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公開番号
2025127959
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024982
出願日
2024-02-21
発明の名称
指運動計測処理装置、方法及びコンピュータプログラム
出願人
マクセル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
5/11 20060101AFI20250826BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】簡単な計測によって指運動障害の現在の状態及び回復度合いを客観的且つ定量的に把握できるようにする指運動計測処理装置、方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の指運動計測処理装置1は、指タッピング運動を計測する計測部10と、該計測部10からの計測データを処理するプロセッサ30とを有する。プロセッサ30は、所定の指運動障害の状態と相関する特徴量を計測データから抽出及び/又は演算する抽出演算回路33と、特徴量のグラフ化された時系列データを生成する時系列データ生成回路34と、特徴量及び/又は時系列データを表示するディスプレイ37とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被検者の手指の動きを計測してその計測データを処理する指運動計測処理装置であって、
二指の開閉運動である指タッピング運動を計測する計測部と、該計測部による計測によって得られる計測データを処理するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
所定の指運動障害の状態と相関する特徴量を前記計測データから抽出及び/又は演算する抽出演算回路と、
前記抽出演算回路により得られる特徴量のグラフ化された時系列データを生成する時系列データ生成回路と、
前記抽出演算回路により得られる特徴量及び/又は前記時系列データ生成回路により生成される時系列データを表示するディスプレイと、
を有することを特徴とする指運動計測処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記指運動障害の状態が指の痛みであることを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項3】
前記指運動障害が母指CM関節症であることを特徴とする請求項2に記載の指運動計測処理装置。
【請求項4】
前記抽出演算回路から得られる前記特徴量は、被検者がタッピング運動を躊躇した時間、指タッピング時の二指間の最大開口幅、所定時間内における前記最大開口幅の平均値、指タッピング時の二指間の最大開口速度、所定時間内における前記最大開口速度の平均値、所定時間内における指タッピングの総回数であるタッピング回数、患側の最大開口幅の値を健側の最大開口幅の値で除した開口幅比率、及び、患側の最大開口速度の値を健側の最大開口速度の値で除した開口速度比率のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載の指運動計測処理装置。
【請求項5】
前記時系列データ生成回路は、複数の特徴量を互いに識別可能に前記ディスプレイに表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項6】
前記時系列データ生成回路は、目標基準線を前記時系列データに重ね合わせて前記ディスプレイに表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項7】
前記時系列データ生成回路は、同じ特徴量における過去の履歴データを同時に前記ディスプレイに表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項8】
前記計測部は、被検者の健側及び患側の左右両方の手指に関して二指の開閉運動である指タッピング運動を計測し、
前記時系列データ生成回路は、被検者の健側及び患側の左右両方の手指の計測データを並べて前記ディスプレイに表示するための表示データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項9】
前記所定の指運動障害及び/又はその状態を指定するコマンドを入力するコマンド入力部を更に有し、前記抽出演算回路は、前記コマンドに対応する特徴量を前記計測データから抽出及び/又は演算することを特徴とする請求項1に記載の指運動計測処理装置。
【請求項10】
被検者の手指の動きを計測してその計測データを処理する指運動計測処理方法であって、
二指の開閉運動である指タッピング運動を計測する計測ステップと、
前記計測ステップにより得られる計測データから、所定の指運動障害の状態と相関する特徴量を抽出及び/又は演算する抽出演算ステップと、
前記抽出演算ステップにより得られる特徴量のグラフ化された時系列データを生成する時系列データ生成ステップと、
前記抽出演算ステップにより得られる特徴量及び/又は前記時系列データ生成ステップにより生成される時系列データをディスプレイに表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする指運動計測処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者の手指の動きを計測してその計測データを処理する指運動計測処理装置、方法及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
上肢、とりわけ手指の運動障害においては、従来から様々な治療が施されてきた。
【0003】
例えば、手指の関節症、とりわけ母指CM関節症においては、それに対する保存療法として、母指CM関節を装具(スプリント)(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)によって限定的に安静固定してADL(Activities of daily living;日常生活活動)内での使用を妨げないようにしながら患部の過剰な運動を抑制することで炎症症状を軽減するスプリント(Splint)療法、第1背側骨間筋、母指対立筋の筋力を強化する徒手療法、或いは、ステロイド注射により炎症の軽減を図る注射療法が有効とされてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-218781号公報
特開2022-034783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したスプリント療法、徒手療法、或いは、注射療法は、問診や質問紙などを主体として、ROM(Range of Motion)(母指MP関節、IP関節、CM関節掌側橈側外転・内転角度)、Pinch(Tip(指尖つまみ)、Palmar(Pulp)(掌側指腹つまみ)、Key(Lateral)(指側腹つまみ))、疼痛強度(安静時VAS(Visual Analogue Scale)、動作時VAS)、能力障害(Hand 20、Q-DASH)、及び、運動恐怖(TSK-11)を含む様々な母指CM関節症評価項目における評価データを得ることにより総合的に判断して選択される。
【0006】
しかしながら、問診や質問紙などによるこのような評価手法は、患者の主観的及び心理的な要素に基づくことが多く、医師の主観的要素に基づく判断も伴い得ることから、患者の指運動障害の現在の状態の正確な把握及び該状態に適した治療法の正確な適応判断を行なうことが難しい。また、各治療法の継続過程においても、患者は、自分の回復度合いがどの程度であるのかを客観的に把握できず、その治療に対する不安や疑念が治療のモチベーションの低下につながる虞もある。
【0007】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な計測によって指運動障害の現在の状態及び回復度合いを客観的且つ定量的に把握できるようにする指運動計測処理装置、方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、被検者の手指の動きを計測してその計測データを処理する指運動計測処理装置であって、
二指の開閉運動である指タッピング運動を計測する計測部と、該計測部による計測によって得られる計測データを処理するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
所定の指運動障害の状態と相関する特徴量を前記計測データから抽出及び/又は演算する抽出演算回路と、
前記抽出演算回路により得られる特徴量のグラフ化された時系列データを生成する時系列データ生成回路と、
前記抽出演算回路により得られる特徴量及び/又は前記時系列データ生成回路により生成される時系列データを表示するディスプレイと、
を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の上記構成によれば、被検者の指タッピング運動を計測する計測部の計測データから所定の指運動障害の状態と相関する特徴量を抽出及び/又は演算するだけでなく、その特徴量のグラフ化された時系列データを生成してディスプレイに表示するようになっているため、現時点(計測部による計測時)の被検者の所定の指運動障害の状態だけでなく、経時的に変化する被検者の所定の指運動障害の状態も定量的に且つ視覚的に一見して明確に把握できるようになる。すなわち、本発明によれば、簡単な計測によって所定の指運動障害の現在の状態及び運動機能の回復度合いを客観的且つ定量的に把握できるようになり、治療における被検者のモチベーションの向上に寄与し得る。
【0010】
なお、上記構成において、二指の開閉運動である指タッピング運動を計測する計測部は、指タッピング運動を計測できれば、どのような計測手法を使用しても構わない。例えば二指に装着される磁気センサを用いて計測手法であってもよく、或いは、指の動きを撮影して得られる画像データを処理する計測手法でもよく、或いは、タッチパネルをタッピングする指の動きの検出に基づく計測手法であっても構わない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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