してなることを特徴とする請求項7記載の鉄道模型用車輌接続具。
【請求項9】
前記それぞれの筒状体の前記前方鉄道模型車輌側又は前記後方鉄道模型車輌側には、
該筒状体に接着される接着シート部と、この接着シート部の上端が基端とされた上側舌片と、上記接着シート部の下端が基端とされた下側舌片とを備えた中間シート体が配置され、
上記それぞれの上側舌片は、基端側から先端側にかけて上記筒状体の上端からの距離が長くなるよう傾斜してなるとともに、上記それぞれの下側舌片は、基端側から先端側にかけて上記筒状体の下端からの距離が長くなるよう傾斜してなることを特徴とする請求項1記載の鉄道模型用車輌接続具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前方を走行する前方鉄道模型車輌の後端と該前方鉄道模型車輌の後方を走行する後方鉄道模型車輌の前端とを互いに接続する鉄道模型用車輌接続具に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
これまで上記鉄道模型用車輌接続具としては、各種の構造のものが提案されている。例えば、特開2022-22469号公報(特許文献1)には、銅線を四角形状に巻回されて形成された巻回部を主要な構成としたものが鉄道模型車両貫通幌として開示され、実用新案登録第3136705号公報(特許文献2)には、紙製又は樹脂製のシートを山折りと谷折りが交互に繰り返して折曲された蛇腹構造に係る部材を主要な構成要素とした鉄道模型車両の貫通幌が開示されている。また、実用新案登録第3103060号公報(特許文献3)には、隣り合う車両同士を連絡する橋絡材と、外観が貫通幌となる幌構成体から構成された鉄道模型車両の貫通幌が開示され、また、特開2002-325979号公報(特許文献4)には、貫通棒付の幌(貫通路幌)に対して、貫通棒が入る開口(穴)が形成された台座に取り付けられてなる鉄道模型幌(貫通路幌)の貫通棒による連結方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-22469号公報
実用新案登録第3136705号公報
実用新案登録第3103060号公報
特開2002-325979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記それぞれの特許文献に開示されたものは、以下に羅列した課題を有する。
(1)上記特許文献1に開示されたものは、銅線を四角形状に巻回されて形成された巻回部を主要な構成とするものであり、該巻回部の四角形状は正面側から背面側に亘って全て同じ形状である。したがって、銅線が上記形状となるように折曲するためには、所定の治具を作成することが必須となり、製造コストは高いものとならざるを得ない。また、上記巻回部は上記形状であることから、銅線の外径が太ければ太いほど、最も縮小された状態における全長は長尺となり、上記前方鉄道模型車輌と後方鉄道模型車輌とを機械的に連結する一方の連結部品と他方の連結部品とからなる全体の長さは、該巻回部が最も縮小された全長よりも長いものでなければ取り付けることができない。換言すれば、巻回部が最も縮小された全長が、上記一方の連結部品と他方の連結部品とからなる全体の長さよりも長い場合には、この鉄道模型車両貫通幌に取り付けることはできないため、短く切断する必要がある。さらに、上記巻回部は上記形状であることから、上記前方鉄道模型車輌の後端に該巻回部の前端を、また、上記後方鉄道模型車輌の前端に該巻回部の後端を固定する際においても、安定した固定構造とするためには、特別な構成が必要となり、このことはコスト高の原因となる。
(2)また、上記特許文献2に開示されたものは、蛇腹構造に係る部材を主要な構成要素としたものであることから、製造コストは高いものとなる。また、この構造では、複数の車両が連結された鉄道模型車両全体が所定の曲率で緩やかに湾曲したレールを走行する場合には、上記後方鉄道模型車輌の長さ方向に対する上記前方鉄道模型車輌の長さ方向の変位は吸収される。すなわち、この場合には、上記蛇腹構造に係る部材の外側が伸長され内側は縮小される。しかし、上記レールがS字カーブとされ、これを走行する場合には、上記後方鉄道模型車輌の長さ方向と上記前方鉄道模型車輌の長さ方向とは互いにずれた位置関係となるところ、こうした後方鉄道模型車輌と前方鉄道模型車輌とのずれを、上記蛇腹構造に係る部材では吸収することはできず、鉄道模型車輌がレールから脱線したり、蛇腹構造そのものが破壊されたりする場合がある。こうした上記特許文献2の課題は、上記特許文献4においても同じである。
(3)また、上記特許文献3では、上記橋絡材と外観が貫通幌となる幌構成体とからなり、該幌構成体の形状・構造は複雑なものであるために、製造コストは高いものとならざるを得ない。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来の鉄道模型用車輌接続具が有する課題を解決するために提案されたものであって、製造コストを大きく低減し、互いに連結される前後の車両に対して容易に固定することができるとともに、S字カーブを含めた湾曲したレールを走行する際の車両同士の変位も有効に吸収することができる新規な鉄道模型用車輌接続具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、前方を走行する前方鉄道模型車輌の後端と該前方鉄道模型車輌の後方を走行する後方鉄道模型車輌の前端とを互いに接続する鉄道模型用車輌接続具であって、可撓性を有するシート体により上部開口と下部開口を有し中空状に成形されそれぞれ同一形状に成形された筒状体が接着手段を介して上記前方鉄道模型車輌の長さ方向に複数連続してなるとともに、上記接着手段の左右両端は、上記筒状体の左右両端よりも該筒状体の中心側に位置してなるとともに、該接着手段の左端から該筒状体の左端までの距離及び該接着手段の右端から該筒状体の右端までの距離は同一とされてなることを特徴とするものである。
【0007】
この第1の発明に係る鉄道模型用車輌接続具は、同一形状に成形された複数の筒状体が接着手段を介して連続してなるものである。これら複数の筒状体は、それぞれ中空状に成形され、上部には上部開口が、下部には下部開口が形成されている。また、各筒状体の素材は、シート体であり可撓性を有する。したがって、このシート体は紙製等の天然繊維を素材とするものや、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル(PVC)等のように、従来から使用されている各種の樹脂からなるものであっても良い。また、上記筒状体は、中空状にされていれば良く、例えば、長方形状のシート体の両端側を一部重なるように接着し、所定の長さに切断することにより該筒状体を得る方法や、筒状に成形されたシート体を所定の長さに切断して得たものであっても良い。一方、上記接着手段は、それぞれ接着剤、両面接着テープ(請求項2参照)その他、筒状体同士を接着することができるものであれば良い。但し、この第1の発明では、接着手段の左右両端は、上記筒状体の左右両端よりも該筒状体の中心側に位置してなるとともに、該接着手段の左端から該筒状体の左端までの距離及び該接着手段の右端から該筒状体の右端までの距離は同一とされていることを要する。個々の筒状体の端部から上記接着面に至るまでの距離が、上記後方鉄道模型車輌と上記前方鉄道模型車輌との変位を吸収する要素であり、該距離が長ければ長い程、上記変位を吸収することができる。
【0008】
そして、上記構成に係る鉄道模型用車輌接続具によれば、鉄道模型車両全体が所定の曲率で緩やかに湾曲したレールを走行する場合において、上記後方鉄道模型車輌の長さ方向に対する上記前方鉄道模型車輌の長さ方向の変位を吸収することができる。また、上記レールがS字カーブとされている場合であっても、後方鉄道模型車輌と前方鉄道模型車輌とのずれを吸収することができ、また、製造コストは先に説明した特許文献1ないし4に係るものと比較して相当程度低減することができる。
【0009】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、前方を走行する前方鉄道模型車輌の後端と該前方鉄道模型車輌の後方を走行する後方鉄道模型車輌の前端とを互いに接続する鉄道模型用車輌接続具であって、上部開口と下部開口を有し中空状に成形されそれぞれ同一形状に成形された筒状部が接続部を介して上記前方鉄道模型車輌の長さ方向に複数連続してなるとともに、上記それぞれの筒状部の肉厚は、上記それぞれの接続部の肉厚に比べて薄肉とされ、それぞれの筒状体全体は可撓性を有し、上記接続部の左右両端は、上記筒状部の左右両端よりも該筒状部の中心側に位置してなるとともに、該接続部の左端から該筒状部の左端までの距離及び該接続部の右端から該筒状部の右端までの距離は同一とされてなることを特徴とするものである。
【0010】
この第2の発明に係る鉄道模型用車輌接続具では、上記第1の発明を構成する上部開口と下部開口を有し中空状に成形されそれぞれ同一形状に成形された筒状部が接続部を介して上記前方鉄道模型車輌の長さ方向に複数連続してなるものである。そして、上記それぞれの筒状部の肉厚は、上記それぞれの接続部の肉厚に比べて薄肉とされ、それぞれの筒状体全体は可撓性を有する。また、上記接続部の左右両端は、上記筒状部の左右両端よりも該筒状部の中心側に位置してなるとともに、該接続部の左端から該筒状部の左端までの距離及び該接続部の右端から該筒状部の右端までの距離は同一とされている。この第2の発明に係る鉄道模型用車輌接続具であっても、上記第1の発明に係る鉄道模型用車輌接続具と同じ動作を実現することができるとともに、該鉄道模型用車輌接続具全体を、樹脂材料を用いて金型により一体成形することができ、上記第1の発明に係る鉄道模型用車輌接続具のように、それぞれの筒状体同士を接着手段により接着する作業が不要となることから、大量の鉄道模型用車輌接続具を迅速に製造することがきる。
(【0011】以降は省略されています)

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