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公開番号2025107867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001389
出願日2024-01-09
発明の名称除雪装置とそれを用いた除雪方法
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類A01G 13/00 20060101AFI20250714BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】除雪の対象である樹木に近づけない場合でも当該樹木の枝に積もっている雪を安全に効率良く除去することができる除雪装置とそれを用いた除雪方法を提供する。
【解決手段】本発明の除雪装置1aは、側面2aに吸込口3aが設けられた送風部3と、この送風部3の前方に設けられ、開口端4aが雪玉の発射口として機能するとともに側面4bに雪玉供給口が設けられた長尺の円筒体からなるノズル4と、送風部3の後方に設けられたグリップ5と、を有するプラスチック製のハウジング2と、このハウジング2に対して着脱可能に取り付けられるバッテリ6と、ノズル4に設置された円筒体からなる雪玉供給機構7aを備えている。また、送風部3には、ファンモータや温度ヒューズなどが内蔵されており、グリップ5の前方には、ファンモータとバッテリ6を繋ぐ配線の通電状態を切り替えるスイッチ8が内側へ突設された開口部5aが設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
側面に雪玉供給口が設けられた長尺の筒体と、
この筒体の後端側に設置されて雪玉を前端側へ押し出す雪玉発射手段と、
前記雪玉供給口を通して前記筒体の内部へ前記雪玉を供給する筒状の雪玉供給機構と、を備えており、
前記雪玉供給機構は、前記筒体の長手方向と直交するように前記側面に一端が固設されていることを特徴とする除雪装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
同一方向に開口する貫通孔からなる複数の発射口を有するパイプ保持具と、
前記筒体の前記前端と前記パイプ保持具の前記発射口をそれぞれ接続する複数のパイプと、を備え、
前記パイプ保持具には、前記筒体の代わりに前記雪玉供給口が側面に形成されるとともに複数の前記発射口に対してそれぞれ垂直に貫通する複数の有底孔が内部に設けられており、
前記雪玉供給機構が前記筒体の前記内部に前記雪玉を供給する代わりに、前記雪玉供給口を通して前記有底孔の内部へ前記雪玉を供給可能に前記パイプ保持具の前記側面に前記一端が固設されていることを特徴とする請求項1に記載の除雪装置。
【請求項3】
前記雪玉供給機構が、
前記雪玉供給口に設置された円筒状の取付具と、
この取付具に対して着脱可能に取り付けられる円筒状の雪玉供給具と、によって構成され、
前記雪玉供給具が、
前記取付具に内挿される小径部と、
この小径部に続く大径部と、からなる段付き構造をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除雪装置。
【請求項4】
前記大径部の側面に設けられた差込孔に対して抜出自在に差し込まれるストッパーを備え、
前記ストッパーは前記差込孔に差し込まれることにより前記大径部側から前記小径部側への前記雪玉の移動を阻止することを特徴とする請求項3に記載の除雪装置。
【請求項5】
前記雪玉供給具の前記大径部の開口端に蓋体が着脱自在に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の除雪装置。
【請求項6】
前記雪玉発射手段が、
前記筒体の後方に設置され、側面に設けられた吸込口から吸い込んだ空気を前記筒体の前記内部へ送り込む送風部と、
この送風部に内蔵されたファンモータと、
このファンモータに電力を供給するバッテリと、
このバッテリと前記ファンモータを繋ぐ配線の通電状態を切り替えるスイッチと、を備えた送風機からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除雪装置。
【請求項7】
前記雪玉発射手段が、
一端に把持具が設けられるとともに他端に押し当て具が設けられた押し棒と、
前記筒体の長手方向と平行に配置された弾性紐状体と、を備えており、
前記弾性紐状体は、
前記筒体の前記後端側から遊挿された前記押し棒を前記筒体の前記内部に前後方向へ移動可能に配置された前記押し当て具と一緒に前記前端側へ向かって付勢するように、一端が前記把持具に固定されるとともに他端が前記筒体に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除雪装置。
【請求項8】
前記筒体に両端がそれぞれ固着された肩掛け紐を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の除雪装置。
【請求項9】
枝に雪が積もっている樹木に対して行う請求項1又は請求項2に記載の除雪装置を用いた除雪方法であって、
前記除雪装置から発射された雪玉を前記雪にぶつけて飛散させることを特徴とする除雪方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雪の重みで倒壊した樹木によって電力設備が破壊されることを防ぐ方法に係り、特に、倒壊しそうな樹木の枝に積もっている雪を効率良く除去することが可能な除雪装置とそれを用いた除雪方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
大雪のシーズンには、枝に積もった雪の重みで倒壊した樹木によって電力設備が破壊されることがある。破壊された電力設備の復旧工事や倒壊した樹木の撤去作業には、多くの時間と費用がかかるため、樹木が倒壊する前に何らかの措置を講じる必要がある。倒壊した場合に電力設備に被害を与える可能性のある樹木を事前に伐採するという方法もあるが、伐採の対象となる樹木の含まれるエリアが広いことに加え、場所によっては伐採作業が困難な場合もある。また、枝に積もっている雪を高所作業車のバケットに乗った作業者が棒状の工具を用いて振り落とすという方法もあるが、このような方法は極めて作業効率が悪い。
【0003】
屋根に積もった雪を除去する技術に関しては、例えば、特許文献1に「除雪方法及び装置」という名称で、屋根の雪下ろしに用いられる装置とそれを用いた除雪方法に関する発明が開示されている。
特許文献1の図面に示された符号を用いて説明すると、特許文献1にはコンプレッサ2と、ホース3と、グリップ4と、ノズル5を備えた除雪装置1が記載されており、図7には除雪装置1を用いてコンプレッサ2から供給される圧縮空気をノズル5から噴出させ、屋根に降り積もった雪11に対して吹き付けることによって雪11を吹き飛ばして除去し、残りの雪11に温水を吹き付けて液化又は気化させて除去する様子が示されている。
このような方法によれば、体力の無い人でも容易かつ安全に屋根の雪下ろしを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-346584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された発明には、ノズル5が届かない場所や高所作業車が入り込めない場所については雪11を除去できないという課題があった。また、雪11に温水を吹き付けて液化又は気化させて除去する方法は、電力設備に水がかかる可能性があるため、電力設備の上に倒壊するおそれのある樹木の枝に積もっている雪の除去には適用が困難である。
【0006】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、除雪の対象である樹木に近づけない場合でも当該樹木の枝に積もっている雪を安全に効率良く除去することができる除雪装置とそれを用いた除雪方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、第1の発明に係る除雪装置は、側面に雪玉供給口が設けられた長尺の筒体と、この筒体の後端側に設置されて雪玉を前端側へ押し出す雪玉発射手段と、雪玉供給口を通して筒体の内部へ雪玉を供給する筒状の雪玉供給機構と、を備えており、雪玉供給機構は、筒体の長手方向と直交するように側面に一端が固設されていることを特徴とする。
なお、第1の発明における前端は実施の形態に記載されたノズルの開口端に相当する。
第1の発明では、雪玉供給機構に複数の雪玉を設置した状態で雪玉発射手段を作動させながら、雪玉供給機構を開口端が上方を向くように傾けたり、最も開口端よりに配置されている雪玉を筒体の方へ押し込んだりすると、筒体の内部にある雪玉の発射に伴って次の雪玉が雪玉供給機構から筒体の内部へ供給される結果、筒体から雪玉が連続して発射されるという作用を有する。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、同一方向に開口する貫通孔からなる複数の発射口を有するパイプ保持具と、筒体の前端とパイプ保持具の発射口をそれぞれ接続する複数のパイプと、を備え、パイプ保持具には、筒体の代わりに雪玉供給口が側面に形成されるとともに複数の発射口に対してそれぞれ垂直に貫通する複数の有底孔が内部に設けられており、雪玉供給機構が筒体の内部に雪玉を供給する代わりに、雪玉供給口を通して有底孔の内部へ雪玉を供給可能にパイプ保持具の側面に一端が固設されていることを特徴とする。
第2の発明においては、第1の発明の作用に加え、雪玉供給機構から複数の有底孔に雪玉が供給されると、複数の発射口にそれぞれ雪玉が配置されるという作用を有する。
【0009】
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、雪玉供給機構が、雪玉供給口に設置された円筒状の取付具と、この取付具に対して着脱可能に取り付けられる円筒状の雪玉供給具と、によって構成され、雪玉供給具が、取付具に内挿される小径部と、この小径部に続く大径部と、からなる段付き構造をなしていることを特徴とする。
第3の発明においては、小径部を取付具に内挿することによって雪玉供給具が取付具に取り付けられるとともに、取付具から小径部を抜き出すことによって雪玉供給具が取付具から取り外されることから、第1の発明又は第2の発明の作用に加え、雪玉供給具の取り付け作業や取り外し作業が容易であるという作用を有する。また、第3の発明は、雪玉供給具を取付具から取り外すことによって持ち運びが容易になるとともに保管スペースが節約されるという作用を有する。
【0010】
第4の発明は、第3の発明において、大径部の側面に設けられた差込孔に対して抜出自在に差し込まれるストッパーを備え、ストッパーは差込孔に差し込まれることにより大径部側から小径部側への雪玉の移動を阻止することを特徴とする。
第4の発明においては、第3の発明の作用に加え、大径部内に雪玉が収納された状態の雪玉供給具が取付具に取り付けられている場合でも大径部の差込孔からストッパーが抜き出されない限り、雪玉が筒体に供給されないという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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