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公開番号2025129133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-04
出願番号2025023288
出願日2025-02-17
発明の名称正極活物質とこれを含む正極およびリチウム二次電池
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H01M 4/525 20100101AFI20250828BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】容量特性、初期充放電効率、および高温寿命特性を向上させる正極活物質の提供。
【解決手段】層状型リチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態のコア粒子、前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含む第1正極活物質、および層状型リチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、単粒子形態のコア粒子、および前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、第1正極活物質よりも小さい平均粒径(D50)を有する第2正極活物質を含む正極活物質であり、化成以降1C=200mAh/g、0.2C、および印加電流0.5mA~0.7mAの条件で評価した、電圧に応じたdQ/dVグラフにおいて、1番目のピークでの電圧(V)に対するピーク強度(H)の比(H/V)は、(2.20×102)~(3.10×102)である正極活物質。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態のコア粒子、および前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含む第1正極活物質、および
層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、単粒子形態のコア粒子、および前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、第1正極活物質よりも小さい平均粒径(D
50
)を有する第2正極活物質を含む正極活物質であり、
化成以降1C=200mAh/g、0.2C、および印加電流0.5mA~0.7mAの条件で評価した、電圧に応じたdQ/dVグラフにおいて、1番目のピークでの電圧(V)に対するピーク強度(H)の比(H/V)は、(2.20×10
2
)~(3.10×10
2
)である、正極活物質。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記dQ/dVグラフの1番目のピークにおいて、電圧(V)は、3.60V~3.85Vの範囲に位置し、ピーク強度(H)は、800mAh/gV~1000mAh/gVの範囲である請求項1に記載の正極活物質。
【請求項3】
前記dQ/dVグラフは、3.60V~3.85Vの電圧範囲で一つのピークだけ含む請求項1に記載の正極活物質。
【請求項4】
化成時の電圧に応じたdQ/dVグラフは、3.60V~3.85Vの電圧範囲で2つのピークを示す請求項3に記載の正極活物質。
【請求項5】
化成時の電圧に応じたdQ/dVグラフは、1番目の電圧値(V
1
)および2番目の電圧値(V
2
)でピークを示し、V
1
<V<V
2
を満たす請求項4に記載の正極活物質。
【請求項6】
化成時の電圧に応じたdQ/dVグラフにおいて、1番目の電圧値(V
1
)でのピーク強度がH
1
であり、2番目の電圧値(V
2
)でのピーク強度がH
2
である時、H
1
<H<H
2
を満たす請求項5に記載の正極活物質。
【請求項7】
(H
1
/V
1
)<(H/V)<(H
2
/V
2
)を満たす請求項6に記載の正極活物質。
【請求項8】
第1正極活物質と第2正極活物質の合計100重量%に対して、第1正極活物質は、60重量%~95重量%で含まれ、第2正極活物質は、5重量%~40重量%で含まれる請求項1に記載の正極活物質。
【請求項9】
第1正極活物質の前記2次粒子の平均粒径(D
50
)は、10μm~20μmであり、
第2正極活物質の前記単粒子の平均粒径(D
50
)は、1μm~8μmである請求項1に記載の正極活物質。
【請求項10】
第1正極活物質の前記層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物、および第2正極活物質の前記層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物は、同じか異なり、それぞれ独立して、リチウムを除いた金属全体100モル%に対するニッケルの含有量が60モル%~80モル%であり、マンガンの含有量が、10モル%以上である請求項1に記載の正極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
正極活物質とこれを含む正極およびリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノートパソコン、スマートフォンなどの移動情報端末器の駆動電源として高いエネルギー密度を持ちながらも携帯が容易なリチウム二次電池が主に使用されている。近年、エネルギー密度が高いリチウム二次電池をハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用電源または電力保存用電源として使用するための研究が活発に行われている。
【0003】
このような用途に適合するリチウム二次電池を実現するために、様々な正極活物質が検討されている。その中で、リチウムニッケル系酸化物、リチウムニッケルマンガンコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム複合酸化物、リチウムコバルト酸化物などが主に正極活物質に使用される。ところで、最近、大型、高容量、または高エネルギー密度のリチウム二次電池に対する需要は急増する一方、希少金属のコバルトが含まれている正極活物質の供給量は非常に不足すると予想される。すなわち、コバルトは、高くて残っている埋蔵量が多くないため、コバルトを除いたり、その含有量を減少させた正極活物質に対する開発が必要な状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含む正極活物質として、エネルギー密度を高め、高温および高電圧での性能を改善して、容量特性、初期充放電効率、および高温寿命の特性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態のコア粒子、および前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含む第1正極活物質、および層状型のリチウムニッケル-マンガン系複合酸化物を含み、単粒子形態のコア粒子、および前記コア粒子の表面に位置するアルミニウムコーティング層を含み、第1正極活物質よりも小さい平均粒径(D
50
)を有する第2正極活物質を含む正極活物質として、化成以降1C=200mAh/g、0.2C、および印加電流0.5mA~0.7mAの条件で評価した、電圧に応じたdQ/dVグラフにおいて、1番目のピークでの電圧値(V)に対するピーク強度(H)の比(H/V)は、(2.20×10
2
)~(3.10×10
2
)である正極活物質を提供する。
【0006】
他の一実施形態では、正極集電体、および前記正極集電体上に位置する正極活物質層を含み、前記正極活物質層は、前述の正極活物質を含む正極を提供する。
【0007】
他の一実施形態では、前記正極、負極、および電解質を含むリチウム二次電池を提供する。
【発明の効果】
【0008】
一実施形態に係る正極活物質は、生産コストを最少化しながら容量とエネルギー密度を最大化したもので、長寿命特性が確保され、高電圧での特性と高温特性が改善される。前記正極活物質を適用したリチウム二次電池は、高い初期充放電容量および効率を示すことができ、優れた高温寿命の特性と高温保存特性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
実施例1のハーフセルに対する化成時のdQ/dVグラフである。
実施例1のハーフセルに対する化成以後標準充放電時のdQ/dVグラフである。
比較例1のハーフセルに対する化成時と標準充放電時のdQ/dVグラフである。
比較例2のハーフセルに対する化成時と標準充放電時のdQ/dVグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、具体的な実施形態について、この技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実施することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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