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公開番号
2025125651
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024021711
出願日
2024-02-16
発明の名称
カメラモジュール、撮像システム、及び移動体
出願人
マクセル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
7/02 20210101AFI20250821BHJP(光学)
要約
【課題】カメラの小型化を可能にしつつ、シール部材による筐体内の気密性を損なうことなく、ネジによる筐体同士の締結を確保できるカメラモジュール、撮像システム、及び移動体を提供する。
【解決手段】本発明のカメラモジュールでは、第1の筐体23と第2の筐体24とを締結するために第2の筐体24側から第1の筐体23に対してねじ込まれるネジ80自体が、撮像モジュール310と干渉しない位置で、第2の筐体24と第3の筐体との間に介挿されるシール部材70を第2の筐体24に対して固定するようになっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えるカメラモジュールであって、
前記レンズ群を収容保持する前記鏡筒を受け入れる収容空間を内側に形成する筒状の第1の筐体と、
前記第1の筐体の像側に結合され、前記撮像素子が前記レンズ群と対向するように前記撮像素子を実装した基板を受け入れる凹部を形成する第2の筐体と、
前記第2の筐体の像側に結合され、前記基板を含む撮像モジュールを外側から取り囲む筒状の第3の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とを締結するために前記第2の筐体側から前記第1の筐体に対してねじ込まれるネジと、
前記第2の筐体と前記第3の筐体との間に介挿されるシール部材と、
を備え、
前記シール部材は、前記第2の筐体の内側外周縁に沿うように全周にわたって配設されるとともに、前記撮像モジュールと前記ネジとが干渉しない位置で、前記ネジにより前記第2の筐体に対して固定されることを特徴とするカメラモジュール。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記シール部材は、前記ネジによる前記シール部材の固定及び前記第1及び第2の筐体同士の締結を可能にするように前記ネジが係合される複数のネジ係合部を形成することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記ネジ係合部は、前記第2の筐体を貫通して前記第1の筐体に螺合する前記ネジの軸部を挿通するための挿通穴と、前記ネジの頭部と前記第2の筐体との間に介挿されるワッシャ作用部とを有することを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記ネジ係合部は、前記ネジの頭部をその全周にわたって取り囲む周側壁を形成することを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記ネジ係合部は、前記ネジの頭部を前記シール部材の内側に埋め込むための凹部を形成することを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記レンズ群のうち最も物体側に位置される第1のレンズを振動させるための振動体を有する振動機構を前記第1の筐体内にさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
車両に搭載される車載システムであって、
請求項1から6のいずれか一項に記載のカメラモジュールと、
前記カメラモジュールの前記撮像素子から出力される撮像画像を処理して、前記撮像画像の中の対象物の認識を行なう制御部と、
を有することを特徴する車載システム。
【請求項8】
請求項7に記載の車載システムと乗員への情報を出力する出力装置とを搭載した移動体であって、
前記制御部は、前記対象物の認識情報を前記出力装置に出力するように構成されていることを特徴とする移動体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラなどのカメラモジュール、撮像システム及び撮像システムを搭載した移動体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒(バレル)と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、このようなレンズユニットは、車両(自動車)のフロントグリル等の取付部に取り付けられて、最も物体側に位置するレンズが外部に露出している場合もある。そのような場合、当該レンズの表面(レンズ面)には水滴や泥水、氷雪、霜などの異物が付着し易く、付着した場合には、レンズユニットによる明瞭な観察視野を確保するべく異物を除去する必要がある。
【0004】
レンズ(又はレンズカバー)の表面に付着した異物の除去に関しては、近年、レンズ(又はレンズカバー)を振動体によって振動(超音波振動)させることによって異物を除去することも行なわれている。例えば、特許文献2では、ドーム状のカバー(レンズカバー)に付着した水滴や埃などの異物を除去するための振動装置が、レンズユニットを備えたカメラに設けられている。
【0005】
具体的に、図6に示されるように、そのような振動装置102は、レンズ106と撮像素子を含む回路が内蔵された撮像部105とをカメラ本体103の上部に備えるカメラに設けられており、ドーム状の透明カバー111と、カバー111が固定されている筒状の振動体112と、振動体112に固定されて振動体112を介してカバー111を振動させる圧電素子113とを備える。振動体112は、カバー111側に位置している第1の端部114aと、カバー111とは反対側に位置している第2の端部114bとを有する円筒部114と、円筒部114の第1の端部114aに連結されて、円筒部114よりも内径が大きい円筒からなる筒状の第1の連結部115と、第1の連結部115とカバー111との間に介在して、第1の連結部115の内径よりも内径が小さい第1のリング状部116と、円筒部114の第2の端部114bに連結されて、円筒部114よりも外径が小さい円筒からなる第2の連結部117と、第2の連結部117と圧電素子113との間に介在して、第2の連結部117の外径よりも外径が大きい第2のリング状部118とを有する。
【0006】
このような振動装置102では、圧電素子113を駆動させて振動体112を介してカバー111を超音波振動させることにより、液滴の移動及び液滴の霧化をより効果的に果たすことができ、或いは、カバー111の表面に付着した異物を除去できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-231993号公報
特許第6977784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、このようなカメラ本体103及び振動装置102を含む小型のカメラモジュールの構成要素は全て筐体130内に収容される。この場合、筐体130は、カメラ構成要素の組み立て性等の理由から、複数の筐体部分を結合することによって構成される場合がある。特に、組み立て性や設計上の理由により、レンズ106及び鏡筒を含むレンズユニット並びに振動装置102を受け入れる収容空間を内側に形成する筒状の第1の筐体と、撮像部105を構成するイメージセンサモジュール(撮像モジュール)のうち撮像素子が実装された基板部分を主に受け入れる凹部を形成する略薄肉皿状の第2の筐体と、イメージセンサモジュールの大部分及びイメージセンサモジュールからの延在部の一部を収容する収容空間を内側に形成する筒状の第3の筐体とによって筐体130が構成される場合には、1つの問題が生じ得る。以下、これについて説明する。
【0009】
前述したような筐体分割構造では、筐体同士をネジで締結する必要があるとともに、筐体内部を気密に保つために筐体同士の結合部にシール部材を介在させる必要がある。その場合、第2及び第3の筐体の内側空間の大部分を占めるイメージセンサモジュールは一般に第2及び第3の筐体の内側中央に位置され、また、シール部材はその十分な気密性確保のために筐体の外周部に配設されることから、筐体同士を締結するためのネジは、イメージセンサモジュールとシール部材との間でシール部材に近接して筐体の外周側に配設されることになる。特に、設置スペースが限られた略薄肉皿状の第2の筐体においては、ネジの取り付け位置を確保することが難しくなる。
【0010】
すなわち、一例として、図7及び図8に示されるように、第2の筐体130Bの内側空間の大部分をイメージセンサモジュール155が占め、シール部材140が第2の筐体130Bの外周部に配設された状態では、第1の筐体130Aと第2の筐体130Bとを締結するためのネジ142が、イメージセンサモジュール155とシール部材140との間でシール部材140に近接して第2の筐体130Bの外周の4か所(図では4隅)に配設される。この場合、第1の筐体130Aの内側は前述したようにカメラ本体103及び振動装置102を含む構成要素が高密度で収納されるとともに、組み立ても第1の筐体130A側から第2の筐体130B及び第3の筐体(図示せず)側へと順に行なわれることから、一般に、ネジ142は第2の筐体130Bの側から第1の筐体130Aに対してねじ込まれ、ネジ142の頭部が第2の筐体130Bの側に位置されることになる。なお、ネジ142の頭部と第2の筐体130Bとの間にはゴムワッシャ144が介挿され、また、シール部材140は、第2の筐体130Bの内側外周縁に沿って筐体全周にわたって形成される溝150内に配設される環状形態を成し、溝150によって位置決めされるようになっている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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